見出し画像

ダンス表現-Take My Hand-

私はZEROBASEONEはお歌のグループだと思っていて、理由はその表現力にある。
ボイプラというか鯖番全体がそうだけれど、やたらと高音がどうとか言われている。なので見る人も高音ばっかりミスしたとか上手いとか気にしがちになってしまうが、ZB1のメインボーカルとして上がってきたテレの売りは確実に表現力だ。高音も出るけれど、それ以上に彼の持ち味は圧倒的な表現力。
そんな子を筆頭に、弦楽器をやってきたハオが肉体楽器である声に感情を乗せられないはずがなく、強いキャラクター性を持つマシューが独自の表現を持っていないわけがないのだ。
ジウンの得意とするのは雰囲気を作ることだし、リッキーの華のある顔に見合う華のある声、そしてギュビンの歌にいたってはなんだかよくわからん特異点になっている(この子に関しては他のページ読んで)。
その土台を、フラットに整えることのできるハンビンを筆頭にした何でも屋たちが支えている。

そして歌を表現するダンスは、手話のような直接表現または解釈を深め広げるものであると嬉しい。
そんなことを思っている私が好きなTake My Handの、特にダンスの話。

ダンスというのは背の低い方が有利だと言われるが、ZB1はみんな背が高くてスタイルがいい。授賞式に散々出たのでレッドカーペット写真が撮られていたけれど、立っているだけで様になった。そして彼らは気品のある子たちだ。お顔も、声も、雰囲気も。

Take My Handは風景描写・空間に心境を重ねた描写の多い詩的な歌詞と曲調をしていて、彼らの容姿・雰囲気・声によく合っていると思う。ダンスもそうだった。
全部の振りに意味があるというのはあり得ないが、違和感を覚えた時に当てはまるものがあるというのが私はとても嬉しく、好きなのだ。
実際この曲には楽曲を聞いただけではスルーしていた箇所があった。振り付けがありそれを表現してくれたから、引っかかって見直すことになった。(そしてこの曲でそれが発生したので他の曲も見直さないといけないなとちょっと思っている)
ダンスとしては静動・緩急が多く使われていて、それは振りだけでなく数の使われ方にも当てはまる。
見ればわかる通り分割されて動くことが多く、全員での同じ振りや慌しい移動は少ない。
ハオセンターパートは顕著で、手だけを動かすというのもそうだし、一人だけ動き周りが静止しているという彫刻展示のような形は数がいるから映えるなと感じる。これはソロではなくグループだからこその利点で、こういうことをしてくれるのが本当に、好き。
それに、静止と素早さの後ろに余韻を残すダンスはジウンの得意とするところなのだ。
運営がハオとユジンという共通性のある子を推してくれているので、ダンスもこっち方面そのまま進めてくれると嬉しいなと思っている。


ざっくり曲全体の流れ。

僕は最初慣れ親しんだ闇の中にいる。
君に起こしてもらい、手を繋いでもらって美しいステージへと"飛び立つ"。
魔法のような瞬間、夢のようなステージに君といる。
さらに上へ、上へ、上へ。
そして高く高く空へ上がり無限に広がる夢の前で、君と手を繋ぎ"飛び込む"。見たことのない違う世界へ。

なのでこの曲はただ君に憧れのアイドルにしてもらっただけではなく、もう一歩先へ行こうとしている。見たことのない違う世界へ飛び込むのも、君となら大丈夫だよね。って歌。

何度でも言うけどZB1は歌割が本当によく出来ている。
基本的に土台となるのはハンビンなのだ。彼は綺麗で、癖が無くて、イメージするなら白いキャンバスなのです。そこにみんなが色を乗せていくの。
特にこの曲は闇から始まるので静寂を示せるハンビンがよく合う。

この曲の特徴はマジックアワーの美しさをアイドルステージに重ねていることと、その美しさを直接描写してくること。

Moon is shining, wind is breezy(月は輝き、風はそよぐ)
구름 사이 반짝이는 Stars (雲の切れ間に煌めく星)

