『トップガンマーヴェリック』に狂った10ヶ月
私が語らずとも名前は耳にしたことがあるでしょう。トム・クルーズ主演『トップガンマーヴェリック』の名を。
今回は『トップガンマーヴェリック』に狂った私の10ヶ月について、かいつまんで書いていきます。
「こんなはずでは」
私はほぼ毎週土日、映画館にいます。趣味は映画鑑賞。気になった作品は時間とお金の許す限り観にいくタイプで、それは『トップガンマーヴェリック』も例外ではありませんでした。
もともと『トップガン』の名前は知っていましたが、観たことはありませんでした。昔からトム・クルーズを好きな両親が、たまたまWOWOWか何かでやっていたのを録画したから観ようと誘ってくれたのが、観たきっかけ。
が、しかし、その時は特別ハマりませんでした。感想もシンプルに「面白い」程度。
続編となる『トップガンマーヴェリック』を知ったのも親の紹介。コロナ禍前だったため「来年（2020年）やるんだよ」と父親が興奮していたのを覚えています。
しかしそこから二転三転。いつ公開するか分からない日々が続き、私の中で『トップガンマーヴェリック』の存在は薄れていきました。
そんな中ついに公開日が決定。せっかくならばとIMAXで鑑賞したのは公開2日目のこと。
少し話の腰を曲げますが、私は、気になる映画は公開後最初の土日で見ることが多いです。上映回数が多い方が時間の融通が効きやすいので。しかしこれをすると、ある問題が発生します。周りとその作品について語れるようになるまで時間がかかるのです。
家族、友人、フォロワー。語りたい人は沢山いてもネタバレはしたくない。となれば当然、誰かが見るまで待つことになる。
と言うことを踏まえて話を戻します。
公開2日目にIMAXで『トップガンマーヴェリック』を観た私がどうなったのか、ここまでくれば想像にかたくないでしょう。
観終わってすぐ、あらゆる感想よりも先に思ったのはこれ。
「誰か観てないの！？！？！？」
語る相手がいない辛さは今までも散々味わってきましたが、この時は段違いに辛かった。
そこから私は狂い始めました。週1で『トップガンマーヴェリック』を観る生活の始まりです。
この症状が落ち着くまでの間、映画館で観過ごした作品はそれなりにあります。ただ、新しい作品との出会いを投げ打ってでも、私は『トップガンマーヴェリック』を観たかったのです。
吹替版、観て
洋画の吹替は当たり外れが多い。正直、流行りの俳優を使っている作品は個人的にガッカリすることが多いので、洋画を見るときは基本字幕。もちろん安心して観れる俳優もいますし「初の吹替！？すごく上手い！！」と驚く人もいます。が、それでもやはり、字幕版が1番安心して観ていられます。
『トップガンマーヴェリック』の吹替キャストは全員声優。ですが演者とのイメージが合わない可能性を考え、観るかかなり迷っていました。が、SNSでの評判の良さを信頼し、観に行くことを決意しました。
これが、新たな狂いの始まりとも知らずに。
中村悠一（敬称略）が良すぎる
ハングマン役のグレン・パウエル、中村悠一に声を当ててもらうために生まれてきたんか？
もともと中村悠一は好きな声優の一人ですが、彼個人におかしいほど狂ったことはありません（多分）。
しかし、吹替版を観てからは寝ても覚めてもハングマン CV.中村悠一のことばかり。それまでIMAXばかり見に行っていた私は、今度は吹替版に通う人間となりました。
観終わるたびに「もう１回聞きたい……」と思う日々。こんな日が永遠に続けばいいのにと願いました。
終わりは突然に
そんなある日、吹替版を上映している映画館のHPについにこの文字が出てきてしまいました。
“終了予定日”
「いやだ！！！！！！！！！！！！！！！！！！」
私は暴れ狂いました。
もうハングマン CV.中村悠一を最高の環境で聞けなくなるなんてとてもじゃないが耐えられない。
この頃には一般的に吹替版で上映される4DXも特別に始まった字幕版のみとなっており、通常吹替版以外に吹替版を摂取する手段はなくなっていました。
しかし、私一人が暴れ狂ったところで上映期間は延びてくれません。吹替版上映最終日、私は涙を流しながら『トップガンマーヴェリック』を観ました。
まあ、吹替版は終われどもIMAXや字幕版はまだ続いていたので、私は限界まで『トップガンマーヴェリック』を観に行ったわけですが！！！！！
なんと、今からでもスクリーンで観れちゃうんですねえ！
これを書き始める前に、第95回アカデミー賞6部門ノミネート記念で再上映が決まりました。3月3日（金）より全国の100を超える映画館で再上映されます。
もし今ここまでこの記事に目を通し『トップガンマーヴェリック』を観ていない人がいたら、これを機にぜひ観てみてください。
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