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【cEDH】ハパチラ(2020/9/8)解説

 大分前にmediumに投稿したもの(https://0gnv2hh.medium.com/61a25812d13b)をこちらに再投稿します.
 再投稿する理由は(https://note.com/0gnv2hh/n/n3155fca35246

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 Hapatra, Vizier of Poisons / 毒物の侍臣、ハパチラ

 令和2年9月8日の最新のリストと簡単な解説です.

 新々ゼンディカーの情報が公開されていく中で「一度デッキを見直したいな」という気持ちが沸き上がってきたため,このリストをまとめました.

 前回はハパチラのメインプランであるハパチラ+ヨーグモスのコンボについて主に解説しました.(https://medium.com/@0gnv2hh/hapatra-edh-hapatra-vizier-of-poisons-commander-73afa3d4256b)(https://note.com/0gnv2hh/n/n9e03e38f37c9
従って本稿では,サブプランに関して主に解説したいと思います.

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1. デッキリスト

 先ずはデッキリストです.

https://www.moxfield.com/decks/3D0YMJVA4EGgdRAsB6u56Q

 おいおい変更を加えていくつもりですが,現時点ではこれが最新のリストです.(このMoxfieldというサイトは,一人回しが簡単にできるのでオススメです!)

 以前Twitterでも書きましたが,僕のリストはヨーグモスが入る前に使っていた《殴りバエの蔓延》コンボを主体としたデッキをベースに,ヨーグモス参入以降はフェッチ裕三さんのリストちゃろすさんのツイッター画像を参考に作りました.ここに記して謝意を表します.

 今回のリストはさらにフリープレイの結果や晴れる屋のデッキリスト,にとりさんのリストを参考に修正を加えたものです.これらのデッキを作成して下さった方々,フリープレイに付き合って下さった方々にも,ここに記して感謝申し上げます.

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2. メインプラン

 主としてハパチラヨーグモスコンボを目指します.

 このコンボに関しては前回の記事(https://medium.com/@0gnv2hh/hapatra-edh-hapatra-vizier-of-poisons-commander-73afa3d4256b)(https://note.com/0gnv2hh/n/n9e03e38f37c9)をご参照下さい.

 基本的には最速で「決められるときに決められる」ような手札にすることを目標にし,その上で相手の妨害が薄くなったか,上手く盤面に干渉しつつ妨害を切り抜けられる手札になるまで待つことになります.

 極端な話ヨーグモスさえ手札に持ってこられれば勝ちに行けるため,キープ基準はサーチかドローかヨーグモスということになります.

ハパチラヨーグモス

ハパチラヨーグモス

 妨害を切り抜ける手段はいくつかありますが,

 黒の除去や青の打ち消しは2枚の帳《夏の帳》と《秋の帳》で回避,若しくは《再活性》のようなリアニメイト呪文を使います.

 しかし,白が相手にいる場合には立て直しの難しい《剣を鍬に》系の追放が飛んできてしまう可能性があるため,注意が必要です.

 特に,相手が唱えられる呪文がありそうなのに白マナを立ててパスしてくるような,明らかに構えているなというときは,
無理にヨーグモスを唱えることなく《落葉の道三》や《孤独の都》が来るまで待つか,サブプランに移った方が良いかもしれません

妨害対策2

孤独の都は流石にやりすぎかもしれない……

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3. サブプラン

 ヨーグモスが追放されてしまった場合,《裂け目掃き》でしか再スタートさせることは出来ません.

 この場合は,無理にヨーグモスルートを狙うよりもサブプランを整えながらにした方が良いように思います.

 理由は以下の3つです.

 裂け目掃き+サーチ(+ヨーグモス)を出すの2ないし3段階が必要
裂け目掃きルートは見え見えで妨害されやすい
サブプランであってもヨーグモスルートと絡んでいるならば,状況に応じて展開を変えることが可能

 1つ目はそのまんまですが,デッキに戻したカードを再利用するのには手間がかかるため,それなりの手札を揃えるのに時間がかかります.
それならばサブプランを狙った方が少ない工程で勝ちに行けます.

 2つ目ですが,手間がかかるということは妨害して潰すタイミングが多いということで,例えば裂け目掃きを打ち消されるとダメですし,ヨーグモスのサーチを消されてもダメ,ヨーグモスを消されてもダメと,妨害を掻い潜るためには入念な準備が必要になります.それならはサブプランを狙った方がより安全に勝ちに行けます.

 3つ目ですが,サブプランであってもヨーグモスルートと絡んでいるプランならば,サブプランを進めている最中に運よくヨーグモスルートが揃ったとしても,容易に方針転換できます.また,ヨーグモス狙っている序盤に引いても無駄にならないため,いかなるタイミングで引いても腐りません.

 今回修正を加えたのはこのサブプラン周辺でして,このサブプランがどういったものなのかについて少し解説したいと思います.

 (上述したように《裂け目掃き》は難しいカードなので,その日の雰囲気に応じて入れたり抜いたりしています.今回のリストは抜いた版です.)

