神無月の想い出の断片
…
俺の手紙を戦場に送ってくれないか?
「人間はそんな高尚なもんじゃない」って伝える為にも。
…
本当はわかりかけてるんだろ?
汚くて
暗く
悲しい感情を隠しているのを。
それを理解した者同士だから
話が出来るんだろ?
…
俺の汚いところは
隠す心理と隠された部分を理解出来た時、
自分よりも下に観ちまうことさ。
「 そいつは大概自分よりも格上なんだがな…。」
……
濃厚なセックスを夢想する
愛の詩人の群れ。
生きることに、何の疑問も持たずに、
首輪を欲しがる羊の群れ。
…
そっと、
大体で作った…あ、ア…スファルトの片隅で
大した意味もなく散ってゆく 。
名も無き花の香りが
呪いじみて漂う年ごろの肉体と、
得体の知れない感覚を味わい続ける精神。
もう十分な位、
覚悟は出来ているから
俺の手紙を戦場に送ってくれないか?
2007.04.18. 「ボンクラ、不透明感ヲ愛セ。」
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