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【シティAS2ベスト8】魂は鋼でできている【鋼ミュウ】

いつもお世話になっております。「ゆん。」と申します。
2022/1/13(木)にカードボックス青馬堂書店矢向店様で行われたシティリーグアディショナルシーズンⅡにおきまして、ベスト8という成績を収めることができました。
Cマークのカードが使える最後の公式戦で、この記事を公開している頃には賞味期限が切れてしまうナマモノなので、今回は全文無料で公開します。

今回の記事は、前回と同じ構成では面白くないので、前回から考えが変わったところ(それにより採用カードが変わったところ)や、前回は書ききれなかった「鋼軸の強み・弱み」「悪対面の戦い方」「今後のミュウについて思うこと」なんかを中心に書いていきます。
前回の記事はこちらです。途中まで無料なので、お時間許すようでしたらお読みいただけると幸いです。

環境考察

Cマーク最後ということもあり、三神やクワガノンが増えると想定、三神が増えるなら勝ちづらいクワガノンも減るだろうということで、ミュウVMAX・三神がメインの環境であると踏み、調整を行いました。

使用したデッキ

前述通り、前回のシティと同様「鋼ミュウ」です。

【デッキコード】UpyXyM-2RuKlY-MX3Syy

デッキコンセプト

ボス!テクノバスタ―!

前回との変更点

前回のシティ時点との大きな変更点は【ハイパーボール】の存在です。
ミュウというデッキにおいて【ハイパーボール】は革命的でした。

  • 初動でゲノセクトに触るカードが増えた

  • ミュウVMAXに進化できない不具合が減った

  • 手札を減らす札が増えた

総括すると、安定感が非常に高くなったと言えます。
最近の大会の動向を見ていると、不利対面をも覆すパワーを得たと感じています。

【ハイパーボール】の登場により、構築は激変しました。
今までは【カミツレのきらめき】や【バトルVIPパス】など、タイミングよく使えれば非常に強いがそれ以外は非常に弱い性能を持ったカードの採用は抑え目になっていました。
なぜなら特性≪フュージョンシステム≫の妨げになるからです。
しかし【ハイパーボール】の存在により4枚採用も視野に入るようになり、今では後攻1ターン目から【メロエッタ】で≪メロディアスエコー≫を使う構築が当たり前になりました。
(厳密にいうと【ウッウロボ】の存在もその傾向に寄与していると思いますが)

上記を考慮してレシピを考え直した結果が以下の通りです。

ガラルフリーザーV

1枚⇒0枚
【ハイパーボール】の登場により、無くても回るようになりました。
ただ、枠があれば1枚は入れておきたいカードです。
≪さいこうちく≫はやはり強く、普通のミュウよりも1.2倍くらいの速度で山札を引くことができます。
今日のシティでも、やっぱり山札の圧縮率が足りないと感じたので、今後は積極的に採用すると思います。

ミュウ(ベンチバリア)

1枚⇒0枚
今回はクワガノン減っている読みだったので採用しませんでした。
ただ完全にクワガノンを切るのも現実的ではないと思ったので、
その代わりにどの対面でも使える可能性を持ち、フュージョンポケモンの頭数になるためスタートしても困らない【コオリッポ】を採用しました。
ちなみに一度も使わなかったので多分要らないです。

バトルVIPパス

2枚⇒4枚
【ハイパーボール】の登場により邪魔になりにくくなったことと、1ターン目の動きを安定させて盤面で圧倒できたほうが強いと思ったので4枚採用しました。
正直2枚くらいでよかったんじゃないかなと思います。
代わりに【霧の水晶】か【スーパーボール】で良いです。

スーパーボール

変更点というよりは、【ハイパーボール】があるにも関わらずなぜ【スーパーボール】も採用するのか?という話です。
もともとこの枠は【スマホロトム】でした。
しかし練習していると初動で【ゲノセクト】が並んでいない、または手札が詰まっているときに【スマホロトム】を引いて何も解決できないことが多々ありました。
確かに【スマホロトム】は強力で、何度も窮地に助けられたカードではありますが、初動で詰まると【スマホロトム】どころの問題ではなくなってしまうので、できるだけ初動に貢献できる【スーパーボール】を採用しました。
【ゲノセクトV】に触れる点で【霧の水晶】よりも優先度が高いです。

