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見えない1ページ

今回は以前書いた絵本(まだ原稿のみ)の【はかせの愛した物語】に出てくるサニーおばさんについてです。

現在、絵を描いている最中ですが、私が1番描いていて胸が痛んだのは最後のシーンです。

私は最後のページが終わった後の物語を【ぼくのあたまのネジあげる】という絵本に続くように描きました。

【ぼくのあたまのネジあげる】の1ページ目は【はかせの愛した物語】の17ページ目として見てもらえたらと思っています。

しかし、私は目には見えない1ページをぜひ読んでほしいと思います。

子どものように育ててきたルシが死ぬのを見送るサニーおばさんは、ルシとの別れの際に涙は流していません。

強い人だなと思いますか?

ルシが家を出た後、サニーおばさんは走馬灯のようにルシとの思い出がよみがえり、ルシが自分を呼ぶ声が繰り返し聞こえてきて、そんな愛した子の死を知ったサニーおばさんの見えない1ページを読んでほしいです。

私はこの1ページを読む度に胸が締め付けられ、別れの痛みを感じます。

この痛みは愛した証拠なのです。

私が別れをテーマに物語を紡ぐのは、目の前にいることが当たり前じゃないからこそ、一緒にいる時間を大切にしてほしいからです。

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