女学生日記 1月 第4週
2017/01/23 月曜 大雪警報
ポメラが届いた。使い慣れるために日記を書く。
インフルエンザ流行のため部活動が休止。でも放課後は生徒会室に居た。
2017/01/24 火曜 雪
相変わらず部活動は停止。うちのクラスからも早退者が2人。
産みの苦しみとは凄いものである。小説を読むより書く方が難しいし、デッサンより創作イラストの方が難しかったりする。世の中のありとあらゆるものの母というものはこんなにも苦しんで何かを産み続けて居るのだろうか。偉大だ。
作品を作ることとセックスは多分似ている。多分。
2017/01/25 水曜 雪
ポジティブは増えるばかりだ。BUCK-TICKの「形而上 流星」がやたらと心に響く。講演会の時にマスクが配られた。部活を停止する割にはこれをやめないあたりは生温い。分かってはいる。できる限りのことしか出来ないのであると。
理由は分からないけど憂鬱と腹痛がひどい。だけど、いつもの事のような気もする。どうしようもなく分からないことばかりである。そして、他人のことは尚更分からないのである。
2017/01/26 木曜 晴れ
換気ばかりが虚しく行われる。そろそろ感染増加の限界だと信じたい。
書きたいことがあった筈なのに忘れてしまった。
目が合うとどうしようもなくなる人が居る。向こうも私と同じ気分を味わっていればいいのに。
2017/01/27 金曜 晴れ
朝は道が酷く凍っていた。みんなインフルに罹りたがっている。不思議だ。苦しいだけなのに。
2017/01/28 土曜 晴れ
美大予備校へ。今日は振り替えた分があったので一日中。午前中はずっと牛の頭の骨とにらめっこしていた。とんでもなく難しい。
牛骨を午後から来る人が描いていた事をうっかり忘れて私に描かせた先生は、先週と同じく自分の背丈より大きいキャンバスに女の人を描いていた。あんまり真剣に、丁寧に、ゆっくりと描いているので、あの絵の女の人になったらさぞかし気分が良かろうと思った。私も大概変態である。
この感情で帰りの電車の中、小説を書いた。早いところ完成させて、テスト後あたりに校正したい。
2017/01/29 日曜 晴れ
釦の沢山付いた服を着た。
装飾品としてはもちろんだけど、釦って留めたり外したりする過程がなんてロマンチックなんだろう。
外されていたら留めて、留められていたら外して、わざと掛け違えて相手を困らせるのもいい。
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