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山の神とのお喋り

小さい山に登るのが好き。
人と登るのも好きだけど、自分のペースで登る山は色んなものに繋がれる。

基本的に独り言が多い人間だから、
山に登る時も独り言をブツブツ言いながら登ってる。

狛犬に会えば「狛犬ちゃんよろしくね!」と話しかける。左側の狛犬は、はいはい、わかりましたよ。みたいな感じだったけど、右側の狛犬は何となく、ふてくされているように感じたから「どうしたの?」と喋りかけると、相変わらずふてくされて、私を歓迎しない感じだった。

カラスを見つけては「カラっぺ!カラっぺ!カラっぺは可愛いね。おめめが可愛いんだね!」とカラスに勝手にあだ名をつけて話しかける。

小さい花を見つけても、可愛いと言い。
木に触れて、木のエネルギーを感じて登る。
それが山に登る私の楽しみ。

そしたら、なんとなく「よく来てくれたね」と声が聞こえたから、久しぶりにきたよ!会いたかったよ!と返事をすると、「私もとっても会いたかったよ」と、いつもの声が聞こえた。

山に入ると、色んな声を聞きながら登る。

でね、何度か登っていたけど、
そう言えば、山の神様の石に手を合わしたことがなかったから、手を合わせて「登ってこれました!ありがとうございました」と心で報告すると、微笑み返してくれた。

その時に気づいたんだけど、
この山に入ると「よく来てくれたね!」「会いたかったよ」と微笑みかけてくれているのは、この山の神様だった事に気がついたの。

見た目ではもちろんわからないんだけど、見えない世界も人間界と同じような声質だったり、雰囲気にそれぞれ特徴がある。

その声だったり、雰囲気で、いつも「待ってたよ」と微笑みかけてくれていたのは、山の神様だってことにやっと気がついたの!

たまに、どうして色んな声が聞こえるの?
と聞かれる時があるんだけど、私にも正直なところわからない。

でもね、お花に「可愛いね、なんて可愛いの」と話しかければ、嬉しそうにキラキラしてる。木に触れると大きなエネルギーで包んでくれる。自分が感じたことを、気のせいだとは思わずに、お花さんはそう感じてるんだ!木は優しいなとただ感じていると、その延長でお話しできるようになったのも、あると思う。

たぶん、特殊能力みたいなもんじゃなくって、自然と共に暮らしていた昔の人は、今の人よりも自然に耳を傾けて生活していた。だけの違いだと思
うよ。


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