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株も「半年ROMれ」と思った話

2023年5月に前職の持株会によるビギナーズラックを決めた。(2015年頃から、当時1株5,000円くらいで買っていたのだが、日経平均の上昇とともに徐々に上がり、2022年度の決算がよくて9000円近くになり上場以来最高値を記録した)

「あれ、わたし、株の才能ある?」

と愚かなわたしは勘違いした。

株主優待を楽しみにして、BOOKOFF、丸善、ビックカメラなどを購入した。あと1個くらい、株優とは関係なく、自分ならでは、せっかくなら岩手にちなんだ株を買おうと思って、グランドセイコーくらいの値段のセイコーグループの株を買った。そういえばグランドセイコーの時計を大谷選手がヌートバー選手にあげたというエピソードで株価上がったって聞いたな。今は下がっている。よし!5月下旬に、2,662円×100=約266,200円で購入。
(時計は下記の記事を書いてから保留にしていて買えていない)

わたしは、7月に大谷翔平選手の誕生日があるし、オールスターもあるし、このどちらか、または両方で株価が爆上がりすると読んでいた。

現実はそんな甘いものではなかった。

株価は下がる、とにかく下がる。
月曜日にちょっと上がる。のちに下がる、下がる、下がる。日経平均が下がるとつられて下がる。日経平均が上がっていても下がる。大谷選手が打っても勝っても下がる。誕生日もオールスターも何も関係ない。
1回だけ+1,800円くらいになった。一番ひどいときには10,000円以上負けていた。何も悪いことをしていないのに、魔物が1万円を取り上げにくるような感覚だった。正直BOOKOFFもかなり負けているのだが、株主優待目当ての側面もあるので、まだ正気を保っていられる。セイコーグループは何かを送ってくれるわけじゃないから…

累計で言えば余裕で勝ってはいるのだが、テンションはだだ下がりだった。
持っている株が全部負けている。しかも5月確定月のBOOKOFFの株主優待が届くのは9月ころ。うまみを感じないままただ負けている結果だけを目にしなければいけない。おとなしく持株会の株持っててもよかったのかなぁ。わたしはセンスがないのかも。今の株全部売って、証券口座解約して、高島屋の積立に専念したほうが+8%の利回りだしお得かも。

上がらぬ株価に落ち込み続けていた先週水曜日、飛ぶようにセイコーグループの株価が上がった。第一Qの決算が発表されたらしい。前日比+7%、今だ!とあわてて2,760円で売った。利益にして9,000円くらいだが、一応勝った。アドレナリンがドバドバ出ている感覚があった。昼休みなのに、少しも休んだ気がしなかった。

今回は運よく勝ったが、勝つまでに3か月かかり、簿記3級は一応持っているが、決算内容が読めないわたしにはなぜ株価が上がったのかいまいち釈然としないままだった。ずっと金融畑で働いていたわたしには、製造業の事情もわからない。適当に株を買ってはいけないと痛感した。知らない業界なら、せめて半年間様子を見て、どんなときに上がるか、下がるか、その会社の業績などをざっくり知ってから購入を決めるべきであった。いにしえのインターネットには、「半年ROMれ」という言葉があった。「半年はコメントを書かずに見るだけにして、(2ちゃんねるの)用語やお作法を勉強しよう」という意味であるが、知らない業界の株にも同じことがいえよう。

そのあと、わたしみたいに一喜一憂してしまう小心者には、株で儲けようみたいな使い方が体に合わないと気づき、持株会と、優待目当てで複数の株を購入し、年利+1%くらいを目指してゆるくやろうと決めた。

皆さんも知らない業界の株には気を付けましょう!


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