ぬいぐるみと暮らそう
みなさんは、ぬいぐるみとの思い出、ありますか?
わたしはいっぱいあります。
一緒に学校に行ったり、
一緒に世界史の勉強をしたり、
一緒に牛丼屋さんに行ったりもしました
ぬいぐるみは良いです。
記事を書くにあたって、ぬいぐるみの良い点をまず3つあげてみました。
1.かわいい
まず、ぬいぐるみはかわいいです。
ぬいぐるみは多種多様なので、きっとあなたのかわいいが見つかります。
ここ数年ぬいぐるみたちと暮らして、自分の好みがわかってきました。無表情であればあるほどかわいい。
2.ふわふわしている
次に、ぬいぐるみはふわふわしています。
この世にふわふわしている物って、あんまり存在しないと思うんですね。ねこなどは高貴な存在すぎて、この世のものではありませんし……
その点ぬいぐるみを撫でることで、手軽にふわふわを摂取できます。
抱きしめられるくらいの大きさなら最高ですね
ひとり辛い夜も、とりあえずなんとか越してみようという気になります。
ぬいぐるみを抱きしめて泣きながら過ごした夜の気持ちを、今もずっと覚えています
3.喋らない
そして、なんといってもぬいぐるみは喋りません。
こちらがかわいい、と言おうが、日々の愚痴を話そうが、オスマン歴代皇帝とその業績の説明をしようが、ぬいぐるみはなんの反応も返しません
ただ、黙ってこちらの話を聞いてくれます。
これは良いことでもあり、悲しいことでもあります。
そう ぬいぐるみは生き物ではありません。
わたしがもう一度人間と向き合えるようになって、人肌のあたたかさを知って、ぬいぐるみたちに構わなくなっても、ぬいぐるみたちは命を終えません。
終えることができません。
ぬいぐるみは、わたし以外に構ってもらえないというのに
気づけばぬいぐるみがいなくても学校に行けるようになって、おいしいと言ったらおいしいと喋ってくれる人と出かけることが増えました。これはきっと良いことなんでしょう
ぬいぐるみなんて……と笑う人たちからすればもっと良いことなんでしょう。
たとえば、
例えばぬいぐるみがわれわれに対して謀反をおこしたとき、わたしは果たして見逃してもらえるでしょうか。
大きすぎて一緒に出かけられないから、わたしから以前と変わらぬ愛を受け取っているだろうサメを撫でながら、たまにそんなことを考えます。
ぬいぐるみは相変わらずかわいくてふわふわしていて、喋らないままです。
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