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世の中には説明クソ下手な先輩が山ほどいるので、新社会人さんは気に病むことないです。

はい。これです。
誰も聞いちゃいない「明日から新社会人になるみなさんへ」ツイート祭りから
そろそろ10日ほど経ちますね。
新社会人の皆さんは、2週間目が始まって憂鬱を認識した頃かと思います。

これは社会人でもバイトでも、
もはや趣味でもなんでも言えることなんだけど、
先人から教えを乞う時、
つまり説明をしてもらう時、
まじで下手な人から説明されるとほんまに時間の無駄。
という私の経験から、聞く側の持つべきマインドについてお話ししたいと思います。

まず、世の中には”説明下手“の方が多い。と思っていた方が良い。
良いというか、思っているべきである。

なぜなら
下手くそな説明のせいで理解できなかったのに
理解できなかった自分が悪いと自己嫌悪になってしまうから。
特に、新入社員なんてみんな0からのスタートなのだから、
指示されたことができるできないは説明の差でしかないだろ。

・同じ会社に入社した新入社員ということは、同じ条件の入社試験をクリアしているのだから能力は揃っているはず
・全員が同じ説明を聞いて自分だけが上手くできないのは、自分だけが話を聞いていないor自分以外が説明になかったことを勘でやってたまたま当たっているだけ
・自分が話聞いてないなら聞けばいいだけ
・勘で当たってるだけで切り抜けるのは賢いことかもしれんけど、そのうちでけえミスしでかしても知らんぞ

これがそう思う理由。
「新入社員が〜」という感じで喋り出してしまったので補足したが、
もうこれからはしない。


じゃあ、説明下手ってどういうことか。
手順を1から順に説明してくる
これだ。
この説明の仕方をする人がめちゃくちゃ多い。
手順書、ルールブックなどが整っているところほど、この説明をする人が多い気がする。

なんでダメか。
まずこんな手順書が用意されているとする。

○カレー作りの手順書
1野菜を洗って皮を剥く。
(野菜はジャガイモ、にんじん、玉ねぎ、お肉。皮剥き機はダイソーの赤色のを使用。)
2食材を切る。
(全て一口大に切る。切った後は食材ごとにボウルに移す。)
3食材を炒める。
(鍋に油1をひいてから炒め始める。火加減は3。焦げ付きを防ぐために木ベラでかき混ぜる。)
4水を加え、沸騰後20分煮る。
(水は400ml)
5火を止めて、ルウを1回分入れる。
(おたまでかき混ぜがらルウを溶かす。)
6とろみが出るまで5分煮込む。
(火加減は1。)

これを説明下手は
「まず、野菜を洗うでしょ。あ、ここで洗ってね。次に〜」
と1〜6まで書いてあることをそのまま話してくる。
「何がダメなのか・・?」と思った人は
カレーの作り方を知っている人だ。
知っている人は
「カレーの作り方ね、野菜を切ったり炒めたり煮込んだりしてあの美味しい料理が出来上がるよね。」
と作業内容や最終的な完成系のイメージを持つことができるから、
手順を頭から順に読み上げられる説明でも理解することができる。

でもこれが
○ブラウンの生成手順
だったらどうだろうか?
”ブラウン”ってなんだ?と最初にならないだろうか。
野菜をA、B、Cと表したらどうだろうか、
切るという工程を別の呼び方で呼んでいたら・・・
いくらでも難しく書く方法はある。
訳のわからないものの作り方を、訳のわからない単語を並べてつらつらと話される。
そりゃ訳分からんわな。

訳分からんから、丸暗記だ!と思ってメモ取るのに必死になって説明を聞け無くなってしまったりするので、もっと訳分からなくなってしまう。

まず最初に、
「ブラウンっていうのはこういうもので、これを作る手順を説明します。
材料をバラバラにする切る、食材を火にかける焼く、水を加えてさらに火を通す煮るの3工程あります。」
とレベル1の超簡単説明でざっくり全体と、完成系を提示してくれたら、まじで聞きやすい。のに、これをやってくれる人はまずいない。
実際の業務の手順なんてもっと複雑で、ざっくり説明を聞いてからでも結局わからないくらい難しいものかもしれないけれど、
実際働いている人はみんなやっている業務なんだから、いくらでもわかりやすい説明ができるはずなのにそれをしない。
なぜなのか。

