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ぱしゃりと短歌

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短歌一首+写真一枚のつぶやきまとめ
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#短歌

液晶も窓も水槽も眼鏡も触ったぶんだけ汚れるね

しょうもないことでのこった傷跡も目印にしてまた会いましょう

ベルのなるほうへ走っていってしまったあなたの手の温度がまだ残る

宝くじがあたったあとにやることの話がじわじわまとまっていく

にんげんのことばがわかっているときの猫はぽかんとした顔をする

短歌/くまの子が一緒に寝ようとひっぱった裾には蜜の染みが残った
#短歌