ポケギア3.0

0枚⇒1枚
できるだけ後攻1ターン目から【カミツレのきらめき】に触るため、≪フュージョンシステム≫による当たりくじを増やす目的で採用しました。
序盤は【カミツレのきらめき】を、中盤以降は【ボスの指令】を引きに行くことができ、最悪空打ちできるカードということで便利でした。
何でもデッキトップに固定できる【スマホロトム】とどちらにするか悩みましたが、すべての≪フュージョンシステム≫を使い終わった後に使うことができる点と、前の番にサイドを取り≪フュージョンシステム≫が使えないときでも【ボスの指令】をサーチできる点でこちらを優先しました。
枠があれば枚数を増やしたいところですが、2枚くらいがちょうど良いです。

タフネスマント

1枚⇒0枚
前回のシティではMVPでしたが、クワガノンや”はくばスイクン”が数を減らしており、【メロエッタ】の採用により【ゲノセクト】が耐久を持つ意味は無くなったので不採用になりました。

ツールジャマ―

1枚⇒0枚
このカードで無効化したいポケモンのどうぐが現状【タフネスマント】しかなく、枠も無かったので【げんきのハチマキ】を優先しました。
ただ今後の環境では【こだわりベルト】から【ミュウVMAX】を守る目的で採用を検討する必要はあると思っています。

ボスの指令

4枚⇒3枚
枠が無かったのと、【ポケギア3.0】の採用により触りづらいことはないだろうと思い削りました。
しかし今回のシティを振り返ると、やはり4枚だと思いました。
初手で来ると真っ先にトラッシュしないといけないので、サイド落ちのことも考えると枚数に余裕が無くなります。
好きなタイミングで使えないと負けます。
【ともだちてちょう】を採用する構築も増えてきましたが、現物を増やした方が強いです。

カミツレのきらめき

2枚⇒3枚
このカード、トータルで見るととても弱いカードです。
(誤解の無いように説明すると、効果は強いです。でもそれは1枚までであって、手札に2枚以上来ると邪魔にしかならないという意味です)
使うタイミングも最初に1回と、【フュージョンエネルギー】付のミュウが≪サイコジャンプ≫で山札に戻った次のターンくらいにしか使いません。
個人的には≪サイコジャンプ≫で山札に帰る動きは強いと思っていないので、特に評価が低いカードです。
それでも3枚入れたのは、後攻1ターン目に≪メロディアスエコー≫または≪テクノバスタ―≫を打てる確率を少しでも上げるためでした。
今後は【ネオラントV】が出るので、1枚ないし2枚採用にすると思います。

ピオニー

2枚⇒0枚
このカードも【ハイパーボール】の登場により、無くても回るようになったので不採用にしました。
個人的には非常に好きなカードで、今でも強いと思っています。
特に鋼軸だと【基本鋼エネルギー】を切りつつ【メタルソーサー】をサーチできる手段として優秀です。
1枚くらいは採用したいカードでした。
今後も強いと思います。

ウィークガードエネルギー

1枚⇒0枚
無くても悪デッキに勝てることが分かったので不採用にしました。

今噂のあのカードは・・・?

ウッウロボのことです。
個人的に強いとも弱いとも評価していないカードです。

表が出ると強い
このカードを使わなくても同じ動きができるなら要らないと思います。ピン刺しカードを採用・タッチできる強みがあるにしても、表が出る前提で動くのは、ただの博打です。

裏が出ても手札(特に【バトルVIPパス】)を減らせるから強い
でも皆さん【クイックボール】とか【霧の水晶】とか【パワータブレット】とかをコストにしていますよね。

というわけで、「何のために【ウッウロボ】を採用するのだろうか?」
と考えたときに、特に理由が無かったので不採用です。
今のところ、多分100円になっても使いません。

鋼軸にする理由

メリット

  • エネルギー破壊に強くなる(気持ち)

  • ジュラルドンVMAXに対抗できうる

  • 悪対面でも勝てる

  • 鋼弱点(ニンフィアVMAX・マホイップVMAX・はくばバドレックスVMAX)に強い

デメリット

  • メタルソーサーがある分、普通のミュウよりも若干、初動の安定度に欠ける

安定度に欠けるのは大きなデメリットですが、それをカバーできる爆発力と対応力を持っているのが鋼軸です。
たとえ【ミュウVMAX】を一撃で倒されてしまっても、返しのターンですぐに【ゲノセクトV】で攻撃することができます。

今回のシティリーグでも、バトル場の【ミュウVMAX】が相手の≪メロディアスエコー≫+【パワータブレット】により倒された返しに、【ゲノセクトV】を【メタルソーサー】と手貼りで即起動、【パワータブレット】を4枚そろえて仕返すというウルトラCを決めてくれました。