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3.1 その1:ミケウス

ミケウス

不浄なる者、ミケウス

 《不浄なる者、ミケウス》は他の人間でないクリーチャーに不死を与える伝説のクリーチャーです.

 《献身のドルイド》と組み合わせることで,以下の手順により献身のドルイドは無限に殉職し続けることが出来ます.

(1) 献身のドルイドの能力を2回起動.-1/-1カウンター2個が置かれ死亡.
(2) ミケウスの能力で献身は不死を得ているので,+1/+1カウンターが置かれた状態で場に出る.
(3) 献身の能力を起動.自身に-1/-1カウンターを置く.
(4) +1/+1カウンターと-1/-1カウンターが相殺されるため,1に戻る.

ミケウス献身

ミケウス+献身のドルイドコンボ

 《ズーラポートの殺し屋》などがいれば無限ドレインが,《大地の知識》があれば無限有色マナが狙えます.ハパチラがいれば無限トークンです.

 ただし,正直なところ無限にマナを出してもトークンを出してもすぐに勝ちとはならないので,無限ドレインが狙えるように準備したいところです.

 ミケウスのコンボ相手となる《献身のドルイド》もドレインのパーツも,ハパチラヨーグモスのコンボのパーツとして無理なく入れることが出来ます.ミケウスがいれば何でもないクリーチャーが不死を持つので,これもまたハパチラヨーグモスのパーツとなります.

 更にミケウス自身が5/5威嚇と攻撃性能が高く,他のクリーチャーにも不死を与えるので,殴りプランもいけます.

 これらの理由から,ミケウスは6マナかつトリプルシンボルと非常に重いですが,採用するのはありなんじゃないかと思っています.

 また,ミケウスには有名なトリスケリオンミケウスコンボがあり,これを採用してもいいかもしれません.

 現在のところトリスケリオンを入れていない理由は2つあり,1つは単体でゲームを決めないカードにしては6マナは重すぎるということと,2つ目はむかつきやボーラスの城塞のようなカードでめくれたときに痛すぎるということとです.

 しかし単体でも仕事はするので,入れてもいいかもしれません.
 現在検討中です.

トリスケリオン

トリスケリオン

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3.2 その2:キヅタ小径の住人

キヅタ小径の住人

キヅタ小径の住人

 《キヅタ小径の住人》は,《森林の勇者》とよく似た能力を持ちます.

 トークンではなく緑のクリーチャーであること,4マナという重さを除けば,ハパチラヨーグモスコンボのパーツとして優秀です.

 更に,《キヅタ小径の住人》とハパチラと《献身のドルイド》の3枚を組み合わせることで,以下の手順により無限緑マナ無限トークンを達成することが出来ます.

1. 献身のドルイドをタップして緑マナを出す.
2. 献身の能力を起動し,-1/-1を自身に置きアンタップ.-1/-1が置かれたのでハパチラの能力が誘発.蛇が出る.
3. 蛇が出たのでキヅタ小径の住人の能力が誘発.献身に+1/+1カウンターを置く.
4. 献身の上の-1/-1と+1/+1とが相殺される.結果として緑1マナとトークン1体が新たに生成された状態で1に戻る.

キヅタ献身

キヅタ+献身+ハパチラ

 上述したハパチラヨーグモスや献身ミケウスのコンボと違い,緑の呪文だけで構成されているため,《アロサウルス飼い》がいれば打ち消しを気にせずにコンボを完成させることが出来ます.

 しかしながら,《キヅタ小径の住人》は単体では大して強くないです(殴り性能が低い)し,前述したとおり無限マナ無限トークンを達成したとしてもすぐには勝てないため,今後抜けていく可能性があるのかなと考えています.

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3.3 その3:50点砲

霊気貯蔵器

霊気貯蔵器

 これは上述した3つのコンボとは違い,全くクリーチャーを必要としないコンボです.

 《霊気貯蔵器》と《師範の占い独楽》,《ボーラスの城塞》と組み合わせることで大量にドローしつつ独楽を唱え,大量にライフを得て50点砲を撃つというコンボです.

 独楽も城塞も単体で強いカードですので枠には困りません.

 また,クリーチャーを必要としないコンボですので,クリーチャーを縛るような置物や妨害を多く食らった場合にも安心です.

 一方でクリーチャーを使用しないが故にサーチが困難であるというデメリットもあり,他のコンボを搭載する,あるいはハパチラヨーグモスコンボに特化した方がいいようにも思います.

 実際このコンボで勝利したことはないため,現在のリストでは《霊気貯蔵器》と《師範の占い独楽》は「検討中」枠に移してあります.

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4. おわりに

 まだまだ発展途上であり,いわゆるデッキレベルで言えば6ぐらいなのかなと思いますが,改良していくことで8ぐらいまで狙えるんじゃないかと思っています.

 例えばアロサウルス飼いなどの新規カードはまだ試していないので,今後検討していきたいところですし,
新々ゼンディカーのカードも試したいと考えております.

 また,土地やマナ加速呪文等の配分に関しても,ぶりんさんからご紹介頂きました晴れる屋の記事のPythonのコードを使って試してみたいと思います!

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