娘誕生

 産まれた。具合が悪くて死んだように寝ていたら連絡が入っていて産まれていた。全く気配ないとか言っていたのに。出産前は母子ともに死ぬかもしれない、かなり危険だと言われていた。そしたらあなたはまだギリギリいい女つかまえられるし、死んでもいいから産むわと妻が覚悟していたのを聞いていたのだろうか。もうそろそろヤバイよ、という話をしていたらあっという間もなくすぐ産まれた。超高速で産まれた。これには経産婦さんもビックリです(王騎将軍談)。

 あわてて新幹線に飛び乗り、病院に出かけて行った。ひときわ大きな声で泣いているのが娘だった。体は小さかった。新生児には慣れているのでひょいと抱っこした。無事に産まれたなーと感慨に浸る暇もなく、、、ブリッジしてジャンプした!!!慌ててキャッチ。このときばかりは運動神経に感謝した。産まれて数時間で何てことをするのか。子供は本当に何をするかわからない。いや、普通はジャンプするのか?

 小さい体で産まれたが泣き声はひときわ大きくミルクをたくさん飲んだ。

 さて、事前の深刻な状況を全く無視して予定よりも早く退院してきた。ここからは私も前線に駆り出されるのであった。ミルクを作り、消毒をして抱っこして、オムツを替える。1人でするのは大変だ。チームプレイで協力して乗り切らねばならない。まあミルクをあげるのがなかなか大変だった。飲もうとしない。しかしまぁこれは飲んでもらわないと仕方ないのだ。どうやったらいいのだろうと困りつつ「ごめん、これしかないんだ」と言うと急に飲み始めた。一瞬、顔をしかめたように見えたが新生児ってそんなに表情があったっけ?それから泣いてみたりいろいろミルクを拒否していたがやはりこれしかないのだと説明すると泣き止んでやはり仕方なさそうにミルクを飲んでいるようにしか見えなかった。大丈夫かうちの子は。

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