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イギリスのらりくらり 街の散歩道

前回に引き続き、Footpath(散歩道)についてです。
街、といってもロンドンの隅っこですが、田舎とはまた違った散歩道に出会うことができます。


その前に。
改めてFootpathについて少し調べてみたところ、「通行権」という言葉と出会いました。

イギリス通行権(つうこうけん、right of way)とは、イギリスで行われている公共の権利の1種。国有地・私有地の別なく、対象となる土地を突っ切って公衆が通行することが認められる権利。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

この「国有地・私有地の別なく」というのが、なんだか良いなぁと思います。

シリーズ物の Footpath

さて、普段は家の近所ばかりを散歩していますが、歩いていると歩道に色々な標識やマークがあることに気が付きます。
私の散歩圏には THEMS PATH(テムズパス)とCAPITAL RING(キャピタルリング)というふたつのシリーズ化された散歩道があるので、少しだけ紹介です。

THRMS PATH テムズパス
大まかにテムズ川に沿った散歩道で、コッツウォルズにあるテムズ川の水源から河口近くまでを結ぶ298㎞の道です。
想像の通りの川沿いの道もあれば、建物の軒下を通過するようなこともあります。
私が知っている数キロメートルの間でもとてもバリエーションに富んでいるので、全部踏破したらそれはそれは面白いものが見られるのでは?と想像しています。

色んな形の船が見られます。人が住むボートも。
テムズ川は氾濫することもしばしば。

CAPITAL RING キャピタルリング
ロンドンの周囲をぐるりと一周するように整備された散歩道。
小規模な国道16号線といった感じです。全長は126km。

2005年ころに完成した新しい散歩道のようです。
一日で歩けるくらいの距離ごとに15分割されていて、Webサイトで各セクションのスタート・ゴール地への交通アクセスや途中のトイレ情報も得ることができます。まだ2セクション分位しか歩いたことはありませんが、やっぱり一周してみたくなりますよね。。

このサインを辿ります。
こんな素敵な緑のトンネルも。すぐ横には馬が居ます。

Footpath 番外編

Footpathの中にはちょっと通りにくい雰囲気の場所もあったりします。

夜は通れないかな。。

渦高いレンガの壁に挟まれながら歩いていると、子供のころに言われた「高い塀の近くは歩くなよ~」という親の声が聞こえてくるようでした。
でも、ここはイギリス。地震は来ないんでした。
先が見えない感じも、なかなかいい味出しています。
狭い通路幅の限界値は、馬に乗って通れるかどうかだ、という話を聞いたことがあります。未だにロンドンの中心地では馬に乗ったお巡りさんに出会うことがありますが、真相はいかに。

こちらはFootpathではなくFoot Tunnnel、トンネルなのですが。

SF感漂う雰囲気。

Greewnich(グリニッチ)を訪れたときに発見したものです。
何の下をくぐるトンネルかというと…テムズ川!
テムズ川に隔てられたの南北の土地を結ぶトンネルなのでした。
一部補強された所に、何か書いてあったので読んでみました。
「第二次世界大戦中に爆弾により破損、その後補強をした。云々…」
その時代にすでに開通していたことに驚きです。
あとから調べると開通は1902年。さらに驚きです。

ロンドンは、地下鉄もバスもかなり発達していてとても便利ですが、歩くのも楽しい街だと思います。
実際こちらの人も、友達と、家族と、犬と、はたまた電話しながら。みんな思い思いのペースで歩いています。
すでに夏は終わりを迎えた雰囲気のイギリスですが、寒さにめげずこれからも色んな場所を歩いてみたいと思います。

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