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蠍の火

39度の熱に浮かされながら記事を書いている

もう4日間もこの状態だ

おそらく細菌性のもので、喉の激しい痛みと、高熱に悩まされている
病気になることを古語では「なやむ」と言うが、ここから来ているのだろうか?


とにかく状態が良くなくて、毎日毎日9度そこらの熱が続いているし、喉の方も唾液の嚥下すら痛いレベルで腫れてしまっている
解熱剤で熱を下げても、効果が切れれば悪寒とともに身体はすぐ火照りだす  まるで蠍の火だ

どうか神さま。私の心をごらん下さい。こんなにむなしく命をすてずどうかこの次にはまことのみんなの幸のために私のからだをおつかい下さい。って云ったというの。そしたらいつか蝎はじぶんのからだがまっ赤なうつくしい火になって燃えてよるのやみを照らしているのを見たって。

『銀河鉄道の夜』 宮沢賢治



真夜中、身体中が燃えているような熱さで起こされたときの慰めは、昨年友人が誕生日に贈ってくれた枕元の読書灯だった
その朧げな灯りが、控えめに、けれど確かにわたしを励ました



体調を崩してなにが一番辛いって、その日に元々入っていたアルバイトを休んだり、人との約束をキャンセルしなければならなかったり、それゆえ誰かに迷惑をかけてしまうということ    仁義…
自分の身体が辛いことは、それに比べたらそれほど苦ではない(苦ではあるが…)


わたしはワーカホリックな一面があるため、基本的に長期休みはみっちりとアルバイトを入れている

掛け持ち上等、一日に二つのバイトをこなすこともあるので、一日の価値が高すぎて休むということにとことん後ろ向きである


しかしまあ人に移したり、それこそ命に関わるような大事になってしまったら元も子もないわけで………



結局病に臥せっていた期間は6日、そのうち4日アルバイトを休む羽目になった  かたじけない
罪悪感と引き換えに得た休息、水分、あとお薬のおかげでなんとか熱が下がり、喉の痛みも引いてきた

ようやく元の日常に戻って来ることができたようだ…




すっかり元気になって思うことはひとつ








健康って最高!!!

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