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デザインにセンスは不要?

最近、デザインに対して「センスは不要」と書いて広告をよく見ます。

デザインをする上でセンスよりも大切なことはあるし、極端だけどセンスが無くてもクライアントやユーザーから「いいね」と思われるデザインは作れます。が「センスが不要(いらない)」だとは思わない。

これは「デザインは感覚(センス)ではなくルールや原理原則に基づいて制作するもの。だからセンスは必要ないんだよ。」という前向きな意味合いだと思うのですが、その中身を見ると「センスを感覚とか生まれ持った何か特別なもの」という、そもそもの解釈が間違っているというか、ズレてることがおおいと感じます。

私は、センスとは良し悪しの判断が出来ることだと思っていて、その判断をさせているのは「知識」と考えています。
この知識が少ないと上手く判断が出来ずに、デザインが上手く仕上がらなかったり、時間がかかったりする。または仕上がったとしてもイマイチだったり…

では、より多くのデザインを見るだけで良し悪しの判断ができる知識が付くかというと、知識とはそんな浅いものではありません。

もちろん見ないよりは多くのものを見ている方が良いけれど、ただ見ているだけでは若干目が肥えるだけで、良し悪しを判断する知識になるには相当な時間がかかってしまう。

良いもの悪いものを見た時に「なぜこれがそう見えるのか、そう感じるのか」という分析をすること。
そうすることで、良いもの悪いものとの中間(基準値)が分かるようになり判断が出来るのだとおもいます。

だから1,000や10,000のデザインをボ〜っと見てるだけでは、センスにはなかなか繋がらない。

若いデザイナーや学生さん、デザインを始めた方。
センスはあったほうがいいので、知識を蓄える為の分析をして、センスを養い、デザイン力を身に付けてより良いデザインを制作してください。

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