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在宅勤務化、テレワーク化は進まないと思う

 6月1日。
 外出自粛が解除され、月初めでしかも週初めでもあったのか、人混みに驚きました。
 今までなら、電車も空いており、駅も人はまばら。
 早出とは言え、決まった時刻の電車に乗るわけではなく、この時間は15分以上待つことにもなるので、時間を見誤ると、ある日は多少混むという事もありましたが、昨日は途中に中規模ターミナル駅から激混みでした。
 東京駅降りても、人だらけ。
 まだ7時前なのに、9時始業前の光景でした。

 そんな早くに出ても、うちはシフト勤務希望している人は数名しかいないようです。部門によっては、1週間丸々在宅という人もいるのですが、通常時間で勤務している人がほとんどです。

 私はと言うと、8時前には数名の上位職の方は来ておりますが、それまでの時間、部内フロアは私一人だけ。
 とにかく、仕事がはかどる!(ご飯が進むではないですが)。
 電話ヘルプもなく、誰からも呼び止められず、前日に翌出勤日に行う予定をメモして帰宅しているので、すんなりと事が運びます。
 9時から11時の2時間よりも、7時から9時の2時間の方が、進度が2倍です。
 ただ、帰りもその分早く帰れるのですが、往々にして帰ろうとするときに呼び止められるので、結局退勤が通常定時通りとなってます。「だったら昼過ぎでもできるだろ!」という社員の無計画業務に付き合わされているのでした。

 さて、これまで在宅勤務やテレワークの件で、いくつか書いてます。

 私はスタートがソフト企業です。
 そして、そこより下位に位置するソフト企業、パッケージ企業、SESと渡り歩いてしまい、今は受託するソフト会社からみて、発注する側の一般事業会社に在籍してます。
 受注と発注の両方を経験しており、今でも最初の会社の人とは連絡取り合ったりしてます。

 双方の状況を鑑みて、また昨日の出勤状況等を見るに、日本ではほとんど在宅勤務やテレワークは進まないと感じてます。

1.進むのは、ITサービスを生業としている企業とピラミッド構造化の上位の大手Sierのみ
 話題になっているのは、そういう企業ではないでしょうか?。
 一般事業会社で、今在宅しているとして、果たして社内と同じ業務をされている方、どれだけいらっしゃるのでしょうか?。
 実質、有休と同じ状況ではないでしょうか?。そうなると、経済状況の下降を伴えば、このような就業状況は、生産が上がらない中、人件費だけはいつも通りとなり、収益の圧迫を進める事にもなり、結局は出勤した方が良いと労働者側心理も働くはずです。

 IT企業も千差万別であり、従来からのピラミッド構造の中、また昔はフレックス勤務が普通でしたが、それも今は無くなってきている事を振り返れば、下層に行くほど就労環境は変わらないと思えます。
 上位Sierやアウトソーシングしているユーザからすれば、下層下請けIT企業に、在宅などされると廻りませんからね。

2.第三次産業のサービス業が多い事を見れば、在宅での勤務は無理
 在宅でもできる仕事とそうでない仕事があります。
 勤務もシェアすれば、在宅は可能なのでしょうが、シェアできない状況であれば、今までと同じです。
 コロナ倒産している店が多いのを見ると、客が来て成り立っており、キャッシュがほぼない、その日暮らし経営にも感じます。

3.60歳以上のホワイトカラーの存在
 65歳定年制を国が発信してますが、実際に取り入れている企業はどれだけでしょうか?。
 60の定年後、年収が減り、あるいは契約社員として就業OKという企業が、多いのではないでしょうか?。それが、果たして65歳定年制と言えるのか?という疑問は、個人として感じてはおります。

 その話とは別に、60歳以上でも出勤されている方、一体どんな仕事をしているのか不思議に感じます。
 車内や駅を歩いていて、白髪でダークスーツ、加齢臭の老人をよく見かけますが、出勤するほどの仕事任されているのか?と。
 この人達が、出勤しなくなるか、昼間時間のみの時差勤務をさせることで、相応に混雑は減るように感じます。

4.管理職たるコントローラー職が出勤し続けている有様
 一番の問題は、ここにあるように感じます。
 ハンコ押すだけで出勤とか。
 毎日出勤する必要性があるのか?です。
 コントローラであるはずの管理職が、実は管理職たる仕事をしておらず、単に役職がついているだけの一般労働者である場合や、ハンコ押すだけの人というのが事業会社では多いように感じてます。
 指示は、自宅からでもできるはずです。
 5年くらい前に、「ITが使えない50代は去れ」という記事を目にしたことがあります。昭和40年前生まれに相当するでしょう。私自身も同感です。
 全員がITを利用した業務をしているわけではありませんが、管理職や役職者で、ITの利用を求められているのに受け入れてない社員は、在宅勤務やテレワークの推進を阻害する要因と感じてもおります。それは、先に書いた通り、何もしてないおじさんおばさん、ハンコ押しに精を出している人です。

5.経営層の世間ずれや無知
 経営者の気質を考えれば、昔ながらの気質の方や、あり余るほどの熱意の方がいるのでしょう。
 その為、「出社して仕事をするのが喜し」という考えが根底にあるのではないでしょうか?。
 「あなたが毎日出社して、何か変わりますか?」と。
 「社長がいる事で、社員の気の緩みが無くなる」という考えもあるでしょうが、そういう環境にしてしまったのは、社長の責任でもあります。
 また、一族経営のような環境にいると、不労収入を得られはしてますが、世の中の流れに疎く、社員との生活の乖離を起こしてもおり、何ら経営を改善するという事もしなくなります。


 どうでしょうか?。


情報提供や考え方、そしてこれまでの苦々しい経験での対価として、ありがたく頂戴致します。