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礼文島コンシェルジュ/観光スポット #4 地蔵岩

香深港フェリーターミナルから新桃岩トンネルを抜けた先が元地港と元地海岸。
ここは、島内で最古の堆積層が地表に現れているため地蔵岩などの奇岩が多い海岸として知られています。

元地の地名は、アイヌ語の“チェプ・モトチ“=“魚の背骨“に由来します。

続縄文時代に島で暮らした人々が道具の材料や装飾品として使用したメノウ(主に乳白色が多い)を拾うことができるメノウ浜(海岸)を抜けたところに『地蔵岩』があります。

メノウ拾い(昭和時代)

奇岩「地蔵岩」

地蔵岩は、元地海岸に直立する高さ50mほどの上部が鋭利に尖った細長い奇岩です。

二つの切り立った岩が手を合わせているように見えることに由来します。しかし、他には、沖合から見える岩の姿がお地蔵さんに見えるので名付けられたとも言われています。

地蔵岩は、礼文島三大奇岩(猫岩・桃岩・地蔵岩)の1つとしても知られています。

奇岩『地蔵岩』

ブラタモリ的「地蔵岩」

地蔵岩は、礼文島の白亜紀で最も古い礼文層群地蔵岩層の分布域で地蔵岩は、灰緑色凝灰質砂岩と紫灰色珪質頁岩が互層する厚さ約20mの硬質な堆積岩で形成されています。

この地層は、もとは水平に堆積したのですが、その後の地殻変動のために変位して地蔵岩は、層理面に沿って侵食が進み背後の尾根から分離して層理面が直立した状態になっているのです。

この地蔵岩層には、ハイアロクラスタイト(水中で形成される火山岩の1つ)や砕屑性の石灰岩層が挟在しています。

地蔵岩の砂岩層の中からは、アンモナイトの化石が発見されており礼文層群の他の地層からは、サンゴや木の葉の化石も確認されています。

夕映えの地蔵岩

いまの「地蔵岩」

現在、「地蔵岩の標柱」から「地蔵岩」の間は、落石などの恐れがあるため“立入禁止“となっています。

昭和時代、地蔵岩まで行くことができました。すると岩には、たくさんの硬貨が差し込まれていた記憶があります。おそらく、“地蔵“というネーミングに何かしらの“ご利益“があると思っていたのでしょう。

地蔵岩観光(昭和時代)

地蔵岩付近では、2012年(平成24)秋に公開された映画「北のカナリアたち」(主演 吉永小百合)のロケが行われています。

ここは、島内でも夕日の絶景スポットとしても知られていて夕日を浴びて神々しく輝く地蔵岩の姿に時間を忘れて見入ってしまいます。

礼文グルメを堪能〜『Dining cafe 海』(季節営業)

元地海岸に2019年(平成31)「Dining  cafe 海」がオープン。

カフェメニューは、地元産のウニを使用したオムライス、パスタ、ウニ丼を始め、シーフードピザなど“礼文グルメ“が堪能できます。

また、礼文産のホッケを使用したフライ、ちゃんちゃん焼き、ハンバーガーも外せません。
カフェからは、礼文ブルーの海や地蔵岩も望めるので夕日を眺めながらの“サンセット・コーヒー“は格別。

隠れ家的カフェで礼文の大自然を体感する。何という贅沢な時間でしょう。超オススメです。

Dining cafe 海(Facebookより引用)



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