小説「AI崩壊」で崩壊するのはAIかストーリーか

2020/01/28(9日目)。

テストも終わり、春休みが始まった。
久しぶりに本でも読もうかと本屋で一番目立つところに置いてあった浜口倫太郎のAI崩壊が目につき、仮面ライダーゼロワンやDetroit:Become Humanといった系統の話を最近気に入っていることもあり購入した。

以下ネタバレにあたる事書きます。


結論から言うとつまらん。
この著者の小説は二度と買う事はないと思う。

まず、一番気になったのはそもそものこの人の小説の書き方である。
伏線を張るのは結構だがここが伏線だと主張し過ぎてるせいでこの後の展開の予想が実に容易であった。
特に本来最も盛り上がる瞬間である真犯人の正体発覚に関しては何一つ驚きが無いのが残念であった。
そりゃあ真犯人だけ登場に比べ背景の説明が格段に多ければアホでも気付くでしょうよ。
あと今犯人と疑われている人が世紀の天才で、それと肩を並べるほどの天才が出ているのなら真犯人はその人しかおらんでしょうが。

それと同じくらい気になったのがAIの書き方である。
苦手なジャンルなら無理に手を出す必要もなかろうに。
AIを詳細に書くのが無理やから人智を超えた天才キャラを出して、他のキャラに「この技術がこの短時間で?!天才さんやべぇ!(意訳)」って言わせてるだけでは。
これ書いて思ったけど質の悪いなろう系漫画と同じ匂いがする。
あと最後のオチなんなんだ。
暴走の対策プログラム組んだのに結局使えず、そのAIの本体がある部屋にたまたま落ちてた閉じ込められてた女の子の家族写真が貼られた手鏡見て暴走が止まるだぁ?
謎友情パワーを出すのはやめてくれ。
百歩譲って謎友情パワーを認めたとて、その写真ずっとそこに落ちてたし気付けよ。

筆が止まらん。
他にも色々ある。
真犯人が作った日本中のカメラと接続してあらゆる場所の犯罪の特定、逃げる容疑者の潜伏先特定、またあらゆる人のデータから犯罪を起こしそうな人の特定ってシステムで主人公サイドを追い詰めるけど、逆に主人公サイドがその機能を真犯人に使ったらめちゃくちゃテロ起こす人って判明するとか。自分でシステム作ってそれ使うなら自分のデータ抜いたり偽装したりしとけよ。
完璧なセキュリティのはずがなぜか突破されたの、主人公が真犯人から貰ったUSBか何かを自分でAIに読み込ませてたのとか。主人公もいくら真犯人が警察官やからと言って外部の人間から貰ったモンをおいそれと使うなよ。

完全な悪口大会になったからここらで終わります。
多分壮大で堅実なストーリーを期待して読み始めたのが間違いでクソなろう漫画を読む時と同じような感情で読んだ方が良いと思います。

最後に調べて知ったけどこれ原作小説じゃなくて原作映画のノベライズらしくて。
う〜ん、確実に金払って見には行かないが、色々と大丈夫かなぁ。







#日記
#AI崩壊

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