빌딩의 숲들과 도시의 Neon sign(ビルの森と街のネオンサイン)
그곳을 벗어나 멀어진 City light(そこを抜け出して遠ざかった都市の光)

小説のようにはっきりとストーリーがあり、直接的な映像を聞く人の脳に描く。この曲のハンビンはキャンバスというより地の文といっていいかも。
君はファンのことだけど、ケミの歌にされてても全く異論はないな。彼らはお互いが居なければ、グループとして手を繋がなければ飛び立てなかったので。

ほんっと歌割正解。
You know that I'm not lyingをゴヌクが歌うの全面同意。
あと韓国語の発音さっぱりわかんないんだけどめっちゃ印象的に二回続けるとこあるよね。この子は一部分だけアクセントをつけるっての上手。
マシューがヒーローになれそうだって歌うのも、自分の心と向き合って君に話しているみたいで本当にいい。
テレがずっと「しよう」って感じの歌割を貰ってるのも分かる。目を開けて、飛び立とう。
You're my desire,Take my handがユジンとマシューなのも、おねだりに近いお願いだしね。
ビルとネオンサインってめちゃくちゃ簡単に想像し得る現実的な映像とそれを遠くから見つめているのがジウンなのも、あーってなる。あなたはそこにいましたからね。

マシューって誰かに続いて低く入る歌割がやたらと多いんだけど(ボイプラからそう)私それがとても好きで、この曲もリッキーとマシューがfallのとこ韻を踏んでそれぞれのお声で歌ってくれていて本当に好き。

これサビ低いはもり入れてるの誰だろうなぁ。現場では歌わないからテレでもハオでも可能性はあるし、ユジンっぽい気もするし、ジウンですと言われても納得するし、ギュビンでもそっかーってなる。


ダンスってタイトル付けてるのに歌のことばかり書いているけど、ここまで前提。

微動だにしないジウンありがとう。
この子は人を直視するけれど、動かないっていうのが得意なんだよね。
なのでもう最初から最後までこの曲は全てジウンの大勝利です。

1:36 マシューパートの振りが速いのに一つ一つ全て見えることで、ああこの人ハンビンと練習してきた人だって思っちゃった。あんなに手振りがたくさんあるのに肩の位置がずれないんだもん。
2:05 ハオパート最高。みんな本当にめっちゃ綺麗。腕だけ動かすの。ジウンの上半身を捻ることで足先から肩まで一直線なのも本当にありがとう。
2:14 肩を回して片足を引く動作好きなんだけどこんなのダンスブレイクでしてたよなと思って確認したら、今回の振付師さんでした。MMA2023
2:16 お腹見えるくらい腕を上げているけれど、ここはリッキーが君が起こしてくれた→ゴヌクがスタートと歌いだすので、静かなところから動きだすのを結構大げさにやっている。

2:20 ハンビンセンターflyingでまさに飛んでいるけど、曲開始時は摺り足で前進してきているのでわかりやすい対比ですね。
ここからはもうずっとジウン完璧。
手を顎に持ってきて溜めるのとか、回した腕を前・後ときっちり止めるのとか、センターテレに交代のdancingで回転から伸ばした足がとてもきれいです。
月明りで踊るイメージなのでこういう優雅さのある振り付けなのですね。
2:26 そもそもテレパートの振りはもうジウンのために存在しているといっても過言ではない。異論はそんなに認めない。
腕を大きく回すときに右を向いているのが大好き。その後つま先立ちで浮いてから深く沈むのも、肩からぐっと腕がまっすぐ伸ばされているのも、どうしたら綺麗に見えるのか緩急をよく知っている。正直これは元々ジウンが持っている癖でもあるので、本気で私はこれを彼のための振り付けだと思う。そしてこれがダンプラで出されていたら、BurnUpにたどり着かなくても追ってたかもしれない。

