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【食日記】穏やかなモーニング

喫茶まりものモーニング。
丸い小窓、頼もしい「まりも」の字。


おば(ぁ)ちゃん2人。
常連さんと話したり、新聞読んだり、常連さんの新聞読んだり…


ゆったりとクラシック音楽が流れる店内。
丸いライトに波打つ天井が海辺を思わせる。

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床の模様の擦れ、メニューのシミが時の流れを物語っていた。

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コーヒー
茹で卵とトースト
のセットで380円。

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コーヒーはカップにたっぷり。
トースト食べて、ほっこりして、というのにちょうどいい量。
酸味少なく、分厚く優しい苦味が朝に心地よい。


まぁるい時間が流れる店内に、茹で卵の殻を割る鋭い音を響かせるのは気がひけるけど、、
と気にしながら殻を割る。

おっと、むきやすい。さてさて茹で具合は…


黄身白身共に内側3割くらいはトロンと半熟の絶妙な茹で加減。
キミが中心でないところがまた愛おしい。


お行儀よくカゴに入ったトーストは隅までマーガリンシミシミで。
つまめばジュワッとそれが染み出してくる。
昔おばあちゃん家で食べた朝ごはんを思い出した。


後から来た常連さんに、パンを慣れた手つきでスライスして、トースターへ。
丁寧に焼き色を確認しながら、、


クールで温かい。


昔から今まで、そしてこれからも続くであろう穏やかな日常のほんの一瞬を覗かせてもらった感覚だ。


(2020.8)

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