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3500トン型フェリー四番手『フィルイーズ宗谷』

2001年(平成13)5月、3500トン型フェリーとしては、4隻目となる『フィルイーズ宗谷』が就航する。
船名は、“落ち着く、安心する“という意味の"Feel at ease”という英語を元にした造語である。乗船客に、安らぎと安心感を与える船として利礼航路で活躍した。

2008年(平成20)1月の運航会社の社名変更(東日本海フェリー➡️ハートランドフェリー )に伴い紫色のデザインが船体に施された。

その後、奥尻航路に新たに就航する『カランセ奥尻』に紫色のイメージカラー(奥尻島に咲くオクシリエビネをイメージ)を与え同航路を退役した『アヴローラおくしり』から同船のイメージカラーであったオレンジ色を引き継ぎ継ぐことになる。

『フィルイーズ宗谷』は、就航した18年間で地球周回30回分に相当する122万4800キロを航行し、約340万人の人々を運んだ。

2019年10月31日、『フィルイーズ宗谷』の勇退セレモニーが鴛泊、香深の各ターミナルで行われ、島民の見送りを受けた。

Fellease Soya
「フィルイーズ宗谷」竣工記念カード/内海造船㈱発行

『フィルイーズ宗谷』(新造船)
■総トン数 3551トン(3500型フェリー四隻目)
■全長 95.70m
■全幅 15.00m
■航海速力 19.1ノット
■車両積載納涼 8㌧トラック21台 乗用車55台
■旅客定員 550名(夏期・7月、8月) 500名(夏期以外)
■就航 2001年(平成13)5月
■退役 2019年(令和元)10月

一般配置図
稚内港入港直前のフィルイーズ宗谷
2013年(平成25)1等ラウンジの増設と2等優先席新設のために改造を行っている。写真は2等優先席
宗谷海峡で交差するフィルイーズ宗谷とボレアース宗谷
氷雪の門(稚内公園)と稚内港に入港するフィルイーズ宗谷
オレンジ色を施された「フィルイーズ宗谷」/稚内港
運航最終日、朝日を浴びる「フィルイーズ宗谷」/稚内港
運航会社社員や関係者に見送られフィリピンへ向かう「フィルイーズ宗谷」/稚内港
利礼航路退役後、船名を「Filipinas Mindanao」と変更しCokaliong Lineにて活躍中 写真出典:PSSS-CEBU

参考・引用文献
・ハートランドフェリー船舶表&ホームページ
・ウィキペディア
・PASS-CEBU


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