4500万円、都心まで1時間圏内で3LDK中古マンションを買う。一次取得、新卒3年目の場合。

家族増員をきっかけに、郊外の中古マンションを購入。今の相場で買うのか、どこで買うのか、本当にこのマンションを買うのか、購入申込みをしても買えない、仲介業者との手数料半額バトル等々、なかなか苦労したので記録。一応若干のフェイクが入り。あしからず。

大まかな属性情報

自分:アラサー、ほぼ在宅勤務、年収900万円ぐらい、フルローン予定。新卒3年目なので貯金無。
パートナー:アラサー、子どもの成長に合わせて労働を再開する予定。
子ども:検討期間中に誕生、1歳に満たない、かわいい。

転居が必要なら、いっそ家を買うのもありでは

これまで家を買おうと考えたことは一度もなかったが、下記の状況から住宅購入を決意した。子どもすごい。

  1. 家族が増えると、現居が手狭になるため、子どもがそこそこ動き出す1年後まで転居したい。

  2. 子どもが中学卒業まで同一学区(同一住居)で生活する可能性が大。家賃13万円の同一住居に12年間住み続けるとすると、13万円*12ヶ月*12年=1872万円。住宅の残債を減らした方が良さそう。

  3. 仕様面と費用面で現居より魅力的な賃貸物件を発見できない。

  4. 筆者は在宅勤務なので書斎が欲しい。

この当時は相場も何も知らず、ここまで苦労するとは…

住宅に何を求めるか

今回はより良い生活のために住宅を購入するので、治安の良さやパートナーの要求も重視する(これを考えなければ晴海フラッグに並んでいた)。また、高額商品なので妥当性だけでなく所有欲が満たされること、経済的事情から永住も許容できる&残債割れしない&将来買い手がいることも必須とした。結果的に住環境(エリア、建物)と資産性を求めることとした。

  • (エリア)治安が良い、子育て世代が過ごしやすい

  • (建物)所有欲が満たされる、設備が要求を満たす、子が成人しても同居できる面積

  • (資産性)残債割れしない、将来買い手がいる

家を買う=その街に住むなので、上記をエリアと建物で整理した。これにはライフスタイル、小学受験はするか等々の予想できる範囲で生き方を考える必要がある。エリアの方がライフスタイルへの影響度が大きいので、広域検討者にはエリアから決めることをおすすめする。また、現地に行かないと気がつかないことも多いので、スペックでざっくり絞って現地に行った方が検討が進む。ちなみに筆者は坂道と狭い道幅が許容できないことに途中で気が付いた。

  • エリアへの要求

    • 都心1時間圏内、職場まで1時間圏内

    • 治安が良い

    • 道幅が広い

    • 子育て世代が多い(≒転入者が多い≒開発が盛ん)

    • 小中学校受験率が低い(学力上位層も公立に留まる環境が望ましい)

    • ハザードマップNG

    • 駅周辺である程度の買い物が可能(ショッピングモールがあれば尚良し)

  • 建物に対する要求

    • 駅徒歩10分未満

    • 駅までの道幅広い&信号無&フラット

    • 大規模

    • 3LDK、70m^2以上(今思えば2LDK&60m^2未満でも良かったかも)

    • 前建て無、可動ルーバー面格子、二重床

    • 価格が年収の5倍程度

    • 眺望が好きか(これは直感)

    • デザインが好きか(これも直感)

  • 資産性に対する要求(未来の市場はわからないのでセオリーを押さえる)

    • 大規模

    • ランドマーク性

    • 駅近

    • エリア人気

なおトイレや床等の後から数十万円かければ変更できる点については無視した。

戸建かマンションか、新築か中古か

結果として中古マンションになった。理由は次の通り

  • 一般的に戸建はマンションと比べると、仕様が複雑&売買の流動性が低い。このため、戸建を購入する場合はマンションよりも吟味が必要。しかし、今は子育てに忙殺されており、戸建を十分に検討するリソースも知識もない。同じ理由でリノベも無し。→マンション

