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読書でゆらゆら考え中『コミュニティ・オーガナイジング』

noteを始める決意表明的な投稿から、随分更新が空いてしまいました。
記事を作り込んでから投稿しようとするクセが、更新頻度を上げるハードルになっていのだと思い、読了後のまとめ記事よりも、もっと気楽に読書中に思ったことをアップしてみようと思います。

今日は、現在読んでいる本の一つである『コミュニティ・オーガナイジング』について。
オバマ大統領の選挙戦でも活用されたアプローチということで、方法論として体系的に構築されていると思います。そういう国レベルの活動だけでなく、地域での活用の事例も本書に載っています。
が、地方自治体で行政で働いているからか、なかなかまちづくりや地域での取り組みにそのまま落とし込むイメージが湧きません。そのあたりのモヤッと感じたことを書いてみます。

コミュニティ・オーガナイジングとは

コミュニティ・オーガナイジングは、ソーシャルアクションのアプローチの一つで、当事者自らが変化を起こす力を見出し、それを最大限使うことで、コミュニティそのものの力を増すことを狙うものです。この、当事者の力を最大限使う、という部分でオーガナイジングが必要となってきます。

別な本で読むマネジメントの話と比較して僕が特徴的だと思うのは、その活動の過程で「コミュニティの力が増すか?」ということが判断や行動の基準になっているところです。コミュニティとは当事者たちの集まりですから、当事者個々人の自立や成長につながるかということが基準になるんですね。
組織論でありながら、個人や組織の成長が基準になっているというのは、『識学』の考え方と似ているなと思いました。

社会を変えたいと思わない

この本を読んで思ったのは、そもそもコミュニティに社会を変えたいというほどのモチベーションがない場合、この本のどんなことが参考になるんだろということでした。

今のまちづくりや地域での自発的な取り組みって、地域を変えたいとか、社会を変えたいというモチベーションで取り組まれているものの割合が低いと思うんですよね。制度や枠組みに不満はあっても、そういった大きな仕組みを変えようというよりは、小さい仕組みを自分達で作ってしまおうというモチベーションが多いと思います。

みんなが恩恵を受ける、大きな仕組みに立ち向かうようなアプローチは、タイムパフォーマンスが悪い。そんなことなら、身の回りの数人に届く範囲でいいから、小さい仕組みを自分たちで動かせる範囲で作りたい。変化を求めるより、オルタナティブを作りたい。そんな気持ちがあるんじゃないでしょうか。もはや当事者という意識すらそんなにないというか。

そんなコミュニティに効きそうな手法ってなんだろう。アジャイルの手法をもっとコミュニティの方法論として落とし込んでみるとかが有効なのかもしれないとも思います。誰かがもうすでに編み出していそうですが。。。


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