悪対面の戦い方

普通のミュウデッキだと、【メロエッタ】や【ラティアス】を使ったり【ウィークガードエネルギー】でごまかすのが一般的です。
逆に言えばそれらのカードが使えなければ負けです。
アタッカーが【ミュウVMAX】しかないので。
(もちろん不利であることに変わりは無い、と前置きしつつ)
鋼軸であればもう少し勝率が高くなります。

先攻を取った場合

【ミュウVMAX】⇒【ゲノセクトV】⇒【ミュウVMAX】の順で使って、サイドを2-2-2で取っていきます。
毎ターン【ボスの指令】でVポケモンを攻撃できれば勝ちです。
後攻を取ったときよりは簡単です。
1枚目はメロエッタでも構いません。
相手のバトル場に非エクのポケモンが置かれている場合、相手のベンチがVポケモンのみなら【あなぬけのヒモ】でひっぱる、それ以外なら後攻のときと同じ動きをする方法があります。

後攻を取った場合

【メロエッタ】⇒【ゲノセクトV@1】⇒【ゲノセクトV@2】⇒【ミュウVMAX】の順で使って、サイドを1-2-3で取ります。
1ターン目に【メロエッタ】に【鋼エネ】を付けて【カミツレのきらめき】で【メロエッタ】と【ゲノセクトV@1】に加速して相手のバトル場を倒します。
2ターン目に【ゲノセクトV@1】を【メタルソーサー】+手貼りで育てて【ボスの指令】でVポケモンを呼び出して倒します。
3ターン目に【カミツレのきらめき】を【ゲノセクトV@2】と【ミュウV】に使い、【メタルソーサー】+手貼りで【ゲノセクトV@2】を育ててVMAXを攻撃。
4ターン目に【ミュウV】を【ミュウVMAX】に進化させてエネルギーを手貼りし、【ボスの指令】で相手の手負いのVMAXポケモンを呼び出して勝ちです。
【メロエッタ】と【フュージョンエネルギー】が残っているなら、2ターン目に出てくるであろうVMAXポケモンを≪メロディアスエコー≫280ダメージ+パワータブレットで倒す動きができるとほぼ勝ちです。

3ターン目の動きがやや難易度が高く、【フュージョンエネルギー】を手札に引かないように【カミツレのきらめき】を引く必要があり、そもそもサイドに【フュージョンエネルギー】が1枚でも落ちていると不可能なプランになってしまいます。
※このプランを取らされる対面は、ゲンガーVMAXです。
ムゲンダイナVMAX対面では型によりますが2-2-2プランを取りやすいのでもっと簡単に勝てます。

スターバース環境のミュウVMAX

ひそかに期待していた「フュージョン」の強化はありませんでしたが、ミュウというデッキを強化しうるカードはたくさん出ました。
【ハイパーボール】で完全体になったと言われていますが、スターバースの新規カードにより、言うなれば究極完全体になりました。

こだわりベルト

場に残るパワータブレットです。今後VSTARたちを相手する際に必須になってきます。逆にこのカードから【ミュウVMAX】を守るために【ツールジャマ―】や【ツールスクラッパー】も必須になりました。
個人的には【こだわりベルト】を優先したいので【ツールスクラッパー】を採用するかな、という気持ちでいます。

ネオラントV

このカードも【ハイパーボール】と同じく革命になるカードだと思っています。
後攻1ターン目から【カミツレのきらめき】が使いやすくなり、≪メロディアスエコー≫への敷居が低くなりました。
【カミツレのきらめき】の枚数を減らせるのでトータルの動きも強くなります。
また、今まで展開を【バトルVIPパス】に頼ってきましたが、【ポッドとデントとコーン】のピン刺しが現実的になってきました。
【カミツレのきらめき】を2枚、【ポッドとデントとコーン】を1枚にして、後1や先2の動きの選択肢を作るとともに安定感を持たせたいところ。

ダブルターボエネルギー

はじめて【アルセウスV】を見たときに【ダブル無色エネルギー】が再録しそうだなと思っていたら亜種が新規として収録されました。
与えるダメージを-20するとはいえ、通常2ターンかける動きを1ターンでできるこのカードは、そのデメリットを上回る強さがあります。
しかも前述の【こだわりベルト】と併用すれば、≪テクノバスタ―≫で与えるダメージは220と、主要なVポケモンを充分一撃で倒すことができるので強いです。
普通のミュウならウィークガードが抜けた穴にすっぽり入ってくるのかな、という印象。

