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成長機会を求めてがっつく。[くま日誌]232号
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自身が成長できる機会は自分で求めていく必要があるのではないでしょうか。
少しマクロの話になりますが日本を含め多くの国では、ほとんど経済成長していませんよね。そのため、理論的には、成長するための機会も希少になってきています。
例えば、アメリカでは「Doomer」と呼ばれる悲観的で無気力な若者のサブカルチャーを指すネットスラングがあるようです。
中国は「寝そべり族」と言われている人々がおり、だらっと寝そべって、何も求めない。マンションも車も買わず、結婚もせず、消費もしない人々を指す言葉として最新の流行語になっているとのことです。
このような現象は、アメリカ・中国以外にも多く見られ、日本も例外ではないように思います。
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これは、よくある「今の若者は頑張りが足りない」というような精神論的な話ではなく、経済成長が止まったことで例えば苛烈な受験戦争を勝ち抜いたにもかかわらず自身の望むような仕事の機会がない、というような「機会の喪失」という構造的なことが原因になっているのではないでしょうか。
少し前までは、どこにいてもなにをしていても、成長の機会というのは向こうから与えられるという性質が強かったために、特段意識しなくとも今では希少になってきている経験を積むことができました。
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一方で、今自分の周りを見渡すと、組織に属していても組織外に自分で新たな成長の機会を探し求めている人がとても多いですね。いい意味で「ガツガツしている」んですよね。
もちろん組織内であっても同じことなんだと思いますが、構造的に、希少資源となった成長につながる経験とは、自身で手繰り寄せるしかないのではないでしょうか。
意識しなければ、いわゆる「ルーティンワーク」や、下手をすれば「ブルシットジョブ」というような毒にも薬にもならぬ仕事に自分の時間は奪われていきます。
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ホワイト企業で転職者が増えている、という事象もこのような構造で考えれば、「自身の成長につながる仕事の量が不足しすべての人へ分配できなくなった」ことが原因と捉えることもできます。
当然企業は、そのような希少になった資源を最もポテンシャルが高いと思われる人材に充てることになります。
そのため、多くの人がそのような希少な経験を求めて、スタートアップなどに転職しているんでしょうね。
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冒頭の話に戻りますが、改めてそのような構造になっていることを理解しつつ、私たち個での成長戦略とは「自身が成長できる機会を自分で求める」ということに帰結するのかもしれません。
(いい意味で)ガツガツしていきましょう!
■まとめ
・いま世界中で成長率が横ばいになっていることで、成長できる経験は希少資源になってきている。
・そのため「与えられることを待っていたら自然に成長できた」という状態は発生しづらくなってきている。
・個での成長戦略とは、「貴重な成長機会を求めて」ガツガツするということになるのではないだろうか。
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