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うつくしいわたしたちのことを

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うつくしいわたしたちのことを

マガジン

  • 25

  • 日常の取るに足らない愛おしいもの・こと

    • 7本

    日常の取るに足らない愛おしいモノ・コト・時間…をあらためて見つめてみるマガジンです。記事を書く人・読む人それぞれが、自分はこんな事が好きなのだ・こんなところに愛おしいと感じるのかと気づき、日常をより豊かにおくるきっかけになりますように…

最近の記事

雪になりそうな雨の日に

寒くて、雲が頭の上まで降りてくるような朝は、ちいさかった頃を思い出す。 今思えば、気圧や気温にちいさな身体が飲み込まれて辛かったのだろうと思うけど、 とにかくこういうどんよりした日は、掴みどころのない大きな不安に圧倒されがちだった。 学校に行く支度をして、着ていく洋服を選ぶのだけど、 わたし用のこぶりなラタンの洋服箪笥の前で、正座したまますこし動けなくなってしまう。 「お父さんはいつもどおり会社に行くけど、今日は帰ってこない気がする」 「学校から帰ったら、いつものお母さ

    • わからない 見えないだけで 本当は もうある気持ち、知らせてくれた

      なんだろう、この映画は。 青茶の香りが鼻を抜けるような気持ちよさと、まだ名前のつけられていない感情が、観た後に訪れた。 『アフター・ヤン』を観た。 冬らしい暗い雨のなか、東京駅から有楽町方面へ歩き、日比谷のTOHOシネマ シャンテへ。 足の裏から伝ってきた寒さですっかり冷えた身体を、売店のココアで温める。 そして、私の映画前のお約束。トイレへ向かう。ついでに、廊下に貼られたコラムやポスターもちらっとチェック。 へ〜、音楽は坂本龍一なのか。楽しみな一方、気を取られすぎない

      • あのにおいに、ふれたら

        『ストロボ・エッジ』に出てくる主人公・仁菜子の、この台詞が大好きだ。 初めて読んだのは、高校生のころ。 私は自分のロッカーを開放して、みんなが読める本やマンガでいっぱいにしていた。 友人がそこに寄付してくれたのが、『ストロボ・エッジ』だった。 集英社の別冊マーガレットで連載していた作品で、王道の学園青春ラブストーリー。 授業中も夢中で読んでいた。 画像のコマは、その後の恋模様にも関わる大事なシーンの一部なのだけど、私はそれよりも「季節のにおいを感じている人が、私以外にもい

        • 心臓がとまるような

          作品に申し訳なくなるくらい、なんとな〜く「HEART STOPPER」を観てしまった…。 衝撃的なHEART STOPPER(心臓が止まりそうな)作品だったので、勢いでシェア! 「HEART STOPPER」は、NETFLIXのドラマシリーズ。 この地球にあるすべての「甘酸っぱい」をつめこんだような、王道の青春ラブストーリー。 原作はイギリスの漫画で、25万部も売れているそう。世界中で話題になり、ドラマ化。ドラマもイギリスで作成。 とにかくキュンキュンの1、2話を観終え

        雪になりそうな雨の日に

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          よりひかえめに、よりよく。

          これは、5月20日に90歳となったデザイナー、ディーター・ラムスの言葉。(2022年時点) 誕生日を記念して、期間限定で彼のドキュメンタリーフィルムが無料公開されており、この週末見ることに。 「よりひかえめに、よりよく。」 これは、彼が考えている「よいデザイン」の10ヶ条のうちのひとつ。 でも、映画を見てわかったのは、この言葉の主語はデザインではなく、「人々の生活」であるということ。 今や、デザインは生活中にあふれかえる。 デザインされていないものを探す方が難しいし、モ

          よりひかえめに、よりよく。