それは手順が頭に入っている人は、知っていて当たり前だと思っているから。
だってカレーの作り方を説明しようとしている人は、聞き手側がまさかカレーを知らないとは思わないし、もはや切る焼く煮るの工程までは知っているでしょう。と、
勝手に思って説明してくるから。
これはもう仕方のないことなのだよ。
「新入社員なんて何にも知らないんだから、何にも知らない人に対しての説明をしなくちゃいけない」ことなんてみんな考えているはずなのに。
なぜか潜在的に「カレーはみんな知っているもの」として話し出してしまって、新入社員は「カレーが料理であることすら知らない」ことを忘れてしまうんだよな。
もっと言えば「料理って何かも知らない」くらい無知な人相手に説明する立場としてかなり間違っている。
カレーを知らなかった頃の自分には戻れないから、カレーを知らない人に対する説明が難しいんだよな。

でも、わかる訳ない説明をしてくる方が間違っているので、
説明を聞いた新人さんは「わからない・・・!」となって当たり前だし、
「わからない私がダメなやつなんだ」と落ち込む必要は全くないのである。

最初に全体を掴むことの大事さについては、
結構みんな理解しているようで、
「研修の時間までに手順書を各自で読んでおくように。」
と指示をされることがままある。
確かに、手順書をある程度読んでおけば、
自分で全体を掴むことができるし、わからないことをピックアップしておけば説明を受ける際に質問できるし、
いいことだと思いがちだが、これは間違っている。
カレーの作り方みたいな簡単なものだったらそれでいいかもしれないけれど、
難しければ難しいほど、専門的で普通に学生生活を送ってきた学生だったら馴染みがない業務ほど、そんな手順書は読めないになる。
目は通す。けれど、わからない単語だらけで頭になんて入ってこないから
概要の理解さえできない。めっちゃ時間の無駄。
だって英語が読めない人が、英語の小説に目を通して概要理解できないでしょ。
Appleとかhappyとか知ってる単語をちょこちょこ拾えるくらいで理解なんてまじ無理。それを個人でやっとけ〜って投げるだけなんてまじ職務怠慢。こんくらいの気持ちでいいと思う。

はい。新入社員さんが「説明を受けたのにうまくできない・・・」となってしまう原因についてちょっとは説明できたんじゃないかと思う。

私も実際新入社員だった頃、
説明を受けた日には理解できず、とにかくメモを取るのに必死だった。

説明したから一緒にやってみよう!と次のフェーズに移ってからやっと
必死にとったメモから知らない単語について質問することができたので、ここで初めて説明を受けたようなもんだった。
説明を聞いた時点で質問できなかったのは、自分はちゃんと話を聞いていなかったらなのでは・・・とか、
こんなのも理解できないなんて私はダメなんだ・・・とか、
これについてはちゃんと説明してくれてた記憶がぼんやりあるからまた説明してくださいって頼んでいいのかな、怒られるかな・・・とか
余計なことを色々考えてしまっていた。

一緒にやってみたし、次は一人でやってみよう!終わったら私が添削するから!のフェーズになってようやく「あ、これを完成させるための手順なのか」と理解して、手順書の参照も、どこがわからなくてどこを解決すればこなせるのかを理解した。
いや、最初に何をするための手段なのか伝えてくれたらさあ!
もう少しわかりやすく聞けたけど!?!?
全てを理解してからこう思った。遅い。


なんかダラダラになってしまったのでまとめると、
タイトルの通り。
あなたがわからないのは説明のせいなので何も気に病まないでね。
人のせいにして生きていこう!


じゃあ何がわかりやすい説明なのかについても書きたかったけど、
だいぶ長くなってしまったので
別記事にまとめることにしまふ。

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