  • MRで訪問した新築マンションより中古マンションの方が仕様が良く、物欲が刺激されたから。現物を見た方がパートナーの納得を得やすい。→中古

この相場で家を買うのか

当時は下記のようなことを考えて購入することにした。今の世界情勢を考えると正解だったかはわからない。

  • 材料高&人件費高は続く。企業が前年比売上以上を維持したいとすると、今後も新築マンションの坪単価は下がりにくい。これに影響されて中古マンション価格も下がりにくい。

  • マンション相場の値下がりを期待して待ち続けるのが辛い。例えば家賃13万円で3年待つとして、13万円*12ヶ月*3年=468万円下がるのか。

  • 購入完了まで情報収集を続けるのが辛い。

  • 何度も引っ越し作業をするのが辛い。

  • 住宅価格は相場と世相で決まるので、素人が考えても未来の価格はわからない。素人個人でできることは大規模・駅近・ランドマーク性等のセオリーを押さえることのみ。永住するなら価格も関係ないので、永住する覚悟で吟味して購入する。

どのエリアで買うか

消去法でおおたかの森と柏の葉が候補に。個人的にはさいたま新都心も魅力的だったが通勤の都合で諦めた、かなしい。

  1. 都心1時間圏内、職場まで1時間圏内
    →23区、京葉線、総武線、常磐線、TX。

  2. 治安が良い、子育て世代が多い
    →再開発地域。

  3. 小中学校受験率が低い
    →23区は厳しい(練馬区除く)。

  4. ハザードマップNG
    →重ねるハザードマップで該当エリアを除外。

  5. 駅周辺である程度の買い物が可能
    →23区の中規模駅 or 郊外主要駅

  6. 価格が年収の5倍程度
    →23区は厳しい。

参考:ざっくり東京近郊のハザードマップの様子

どの建物を買うか

結論としてはパークシティ柏の葉キャンパスをターゲットとした。

前述の要求を概ね満たす&直感に好ましいマンションは、スペックで絞り、現地調査をした(買えるかはまた別の話)。やはり各エリアのランドマーク的なマンションは魅力が多い。

おおたかの森であれば、
・クオン流山おおたかの森
・ザ・フォレストレジデンス

柏の葉キャンパスであれば、
・パークシティ柏の葉キャンパス一番街、二番街

マンションの候補も決まり、改めてエリアとしておおたかの森と柏の葉を検討した結果、柏の葉キャンパスを選んだ。これは完全に個人の好みで決まった。自分の研究職・理系博士という属性と、柏の葉キャンパスの開発計画が合致した。

ちなみにここで街はおおたかの森が良いとなったら、クオンもフォレストレジデンスも、物件が出てこない&グロスも5000万円では絶対に収まらないという沼が待っていた。危なかった。

ただ買いたくても売ってもらえないと買えないのが中古マンションである。辛い。3連敗したけど購入に至るまでの打ち手は次回書く。

パークシティ柏の葉キャンパスを購入

ここまでの検討の結果、パークシティ柏の葉キャンパスを購入して今に至る。棟は本命と若干異なるが、間取りと設備は要求を十分に満たしたので非常に満足している。

実際には検討を一時中断したり、多くの迷走があった。最初にエリアを十分に絞れていれば、もっと簡単に購入に至れたかもしれないが、サウスマークタワーとソライエグランが無ければ、柏の葉もおおたかの森も訪れなかったし、クオンを内見しなければ嗜好品としてのマンションに興味を持たなかったので、住宅購入は想像以上に奥深くて楽しいものだった。マンションを好きになる気持ちがとてもわかる。もう一部屋買いたい。

参考:訪れたマンション(MR含む)

実際には購入まで迷走を重ねて、色んなマンションを訪れたり、資料請求をしまくった(未だ届き続けるDMたち、、、)。訪れたマンションは下記。

  • ソライエグラン

  • クオン流山おおたかの森

  • プレシス幕張本郷

  • オーベル柏の葉ヒルズ

  • パークシティ柏の葉キャンパス 一番街

  • パークシティ柏の葉キャンパス 二番街

  • パークシティ柏の葉キャンパス サウスマークタワー

  • パーク・ホームズ石神井公園翡翠の社

  • ザ・パークハウス石神井公園テラス

  • 石神井公園ピアレス

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