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八重山古典民謡最高賞に不合格💦


こんにちは。三線教師の宮城です。


この記事を書くまでに相当時間がかかってしまいましたが・・・。
心の整理もできたので令和5年度の八重山古典民謡コンクールを振り返ってみたいと思います。

結果からいうと、琉球新報社主催の八重山古典民謡コンクール最高賞部門の結果は「不合格」となりました。

一年間毎日朝練を頑張ってきた成果が発揮できず残念ですが、これも今の実力として受け止めるしかありません。


合格ラインまであと0.5点足りず失格💦

令和5年度の八重山古典民謡コンクールを振り返ってみると、色々な経験ができたコンクールだったと思う。


実は2年前からコンクールの準備をしていたのだが子供から風邪をもらってしまい歌どころではなかった。正直練習もままならない状態(⌒-⌒; )

声を出せば喉が枯れるし、喉が枯れると回復までに時間が掛かる。結局、歌のコンクールなのに歌を歌うことができず、消化不良を起こしていた2年前
の僕。

そんな中でも、やっぱりコンクールに合格したいと言う気持ちから師匠の指導を仰ぎに、師匠の自宅へといそいそと練習に出かけるわけですが・・・。

これがまた難儀な作業でした。
実は、師匠の自宅稽古場までは僕の家から1時間半掛かるのです。
そして、2時間三線のお稽古をして、そして1時間半かけて帰ってくる。

コンクール用に三線の特訓を依頼したのは良いけど、約5時間かけて練習しなきゃいけない状況が辛かった。
それに会社員ですので、仕事も半日休んでの練習💦


そんな状況までよく自分を追い込んだなぁと感心してしまうぐらいです。ちょっと気負いすぎていたというのもあるかもしれないけど。


だから、去年の僕は本当に苦しかった。
声は出ないわ・・。仕事は半日休まないといけないわ。移動時間でグッタリするわ。


本当に訳がわからない状態ですね。


でも、今回は違っていました。


前年度から練習した「貯金」もあり、だいぶ前から曲もほとんど暗譜できるようになっていたから。問題はどの曲が課題曲として選ばれるのか?と言うことだけだった。


それでも合格点まで足りず落選。


うーん。何が起こっていたのだろうか?


二揚の調弦で失敗


これは八重山古典民謡最大の難関なのですが・・・。


「ちんだみ=調弦」です。


課題曲は本調子と二揚の2曲。最高賞になると課題曲は3曲になります。


必修曲:越城節+本調子曲+二揚曲の3曲。


曲の難易度も上がるのは当たり前なのですが、本番で二揚に調弦し直さないといけないのがハードルを上げている気がする。


沖縄民謡ではそんなことしませんからね。しかも、この調弦の制限時間は1分以内と決まっているので焦る。数年前に受けた最高賞の時なんかは手汗でカラクイが上手く回せずに焦った記憶もあります。


緊張している中で調弦を整えて、再度歌を披露する。このハードルを超えていかないと八重山民謡では審査に通らないのが現状です。


まぁこのくらいかな?と言う甘い考え

最高賞を受験して振り返ると、やっぱりこれが一番気になる。


それは「ちんだみはこのくらいかなぁ?」と言う気持ちがあった。


正確に言葉にすると「二揚の調弦はコレ!」と言う耳が養われていなかったと思う。


一応、二揚の練習はしていたんですよ。練習はしていたけど、いつも何だか自信がない感じ。


自信を持って調弦できる日もあれば、うーん?どうなんだろう?みたいな日もあり波があったと言えばいいのか?


普段からやってる練習をそのまま本番で出せばいいんだろうけど、二揚の精度にこだわった練習をしてこなかったので、結果的に舞台で緊張した状態では耳がキーンとなってしまい全然音が取れない状態になっていたんですねぇ。


反省点。「このくらいかな?」とか、「先生たちも分かってくれるかな?」とかいう甘い考えではコンクールの審査は通らないですよねぇ💦


自分の中で若干甘い考えがあったのは、コンクールが終わってから気づきました。


これはコンクールを受ける受験生の皆さんにぜひ心得てほしいことなのですが、調弦は自分の耳でやって、それから正確な音の高さをチューナーを使って確かめて練習する癖をつけてほしいですね。そうしないとどれが正しい音かわからないですから。


緊張しても許容範囲で調弦できるようにさらに訓練していく必要を感じました。


得たものが多い不合格

この1年間八重山古典民謡の練習に明け暮れていましたが、実際にコンクールに不合格になってしまいとても残念でした。


しかもあと「0.5点」足りなかったと言う状況は特に悔しい😭でも、お情けで合格させてもらうようりも、しっかりと周りから認めて合格した方が必ず自分のためになると思うので、今回の結果は「今の自分ができる最高の演技だった」と自分を信じていこうと思います。


そして先の文章からもわかるように、これまで頑張ってきた自分を信じれるメンタルがだいぶ養われました。自分がやってきたことは新しい挑戦だった!とか自分の行動に間違いはなかったとか。


今までは上部だけのメンタル調整をしていたと思うのですが、もう本物のメンタル調整ができるようになっている気がします。


いやぁ、不合格で少し落ち込んだけど、 それでもこの1年間で得られた成果っていうのはとても大きいものがありましたねぇ。


この経験が僕の三線指導に大きく影響する経験と思うとワクワクします。


これからオンラインレッスンも頑張って行きますので皆さんと一緒に楽しく三線ライフを満喫してきたいと思います♪

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