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【第1回チェルモCS2023優勝】ギラティナVSTAR【SV環境】

※先月書いた記事を今更公開しているので情報は古いです。悪しからず。

平素より大変お世話になっております。
ゆんと申します。

この度、2023/1/22に「チェルモ秋葉原店」様にて開催された「チェルモCS2023」におきまして、優勝するとともに「初代チェルモプロ(公認)」の称号をいただきましたので、記念にnoteを書こうと思い立ちました。

※「チェルモプロ」とは、店舗様とプロ契約を結ぶ、いわゆる「プロ」ではありません。
チェルモ秋葉原店で行われるイベントを盛り上げるために発足した制度です。念のため。

SV環境をどう見るか

1/20からDマークのカードがスタンで使用できなくなり、スカーレットex & バイオレットex(以降SVとする)が発売され、新スタンダード環境が始まりました。
これにより、デッキの根幹を支えるキーカードが軒並み総入れ替えとなり、環境がリセットされたかに見えました。

しかし、旧スタンからほとんど影響を受けていないデッキもいくつか存在しています。

  • ミュウVMAX(クイックボール)

  • ロスト系統(回収ネット、ふつうのつりざお)

    • ヤミラミ+かがやくリザードン

    • ギラティナVSTAR

  • アルセウスVSTAR系統(しんかのおこう、マリィ、おおきなおまもり

    • そらをとぶピカチュウVMAX

    • ジュラルドンVMAX

    • ミュウツーV-UNION

    • ギラティナVSTAR

また、新カードを使った話題のデッキは以下の通りです。

  • ミライドンex

    • モココ+パチリス

    • レジエレキVMAX

  • サーナイトex

    • ミュウツーV-UNION

    • アヤシシV

    • こくばバドレックスVMAX

    • ルナトーン

  • ジュペッタex

    • こくばバドレックスVMAX

    • ギラティナVSTAR

そして、かつて「スタン落ちして弱体化したデッキたち」に虐げられていた一部のデッキも、スタン落ちの影響をほとんど受けずに復活の兆しを見せています。

  • パルキアVSTAR(ターボ型)

  • ダークライVSTAR(ブロロローム)

  • ゾロアークVSTAR

※1/21時点で個人的に見聞きしたものをピックアップしています。

新スタンがスタートしてから数日、環境が定まっていない現在、人間の心理として「旧スタンから影響をほとんど受けていないデッキたち」を使いたくなるだろうと予想していました。
また、新カードを早速試したいという人もいるだろうということで、それも加味して環境を考えると

Tier1 ミュウVMAX、ギラティナVSTAR
Tier2 ミライドンex、サーナイトex
Tier3 アルセウスVSTAR、ロストヤミラミ

非常にざっくりとした分け方ではありますが、このようなTier表になるのではないかと予想していました。
そしてチェルモCSのベスト8の分布をみる限り、概ね正解だと思っています。

あれ、ルギアがいなくなっただけで環境大して変わってなくね…?

正直、ミュウVMAXとミライドンexはもう少し活躍すると思っていましたが、他の自主大会の結果を見るに目立った活躍はしていない様子です。

デッキの選定理由

今回、比較的スタンダードなギラティナVSTARを使用しました。
前述の環境考察から、このTier表の中で“相性が悪いデッキがほとんど存在しない”ギラティナVSTARのデッキが強いのではないかと思いました。
(もちろんずっとギラティナを使っていたという理由も大きいですが)

レシピ

ypM3Ry-ETIlwb-ypMM3X

各採用枚数と理由

例によって特筆したい点だけ書きます。

ギラティナV/VSTAR 3-3

4-4、4-3派閥も多くいますが、まずそもそもスタートして嬉しくないポケモンなのでVを3枚、ハイパーボールを採用したので上も3枚にしてみました。
たまにロストに送らざるを得ず困ることがあります。

ウッウ/ヤミラミ 1-1

最低ライン。クララを採用していないので使いまわしができない関係上、”いつベンチに置く&ワザを撃つか”が非常に重要です。

ネオラントV 1

クイックボールのスタン落ちによりサーチできずに評価が低くなったせいか、ネオラントVの採用率が落ちています。代わりにポケギア3.0が2枚くらい入っているリストをよく見かけます。
しかし、初動としてそもそも4枚しか無い当たりくじ(アクロマの実験)を持ってくるために使うのはあまりにも不安定です。
(終盤に山札が10枚くらいでボス引ければ勝ち、のときに使えると強いカードだと思います)