崩れたスタジアム

一瞬ミュウと何の関係が?とも思いますが、前述の【ネオラントV】の処分に使えますし、【メッソン】を並べる軸や【スイクン】【エンテイ】を使うデッキにもそこそこ効きそうです。
あとムゲンダイナデッキに対しても、1枚でほぼ壊滅できます。
ミュウ対面に対しては正直あんまり影響ないです。
個人的には今後の環境で1番入れたいスタジアムの筆頭です。

以降はDマーク以降のレギュレーションおよびスターバースの発売にともない採用検討しているカードです。

ポッドとデントとコーン

後1先2で使えると安定感があり、でも安定して引いてくるなら4枚採用…でも2枚目以降は邪魔だなと思っていたカードですが、【ネオラントV】の登場で一気に使えるカードに上がってきました。
このカードは【ミュウVMAX】も含めて3枚持ってこれるので、割と強いんじゃないかなと思っています。
今めちゃくちゃ安いので“買い”です。

ダンデ

上でも書きましたが、割と真面目に採用を考えています。
これも【ネオラントV】が出たことにより【パワータブレット】がサーチ可能になったと考えると強いのかなと。
これに【こだわりベルト】をつけていると、【パワータブレット】2枚とボールを持っていればVMAXを一撃で倒すことができます。
今後はVMAXやVSTARも相手にできるミュウVMAXが生き残ると考えています。

ミュウのデッキに入れるスタジアムは何が良い?

【頂への雪道】対策に入れていた【マーシャドー】がスタンダードレギュレーションでは使えなくなります。
新たな対策としては「スタジアムの多投」か「バケッチャ」の採用が筆頭で、後者はミュウのデッキと相性が悪いため前者を取ることになると思います。
そこで、どんなスタジアムを多投するか検討してみました。
個人的には以下のカード1種類を4積み、というよりは1,2枚ずつ採用することで、手札にスタジアムがダブつく問題を解消したいところです。
そうしたときにポイントとなるのは、いつどれを引いても良い組み合わせで採用することです。

崩れたスタジアム

上記でも書いた通り、使い終わった【ネオラントV】の処理に加えて、致死量のダメージを負った【ミュウVMAX】をトラッシュすることで負け筋を消したり、強い使い方ができます。
≪サイコジャンプ≫で山札に戻るよりも隙が無く、現実的に使える手になりそうです。

ローズタワー

【ゲノセクトV】1匹分くらいの仕事をします。
相手にも利用されますが、それ以上にこちらの動きを強くすることができるのでオススメです。

悪の塔

いちげきデッキでもないのに?と思いますが、他のスタジアムにはないアドバンテージがあります。
スタジアムを多投するときに問題になるのは、「スタジアムは1ターンに1枚しか貼れない問題」と「同じスタジアムは貼り替えられない問題」です。
この【悪の塔】というカードは、【悪の塔】で【悪の塔】をトラッシュして2枚引くことができるので、手札に詰まることがありません。
単純に他のスタジアムを入れるメリットが無く、ただただ【頂への雪道】に対する対策を取りたい場合は、このカードをオススメします。

ファッションモール

【こだわりベルト】や【ツールジャマ―】を付け替えて臨機応変に戦えるようになる、面白いスタジアムです。
強いかどうかはさておき、面白そうだと思いました。

トレーニングコート

普通のミュウなら今でも採用されているカードです。
エネルギーをトラッシュされても回復できるので、少ないエネルギーでも動けるようになります。
手札にダブついたエネルギーを【ハイパーボール】などでトラッシュしたい場面が多く、トラッシュしすぎると取り返しのつかない事態になることもあるので、採用する筆頭のカードでしょう。

終わりに

今回はCマーク最後ということで、ぼくの大好きな【ルカメタザシアン】を使うか直前まで迷っていましたが、最終的にミュウを信じて挑みました。
結果、正解だったと思います。

今回、同じ会場のシティリーグに出場予定で出られなくなった友人2名にも顔向けできる、最低限の成績を残せたこと安堵しているとともに、前回・今回ときちんと成績を残しているので次も・・・というプレッシャーは多少なりとも感じております。
ひとまず一発屋(前回ただ運が良かっただけのクソプレイヤー)ではないのだと自分に言い聞かせ、次のシティ5でも成績を残したい所存でございます。

最後に、ここまで応援してくださった皆様には感謝してもしきれません。
本当にありがとうございます。
ぼくは基本的に土日は秋葉原のチェルモに、お昼のジムバトルに参加しているので、対面したら対戦よろしくおねがいします。

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