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【制作過程】第1弾商品 work set up 裁断編

少し時間があいてしまいましたが
第1弾商品ワークセットアップの裁断をしました。

こちらは完成次第
みなさんにご試着して頂けるサンプル商品になります。

今回は洋服作りの裁断についてお話しします。
裁断する前の準備としてこれらを行います。

・型紙出力
・マーキング
・生地洗い
・地直し
・芯貼り
・裁断


・型紙出力

僕のアトリエにはプロッターという

型紙を出力しカットする機械がありません。

そのため外注で型紙を出力して頂き

自分でカットしています。


・マーキング

実際に使う生地の幅に合わせて

無駄の無いように型紙を配置し

必要な生地の長さを確認します。

(アナログマーキング...ww)


・生地洗い

生地によってはパリパリの糊が残っているものや

洗濯すると大幅に縮む生地などがあります。

今回使用する生地は少し糊が残っていたので

湯通しをして半日つけ糊を落とす作業をしました。

また湯通しすることで洗濯の際に洋服が縮むのを少し抑えてくれます。

今回は3%程縮んでいました。

この工程がなかなか大変な作業です。

6メートルある生地をもみ洗いして脱水します。

脱水したら地の目を整えながら陰干しします。

生地の縮みをあらかじめ計算してパターンを作成し洋服にする方法と

あらかじめある程度生地を縮ませて洋服をつくる方法があります。

今回は後者の方法で制作します。

・地直し

生地洗いが完了したらいよいよ地直しです。

この作業が1番大事です。

歪んでいる生地をアイロンで整えます。

歪んだままだとこれまでこだわって作成したパターンも

台無しになる洋服つくりの全ての基準です。

生地を整えないまま洋服にすると

次第に型崩れをしたり、意図しないシワやアタリが出たり

全てが水の泡です。

・芯貼り

芯地とは生地をしっかりさせるためなど

使う意図は様々ですが洋服にはほとんど使われています。

芯地選びで洋服の雰囲気も変わりますよねえ。

なんでも基本柔らかい仕立てにしたいのと

表地がしっかりしてることもあり極薄の接着芯にしました。

基本は縫い代まで全面に芯を貼りますが

写真の通り、縫い代となる端の部分は芯を貼っていません。

この仕様は手間はかかりますが

縫い代が重なる部分の厚みを軽減し

極力薄く仕上がるようにしています。

また、断ち切りの部分もあり

表から芯がふきだして来ないようにしています。

裁断に入るまでまあまあ準備があります。


・裁断

いよいよ裁断ですがやっぱり1番集中しますね。

マーキングで最小限の生地しかないため

ミスをしてしまうと生地が足りなくなってしまいます。

表裏、必要な裁断枚数、生地の向き、芯の有無など気をつける点が多く緊張しますねえ

(ロータリーカッター切れ味良くないとやってられない)

今回は無事に終えました。

さあ今から

きりびつけ、伸び止めテープ貼りという作業ですね。

洋服作りは大変です。

また進行をご報告させていただきますー!

イシオ コースケ

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