【つらい時にやってはいけないこと】
久しぶりにプロフィールを更新
本当に久しぶりに、プロフィールを更新しようと思います。プロフィールというか、私の歴史です。
自分が一番つらかった時のことを書くのは結構しんどくて、胸のあたりがギューッと締め付けられるんですよね。
ただ、最近久しぶりに、自分のことをちゃんと書いておこうと思うことがありました。一つはいとこの死です。
彼女は41歳という若さで、ある日急にこの世を去りました。大事な息子にも何か言いたかったはず。最後にどんな気持ちで息を引き取ったのか、考えるだけで涙が出てきます。
あと1年しか生きられないとしたら
さらに、最近色んな本や動画を見る機会があって、その中に「もしあなたがあと1年しか生きられないとしたらどうしますか?」という問いかけがありました。
正直、ハッとしました。
あと1年、あっという間です。いとこのことも頭に浮かびました。もしかしたら1年もないかもしれないのです。
もしそうだとしたら、大切な人たちに自分の気持ちをちゃんと言っておかなくてはいけない。私はこう考えているよと、伝えておくべきだと思ったのです。
周囲の人には、ちゃんとお礼を言ったかな?
好きな人にちゃんと好きと言ったかな?
仕事は頑張ってやってたかな?
親に感謝の言葉を言っていたかな?
自分がこの世にいたことは、周りの人たちの記憶にしか残らない。もしそうだとしたらあなたは何を残したいですか?
【プロフィール⑱】
さて、プロフィールに戻りますが、私は、家族の入院する病院へ行く回数を減らしながら、なんとか会社にも行けるようになり、産業医の先生に生活のベースの作り方を少しずつ教えてもらいながら仕事も増やし始めました。
その時はまだつらくて、朝は会社に行けないことが多く、行っても医務室で休んで、少し回復しては業務に戻るという生活が続きました。
仕事は最低限の業務まで減らしてもらい、かなり融通もきかせてもらいました。
当時の上司には本当に感謝しています。会社員としてはとても非効率で、生産性もなく、正直お荷物でしかない。
それでも、「田島さんのペースでやったらいいよ。」と言って何も言わずに見守ってくれたのです。
人に頼るって、絶対やってはいけないことだと思っていたけど、この時ばかりはもう、その優しさに甘えないと生活が成り立ちませんでした。
そして、同じ課にいたTさん。彼女は本当に私のことを心配してくれて、具合が悪そうにしていると、大丈夫?少し休んでくれば?と声をかけてくれました。
会社で具合が悪いと、(今だとさらに)言いにくいですよね。周りの人の異変に気が付けるか。それは、常に周りの同僚が、どんな気持ちでいるかを見ながら仕事をしているからこそ、気が付くことができるのだと思います。
私はその二人の温かい対応に触れ、人と関わりながら仕事をすることの本当の意味を学ぶことができました。毎日の小さな積み重ねが人間関係を作っています。小さなことがとっても大事なんです。
ツラい時にやってはいけないこと
そして、毎日会社に行きながら、少しずつ薬を減らし、生活のリズムを戻していきました。
そのあたりからやめるようにしているのは「未来のことを考えること」
今、この時、この瞬間を生きている。それだけを考える。未来のことを考えると、それだけでつらくなるからです。
当時、そう思いながらもどうしても考えるのは、この苦痛が、あと何年続くのだろうという葛藤です。
情報は欲しいけど、情報を手に入れると頭が混乱する。そして、当時一番衝撃的だったのが、若松孝二監督の「キャタピラー」という映画。
太平洋戦争のさなかに手足を失って帰還した傷病兵とその妻の姿を描いた作品で、四肢を失い、顔は焼けただれた姿となって戦場から戻る久蔵(大西信満)を看病するシゲ子を寺島しのぶが演じ、第60回ベルリン国際映画祭で最優秀女優賞を受賞した作品。
参考:YahooJAPAN映画より
この映画は昔の設定だけど、正直、四肢を失い、意識だけはしっかりしている旦那さんを支えるという点においては、自分と全く同じ。
本当に心がえぐられるというのはこういう事なんだな。と思いながら、しばらく映画を見終わった後は動くことができませんでした。現代版キャタピラーを映画ではなく、実践している。
そう思いました。
そんな刺激の強いものを見てしまい、心がズタズタになるのが怖くなった私は、それ以降なるべく刺激のない生活を送ろうと、テレビもつけず、ニュースも見ず、ノイズになる情報を全てシャットアウトして暮らしていました。
今は情報化社会。1日にものすごい数の情報があなたの目から耳から入ってきます。
だけど、本当に心が疲れたら、一度シャットアウトしてみてください。
きっと穏やかな日常が暮らせますから。
映画キャタピラーでは、最後に旦那さんが亡くなるのですが、私の場合は家族が生き続けています。これは、映画でも、夢でもなく現実なのです。
この重みをどうやって背負っていくのか、自分なりに考えるのですが、考えても、考えても、答えは出ません。
一時期、自分の心をどこかにぶつけたくて、日記アプリを使い、日記をつけていました。その時のある1日の日記には、
イヤだ、イヤだ、イヤだ、イヤだ、イヤだ。
逃げたい。逃げたい。逃げたい。逃げたい。逃げたい。
と、何度も同じことばを繰り返し書かれているページがあります。
文章を書くことすらできない。気持ちをただぶつけるだけの悲鳴にも近い日記です。
これは、体験した人にしかわからない、心の葛藤です。この場から逃げ去りたい重圧に耐えかねて、出てきたことばです。
世の中の、介護に対する家族への期待は、本人が1番ツラいという前提で、感情を殺し、常に被介護者本人を思うことが美談とされているけど、現実はそんな綺麗で甘いものではありません。
介護する側にも生活があり、人間として幸せに生きていく権利があり、人生を選ぶ自由があることを忘れてはならないのです。
私はまだ家族ではなくなる勇気が出せなくて、この先もずっと面倒を見ようと思っています。
ですが、どんな人生を選ぼうと、その人を責めてはいけない。
人間が生きる意味を問いながら、やらなきゃいけないことは、自分の足で、自分の幸せをみつけていくことです。
例えば私のような人もいるだろうし
家で親御さんや、家族を、親戚を、もしかしたら他人を介護してがんばっている人がいるかもしれません。
だけど、がんばりすぎて心が疲れたら、ちょっと休みましょ。ね。
大丈夫。あなたはちゃんと今日も、今この瞬間も生きているよ!
まとめ
精神的に追い込まれたときにやるべきことは、
・今この瞬間を生きているという認識をし、未来のことは一切考えないこと。
・情報をなるべく遮断すること
この2つだけでも随分気持ちが楽になるはずです。
今ツラいあなたが、ツラいままで終わらないよう、まずは休んでください。
文章には句読点が必要なように、人生には休みが必要です。
次回は、「普通の生活を取り戻していく過程で起きたこと」をお話したいと思います。今日も最後まで読んでくださってありがとうございました。
そんな私が、こうやって色んな方たちと仕事ができることに感謝します。
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