ネストボール/ハイパーボール/バトルVIPパス 4-2-2

主流はネスト4パス4ですが、キュワワーを大量に展開しなくても良いデッキであることと、不意のジャッジマンでパスを引いた時のストレスが大きいので2枚にしました。
肌感覚ではありますが、初手にくる確率として、1枚はこない、2枚はときどきくる、3枚は大体くる、4枚は3枚とあまり変わりません。
正直、引けていれば楽できるくらいのノリなので、パスを0枚にしてウッウやヤミラミの枚数を増やしてもいいかもしれません。
ハイパーボール2枚はもちろんネオラントVやギラティナVSTARを持ってきやすくするためです。
1枚はネオラント用、もう1枚はギラティナVSTAR用に使いたいので、はなえらびの優先度は比較的高いです。

あなぬけのヒモ/ポケモンいれかえ 4-3

あなぬけのヒモについては2や3が多いですが、4だと思います。
雑に投げてきたクレッフィを避ける役割がありますが、それよりも終盤に”これ倒されなかったら勝ち”みたいな壁ポケモンをバトル場にだされたときに、引けるか引けないかで勝敗が決まります。
ベンチを絞ってくる対面に対しても実質的なボスの指令になるので有効です。

ちなみに、あなぬけのヒモは使うタイミングや順番が非常に重要です。
個人的にあなぬけのヒモは、試合のかけ引きが生まれやすく、好きなカードです。
情報を与えずに使ったり、わざと情報を与えて使ったり。ここは個人の経験やブラフ力、アドリブ力みたいなのが光るところです。

エネルギーリサイクル 1

カツカツではありますが、うまく回せば足りる枚数です。
ビーチコートにより逃げエネのコストを払う必要がない場面が増えたのと、後述のペパーの採用により、かくしふだで引きにいったりはなえらびアクロマを使いまくって手札にエネがたまることも少なくなったので、リソース管理に自信があるなら1枚でも十分です。
もちろん2枚あると楽にはなります。

こだわりベルト 2

ウッウに貼ってVSTARを2パン圏内にして、無視したらウッウで取れるようになるのも強いし、ひきさく190点も強いし、ロストインパクト310点も強いです。
使わない対面でもロストスイーパーのエサにしてロストブーストに使ったり、ハイパーボールのコストになります。

ペパー 2

序盤から終盤まで強いカードです。
ロスト軸にはざっくりと
序盤:安定して盤面を作りたい
中盤:ジャッジマン・ツツジを使われた返しに要求を満たしたい
終盤:エネルギーリサイクルを使った後はミラージュゲートだけ欲しい、残り少ないミラージュゲートが欲しい
といった課題があります。
これらの課題を解決できるサポートは少ないのですが、ペパーは概ね満たすことができます。
実質的にアクロマを6枚入れているくらいの気持ちです。
もともと「アクロマが引けないと負け」をどうにかして緩和できないかと考えて注目したカードでした。
世に出回っているリストだと、ここはツツジの2枚目だったりキバナだったりクララだったりするわけですが、いずれも初動に寄与しないカードです。
全体のサポートの配分を見た時に、初動に寄与するカードは半分以下しか無いことになりますが、ここをペパーにすることで9枚のサポートのうち6枚、つまり6割から7割は引いて嬉しいカードになります。

ペパーからできること

  • ギラティナVSTARに進化する(ハイパーボール、こだわりベルト(コストに使える))

  • ミラージュゲートを使う(ミラージュゲート)

  • エネルギーリサイクルを使う(エネルギーリサイクル)

  • ポケモンをいれかえる(いれかえ、あなぬけのヒモ)

  • ポケモンをベンチに呼び出す(ネストボール、バトルVIPパス)

  • ロストを2枚増やす(ロストスイーパー+こだわりベルト)

と、ボスの指令とツツジ以外のことは大体何でもできます。
実際、ペパーに救われた命はたくさんあります。

ビーチコート 2

頂への雪道採用型もポピュラーな型ですが、相手の邪魔をしてテンポを遅らせるよりも、こちらがテンポよく攻撃できる方が優先だと思っています。
ふうせんよりも強くなった点としては、実質的に全てのたねポケモンにふうせんが付くようになったところです。
弱くなった点は、相手にも利用されるので、貼るタイミングは大事です。
結構わざと貼らずに相手の要求値を下げないこともあります。

