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利尻島コンシェルジュ/観光スポット #6 南浜湿原

『南浜湿原』は、文字通り利尻島の南側、仙法志地区と鬼脇地区のほぼ真ん中に位置する利尻島最大の湿原で最も自然環境が保護されている地域といえます。

この湿原周囲全体が小さな”爆裂火口底”の湿原で、利尻・礼文両島では、唯一の高層湿原です。

『高層湿原』とは?
泥炭が蓄積して中央部が周囲より凸状に高くなり地下水ではなく雨水などで水が供給されている湿原。その特異な環境から貴重な植生が育つ場所として知られる。

湿原の内には、『メヌウショロ沼』(海抜約5m)があり、「ヒオウギアヤメ」など約113種類の植物を育んでいます。

湿原には、木製の遊歩道が全長約1kmにわたり設置されているので植物観察には便利です。
湿原の入口の案内板には、旬の花情報が掲示されています。

南浜湿原入り口(出典 Rishiri Plus)

湿原の周りは、「アカエゾマツの林」に囲まれ、それを埋めるように「ミズゴケ」が広がっており、その向こうには、利尻山(1721m)の山容が見えています。

湿原は、この「ミズゴケ」がある高層湿原と低層湿原に咲く「ミズバショウ」が混在する不思議な沼なのです。

湿原は、星空ウオッチングのスポットとしても知られ「メヌウショロ沼」に映る漆黒の利尻山と満天の星が輝く夜空は、とても幻想的で”タイムプラス”などで撮影するとより一層、印象的なものになることは間違いありません。

漆黒の利尻山と満天の星が輝く夜空(出典 Rishiri Plus)

湿原には、売店はありませんが(トイレは入口にあります)、手つかずの自然、貴重な湿原、数多くの高山植物をじっくり時間をかけて楽しむことができる”花の名所”であり”穴場的スポット”といえます。

湿原は、利尻富士町の文化財にも指定されています。



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