2010.2.14.sat
黄金の光に包まれた日曜日の朝8時13分、何だか懐かしい匂いがする。
世界は鳥の囀りと静かに走り去る車の音。
そしてまた誰も居なくなって、鳥の囀り。
黄金の光に包まれた日曜日の朝8時に缶ビールをプシュッと開ける。
何も無い日曜日の朝8時、まるで世界が平和の様に感じる。
何者であるか?何てどうでもいい気分だ。
煙草もバッチリ有る。
風も無い日曜日の朝。
二日酔いでもない。
煙草を吸いながら、世界に「こんにちは!」と大声で叫びだしたい気分だ。
他人と関わらなければ、安心してこんなに優しい紳士にもなれる。
馬鹿共が殺しあってるなんて嘘みたいな日曜日の朝。
子供等はTVに夢中になって、父さんの腹の上に乗りかかる頃だろう。
俺もそうだった。
こんなことを想い出す日曜日の朝はざらに無い。
鳥の囀りが小気味良い。
いい感じで世界が回っている。
ビールの残りが少なくなってくる頃、余韻に浸りながらゲップをする。
もし、
このまま眠って目が覚めなくても、
この記憶が永遠ならば、
俺はそれでも構わない気分だ。
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