ソレよりも速い

何かの間違いで『春の祭典』の指揮をやらされることになったら、という妄想をしてニヤニヤしていたら最寄り駅まで着いていた。

発達障害の検査を受けた。
非該当。
やや衝動性有り。

自分の性質を確認したかっただけだったから、
だろうねという結果。
理解してるふりして実は出来てないのかも？
という考えは取り越し苦労だった。
けれども、私の根底にある欲求は硬い殻の中に埋まっていて、第三者じゃないと気が付けないと思う。

尊敬する人が尊敬する人を教えてくれた。
好きな人の好きな人は私も好き。
熱海のお土産、買い忘れちゃったや。
だって土産話の方が好きでしょう？と開き直る他ない。
私が楽しそうに話すと菩薩みたいな顔する。

「結婚する相手は、父であり兄であり恋人である男を選びなさい」なんて誰かが言っていた。
そんな重荷を負わせるのは嫌だなと思った記憶がある。
貴方は父で兄で、恋人ではないけれども、
神様仏様閻魔様なんだよね。

絶対的な中庸。だから好き。
理解じゃない受容、消化しないでくれる人。

ちゃんと出来なくてごめんなさい。
何にもちゃんと出来てないし、
最近は貴方のこと全然信じてなくて、
反抗期かな？

血縁者以外で一番長く付き合っている人。
よく私の速度についてこれるな。
ソヒエフの話をしたら、ニコニコしてくれた。
私が死んだら悲しいって話を最近よくするね。
私が生きてて嬉しいとも言ってくれるね。

なんか上手くいかない日ってあって、
洗濯物がうまく出来なかったり、
買いたい物が見つからなかったり、
連絡を待っている間何ひとつ出来なかったりする。

バランスが保てない日だからしょうがないと、
貴重な日曜の午後を消化してしまったりする。
昨日のアレが効いているんだと思う。

行かなきゃよかったかな、ううん。
でも、頑張ろうって思ったから良いか。
スタート地点まで長い長い。
頑張らないと。
あー…ダメなとこ出てる。

ダメだなあ、ダメだ。
まあ良いかで済ませられないな。
わかったのが、自分を消費されるのが嫌なんだ。
勝手に消費されることが？
にしても街中で、外国人ばかりが闊歩する街で、
大量の犬（十九匹居た）を散歩する人はなんなんだろう。
それは労働なの？それとも体験なの？
それか日常？

結局ホームで泣きながら電話して、
悲しいだの悔しいだの気持ち奮い立たせて、
なんとか家に着いた。
コーヒーの作用に頼ったけれど一安心。

それが正しいのか二十年位しか生きてない私からしたら判断できなかった。
四十年くらいしか生きてない人に、
手の上でコロコロ転がされている気もした。
二月の予定を今決めろなんて無茶苦茶な話でしょうよ。
狭い部屋で汗を垂らして、目を合わせることすらできなかった。

頼って縋って任せて安らかな生活を送れるならば、何でもするかい？
する、しない。まだ正解は見つからない。

そんなことを考えてひと段落しても、
返事は来ない。
最近親しくなりたいと思った人には大事にされず。
シュウちゃんとはいつまでも不安定な関係性で、
愛してやることもできないし。
彼女のことを考えれば後悔と自責の念に押し潰されて嗚咽しちゃうもんだから、
もう全てオシマイだな。