不採用カードおよびその理由

マナフィ

諸説枠。
現状マナフィが活躍するのはミラー対面だけです。
しかし、しゅりけんケアで出してキュワワーも2匹出すと、その時点でヤミラミとゲッコウガでサイド2-3交換される危険性が高くなります。
ヤミラミでマナフィを倒しつつキュワワーに2点ずつ置かれると、ボスでゲッコウガを倒しつついれかえカートなどでキュワワーを2匹とも回復するというまあまあな要求を満たす必要が出てきます。
回収ネットがスタン落ちした影響で一番大きいのは、ここだと思います。
採用枠を1取る割には強い動きができないので不採用にしました。

頂への雪道

このカードは相手を弱くして相対的に自分を強くするカードであって、刺さりそうな相手であるアルセウス系統やミュウ、サーナイトに対しては、弱くしないと勝てないほど不利は取ってない、むしろ有利だと思うので、いつでも自分の動きを強くできるビーチコートを優先しました。

クララ

最初に引く7枚で引いて嬉しいカードではなく、初動に寄与するペパーを優先したかったので不採用としました。
真面目にロストバレットを相手にするならほしいかもくらいの気持ちです。

キバナ

こちらも初動に寄与しないことと、やりたいことがほとんどペパーでできるので不採用にしました。
強いカードではあると思っています。

採用候補カード

ロストスイーパー2,3枚目

アクロマで素引きできれば強い動きができるので、余裕があれば欲しいです。

ネジキ

トラッシュにいったアタッカーを使い回しつつ負け筋を消すことができます。
急にギラティナVSTARを召喚できたり、はなえらびの回数を1回増やせたり、とにかく無限の勝ち筋を作ることができるカードです。

各対面の有利不利とポイント

vsミュウVMAX  有利

最初にサイドを1取らせてからギラティナとドラピオンを同時に盤面に置くところから試合がスタートします。
あとはギラティナVとベルトや、スターレクイエムで前を倒していったり、ロストマインでオドリドリかメロエッタかデオキシスを取れば勝てます。

vsギラティナ 互角

できるだけ盤面にいるキュワワーを1枚だけにして回します。
とにかくこちらの残りサイド枚数が3にならないように、相手の残りサイド枚数を3にするように戦います。
うまく回った方が勝ちだと思います。

vsミライドン 微有利

対面練習はしていないですが、動きが分かりやすいので苦労はしないと思っています。
モココ型の場合はげっこうしゅりけん、レジエレキ型ならサイドを1枚取らせてから前をひたすらロストインパクトし続ければ勝てるでしょう。
間違っていたらごめんなさい。

vsサーナイト 有利

サブアタッカー次第になりますが、サーナイトはスターレクイエムで取ることとキルリアの時点でげっこうしゅりけんを使います。
ミュウツーV-UNIONは、エンブレイスでエネ加速する関係でダメカンが乗るためロストインパクトで倒せることと、ダメカンが乗っていなくともこだわりベルトを貼ったり、ドラピオンでも取れます。
相手はゆっくり準備するデッキなので、こちらもアビスシークを使ってゆっくり戦えます。

vsアルセウス系統 有利

相手はギラティナVをワンパンできないのでアビスシークから入って問題ないです。
おおきなおまもりが無いので、かがやくサーナイトとVガードエネルギーを両方貼られない限りこちらはワンパンできます。

vsロストヤミラミ系統 不利

こちらも対面で練習していないのでわかりませんが、多分不利です。勝てるように作っていないが正しいです。
序盤はウッウとギラティナで戦い、中盤はツツジを使いながらロストマインでマナフィを取り、終盤はげっこうしゅりけんかなと思っています。
どなたか教えてください。

当日のマッチアップ

もはやただの思い出話なので読まなくていいです。

予選1戦目 サーナイトミュウツー W

早速知り合いのsaiさんを踏みました。
こちらはあまり回っていませんでしたが、サーナイト側もあまりいい動きではない様子。
おとぼけスピットでラルトスを取り、サーナイトexをスターレクイエムで取った返しにミュウツーV-UNIONでギラティナを取らました。
ただ、ミュウツーV-UNIONにサイコエンブレイスでエネ加速した関係で素のロストインパクトで落とせたので勝てました。
ここザシアンVから入られていたら、まあまあ分からない試合になっていました。