2:45 マシューパートで皆は自分を守るような腕の出し方をしている。なぜかというとここまでは憧れのアイドル世界だけど、ここからはその更に向こう側、知らない世界へ飛び込むよlet's flyだから。そういう恐れ。ということを歌詞を確認して判明させた。
この箇所は聞いていただけだと完全にスルーしていた。見たことのない違う世界とはっきり言っているが、闇(慣れ親しんだ場所)から抜け出したことをそう言っているのかと思っていた。

3:04 ハンビンはイメージを分かりやすく出してくるのが得意だなと思っている。力強さを出すためにこの右腕に力を込めています、と胸を開き肩をこわばらせて表現している。表情もしっかりしているし、それで右手を見るから人の視線もそっちに行く。表したいことが伝わってくる。
しかもこれ本番だと右手だけをしっかり揺らす、次いで上半身を揺らすって二段階を練習時より分かりやすくしている上に、顔を正面に向けた二段階目の時に再度険しいお顔をするんです。カメラで足先までは写されない=顔がよく映るだろうと知って腕の角度を調整したのかな。とにかくお顔がよく見えるので、険しく変化したときもしっかり映ってるの。
さすがリーダー様。素晴らしい。これは他の子先頭は無理だと思うなぁ。ここが彼の歌割だからとかでなくこれは他の子出来ないと思う。
この力強さは覚悟でもあろうね。
3:09 ドンドンドンって3回の音に合わせて斜めに動くのジウンめっちゃうまい。

最後振り間違えてるの見ても思うんだけど、ジウンは振り付けを覚えるの苦手よね。いつも教えてもらっている。位置>振り付けなんだなって思う。ユジンは逆。



ここから特に全部ひとりごと

書き捨て


振付師さんのフル動画があるんだけど、ハオパートのとことか結構違うので調整してくれたんだなぁとありがたい気持ちと、今回披露したのは短縮版なので元のように変わってしまうのではないかという恐ろしさがある。
そしてフルが用意されているということは今後もやる予定があるってことだ。

しかし振付師さんが、in bloom、new kidz、メルポ、our seasonと同じ人たちがやっているのにこの曲違う。crushもまた違う。
同じ人たちが担当しているのなら、メンバーを継続的に観察してくれているところもあるだろうと思っていたんだけど…
もしこれがメンバーを見ずに曲イメージだけで作ったのだとしたら、曲とメンバーの持つ能力が合致しているということになるし、振付師さんとの相性が良いのでこちらで進めてほしい。


take my handと年末年始のダンスブレイク。
特に"Yehwan Kim"この方だわ。絶対ユジンはこの人好きって思ったら、Endless Rain担当者だった。
この方、『MELTING POINTアルバム活動のパフォーマンスディレクターを担当した。』って韓国wikiにあった。実際take my handは2集なのでそうなんだけども。でもCRUSHとメルポの振り付けはしてないんだよね。なので練習を見る教育係だろうか?


in bloom、New Kidz on the Block、our season、melting point
年末マシューとハンビンのペア振り付け


crush

運営がどこからどういう伝手で振付師を連れてくるのかわからないんだけど、すごく前向きに考えると、運営はちゃんとメンバーを見て新しい人たちを連れてきた可能性がある。(それともこの背景ロゴがとても有名なkpopアカデミーらしいのでそこで空いている人なんだろか)
この振付師さんは3人組で、3通りの得意を持っている。それをダンスブレイク任せることでお試ししたのかなぁ。
だってzb1は9人いてそれぞれ得意がやっぱり違うので、一曲の中に複数出せたほうがいいのは確か。take my handも後半歌詞というよりドンドンと鳴る強い音に合わせている箇所がはっきりと出ている。ジウンは重心低くなってそういうのも得意になったので、マジでこの曲は彼のために存在していると思うんだけど、とにかく複数要素が入ってんだよな。

INXのalrightをジウンとグループのお兄さんが振り付けしたらしく、それが自主的なのか事務所の金がないからなのか怪しいということも含めて、お仕事沢山抱えるような振付師さんに任せる選択をとっているのは良いことなんだろうな。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?