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南極生活七十六日目

「おいテメェ、最近南極の文句ばっかりたれてよ、全然南極化してねーじゃねぇかよ。それに、日常のことブログに書きたいとか言ってもよ、どうせ大したこと書けないだろ。『南極』という縛りがあったからギリ続けてこれただけでよ、自由にしろって言われた途端、何にもできなくなるタイプだろお前。むしろ南極をありがたく思えアホ」

ひどい言いようだけど、痛いところ突くなぁこの人。でも認めたくないしな。よし、じゃあ書くか、日常。今日の出来事を断片的に示すアル。読んでみるヨロシ。

・開館と同時に図書館に本を返しに行った。その際、建物のエスカレーターを掃除するおばちゃんを目撃。エスカレーターの手すりに濡れたタオルを押さえつけ、後は自動で手すりが一周するのを待っていた。掃除業務の中で一番楽な項目だろうなと思いながら、しばらく眺め続けた。

・図書館から自転車で家へと帰った。道中、オロナミンCのコマーシャルソング(「オロナミンCを飲むとごきげんになるよ」の方じゃなくて、今やっている「いつで~もスマイルしようねぇ」の方)を頭の中で流した瞬間に、オロナミンCの空瓶が道に捨てられているのを発見。ポイ捨てゴミに対して、運命を感じる。

・お昼ご飯に551のシュウマイ唐揚げ弁当をいただいた。唐揚げとシュウマイを食べきれず残した。くちびるが切れていたので血の味がしながらの食事。こういうことがよくあるが、血と一番相性の良い、ある意味血がアクセントとなる食べ物って何だろうか。多分クーリッシュと合う気がする。

・テレビで、生まれ変わったら誰になりたい?という質問に対し、性懲りもなく、自分と答えてる人がいた。同じやつを同じやつに転生させるほど、神様は暇じゃないと思った。

・シャー芯が無くなったので、仕方なく鉛筆を使った。耳の穴が鉛筆削りだったら、もっと楽しい学校生活が送れたのではないかと今になって思う。ここで注意しなければならないのは、僕の場合、右利きなので、右の耳穴が鉛筆削りである必要がある。とも考えたのだが、さらに深く考えたところ、左隣の席に女の子が座っていて、耳の鉛筆削りを貸してと言われる可能性もあるので、両耳とも鉛筆削りになっていた方がいいのではないかという結論に至った。

そして今に至る。

ろくでもない一日ネ。

いかに自分が南極という存在にに助けられているかということに改めて気づいた。制約と誓約ほどの話でもないが、ある程度縛られている方が良いのだろう。ごめんね南極。ありがとう南極。

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