予選2戦目 ギラティナ W

またもや知り合いの祐天寺さんと対面。
同じチェルモプロ(非公認)同士の負けられない戦い。
お互い順当に回っており、相手が先にツツジを使用。
こちらはギラティナが技を打てないと負けという場面でツツジを引くことができ、なんとか辛勝。
頼んだぞ、と託された想いの重さをひしひしと感じつつ、彼の背中を見送った。
彼は間違いなくチェルモを愛し、チェルモと共に生きる漢であった。

予選3戦目 ルギアバンギ W

またも知り合いのせーやさんと当たる。
相手はルギアを置けず、こちらもおとぼけスピットが使えず。
盤面がノコッチとバケッチャだけのまま番が返ってきたので、げっこうしゅりけんで勝ち。
普通に回っていたらどうなっていたことか。

予選4戦目 アルセウスジュラルドン L

チェルモのジムバトルで時々あたるミュウ使いのきょうたろうくんでした。
こちらは事故り倒して相手側はぶんまわっており、ギラティナを取られ続けてサイドが6-1の状態。
ミラージュゲートが2枚サイド、1枚ロスト、1枚トラッシュなのでゲートが全く無い状況。
しかし相手側もエネが無く、ツツジを打ってあなぬけのヒモを使うと、前に出てきたアルセウスが逃げられない状態に。
こちらはジュラルドンを2匹倒せばまだあると踏み、エネルギーリサイクルで山にエネを戻し、手張りでギラティナを育てようとしたが、1枚しかない草エネが山札の一番下にあり最後まで引かず。
引けていればボスでエネ付きジュラルドンをスターレクイエムで倒し、次のターンにあなぬけのヒモでジュラルドンを前に出してロストインパクトで勝ちだった。山札が1枚足りなかった。

本戦1戦目 アルセウスギラティナ W

相手はまたもやチェルモによくいる子供。
チェルモに通うジュニアの子は、CL上位の強プレイヤーだらけなので油断できない。
今回は最初の博士の研究でギラティナVSTARが2枚落ち、アルセウスだけで戦ってきたので、順当にロストインパクトで勝つことができた。

本戦2戦目 炎アルセウス W

お相手は1ターン目にアルセウスを出せず、カルボウとビッパだけで番を返してきた。
こちらは順当にロストをためて、アルセウスが前に出てきたタイミングでロストインパクト。
相手がスターバースからジャッジマンを使いギラティナを攻撃。
その返しでペパーからミラージュゲートをサーチし、ゲートでエネを持ってきたタイミングで投了を宣言された。ただただ運が良かった。

準決勝戦 アルセウスジュラルドン W

予選の最後にあたったきょうたろうくんと再戦。
今回はこちらが順当にまわり、勝ち。

決勝戦 ルギアブラッキー W

最後はチェルモのジムバトルに親子でよくいるお父さんプレイヤーのゆはみさん。
1匹だけギラティナを置いておいたらダークシグナルで呼び出されて簡単に取られてしまう。
そこから2匹目3匹目のギラティナを置きつつ、ベルト付きウッウでルギアを倒す。
2匹目のギラティナも倒されてサイドが4-2の状態で、ギラティナでイシヘンジンを倒しつつツツジを使う。
相手はブラッキーにいちげきエネを4枚つけるがギラティナを倒せず。
最後は時間切れとなったが、こちらはあとスターレクイエムで勝ちだったので投了をもらう。

謝辞

ここまで読んでいただいた皆様
チェルモCSの企画運営、豪華な景品ならびにクリスタルの盾、そしてチェルモプロという称号をいただきましたチェルモ秋葉原店様
そして応援してくれた、祐天寺さん(予選2戦目)、ノンナさん、とらすさん、せーやさん(予選3戦目)、saiさん(予選1戦目)
本当にありがとうございました。
次のチェルモプロは君だ!

@0xC0C0C0C0







余談ですが、家に帰って嫁に
「チェルモCS優勝したよ!ほら、クリスタルの盾!」
と言ったら、怪訝な顔で
「いらねー…」
と小声で言われました。
いらねーはねぇよ…と軽く拗ねたら気を遣ってか
「チェルモプロになったらなんかもらえるの?」と尋ねてきたので
「次とその次のチェルモCSに優先参加と1ヶ月イベントの参加費が無料らしい」
と返すと
「……ふーん」
と興味なさげ
ぼくはめげない

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