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ネクタイを締めた理由

みなさんいかがお過ごしですか

春の訪れ感じてますか?

なんだか気候がすっかり春めいて
気持ちまで穏やかになってきました。

ちょうど3日前、
2024年3月16日は特別な日だった。

「M-1ツアー」

去年のM-1の決勝者達が
一度に集まって漫才をするという
最高の舞台

私にとっては今回が初めての経験だった。

大好きな友達が同日の2公演分の
チケットに当選し、自分を誘ってくれたので、
ありがたく一緒に観に行った。

当日は、シャツを着てネクタイを締めて
自分なりの”漫才を見る時の正装”で行った。

座席は3階のいっっっちばん後ろの席
それでも嬉しかったし、とにかく楽しかった。

後半までは予定時刻通り進んでいたけど、
残りの3組が大幅に時間数を超えていた。

ある組は、
ネタ時間8分のところを”18分”やっていた。  

正直プロ意識にかけると思うけど、
ちゃんと”ダメだと分かっていながら”
縛られずに自由に自分たちのやりたい漫才を
やっている姿は愛おしくてたまらなかった。

2公演目の夜の部は、
別の友達と待ち合わせて観に行った。
浮かれている我々は、いつもより早歩きで、
開演時間よりも早く着き過ぎてしまい、
近くの公園でお酒を飲みながら時間を潰した。 

あっという間に開演時間になってしまって、
ほろ酔い気味のまま二人で走って会場へ向かった。

2公演目は
開演後、すぐにオズワルドが出てきた。

“渋谷区の条例で21時以降の
音出し行為は禁止されている”と、
大きな声で何度も観客に伝えていた。

さっきの公演後、
時間を大幅に押した芸人たちは
きっと偉い大人達に怒られたのだろう。

“21時までに
トリの令和ロマンに繋げなければならない”
というルールが観客全員にも伝えられた。

会場には時計なんてないのに、
肌感で分かるくらいに、
“ある2組を除いては”みんなしっかりと
ネタ時間を守っていた。

なんとか”21時前”に令和ロマンに繋がった。

令和ロマンの出囃子を聞きながら

「あぁ、もうすぐ終わっちゃうな、、」
と、寂しく思っていたら

「はい どうも~」と
いきなりマイクの前を華麗に通り過ぎ、
マイクを背にしながら3階席まで聞こえるほどの大きな声で
くるまが漫才を始め出した。

「まだ21時なってないよ」の
あまりにも完璧なボケだった。

人生初めての「M-1ツアー」
楽しかった。ほんとに楽しかった。

一緒に観に行った友達に
「楽しくてあっという間だったね」と言ったら

「瞬きしてたら終わってた」と言っていた。

ほんとにね。
夢みたいな時間だったね。

またやってね。

誘ってくれた友達にも感謝。

その後、余韻にどっぷりと浸かりながら
どこかちょうど良さそうなお店がないか
夜の渋谷の街をふらふらと歩いていたら、
遠くの方から小さなチャリンコに乗った
大鶴肥満が、ニコニコの笑顔を浮かべながら
私達の目の前をスーッと通り過ぎていった。

あれは...幻...?

もしかしたらあの夜、全部が夢だったのかも

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