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#12 賜わりもの①

コロナ陽性、発症から六日目。
発熱の日をゼロ日としてカウントするそうな。
明日を越えれば、潜伏期間満了という知識を、
事実と信じれば希望しかない。

陽性者成りたての前半の日々は、
病人としてすべき事の多さで、速やかに流れた。
間の期間、これが最も厄介だと思う。
不安が膨らみ、気持ちの逃げ場が見つからない。
身体も病み上がりで、「ストレッチしよう♪」
なんて軽快には行かない。

私には家族以外に頼れる人がいたし、
推しがオンラインイベントをしてくれたし、
現代的アイテムSNS投稿によって、
こころのバランスを調整する事ができた。
こころから感謝したい。
お陰様でヤマを乗り越えた今、
ありがたく「黙想のじかん」を味わえている。

雑事にまみれ雑念に自ら苦しんだ日々を想う。
そう、私にも、きっと多くの人々にとっても、
コロナに侵入され、現代的ライフから距離をとること、それはひとつの「賜わりもの」だ。
どのみち自粛期間には期限がある。
それまで、雑多な暮らしや想いを、
充分に整理できるのだ。

大切な誰かに、それを贈りたいか?
もちろんそうではない。
苦労も苦痛も伴うし、守るべき存在の多い人には
近寄らせたくない。
だけど今、私自身には、
「神さまが私に善いものを与えたくて」
コロナを届けたのだと、よく分かる。

私は無宗教者だが、私の実名は「フミエ」だったり、何かとキリスト教にはご縁があり、
話がスピってくるため拒絶する方も少なくないだろう、そう想像する。
が、私がずっと思考したかったもの、
掴みたく綴りたかったもの、私らしいnoteが、
今こそ始められると実感している。
本日のこれは、序章である。

#賜わりもの  #ギフト #コロナ陽性 #自粛期間

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