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我が家のできごとー失敗の記憶 3/3

上の子の事を書いて三日目です。
最後に、この子から聞く不思議な事を残しておこうと思います。スピリチュアルな話ですので、苦手な方はスルーして下さいね。


昨年七月のある日、声を聞いたそうです。

人は、いつか死ぬ…。

なんのことか、わからなかったそうです。

七月十九日。妹が他界しました。

この時、一番冷静だったのがこの子でした。

あの夜、私が不在の中、妻と共に妹へ懸命に救命措置を施してくれたそうです。病院へ搬送されたあと、留守番をしてくれていました。

床に落ちていたビニールがカサカサと動いたそうです。お別れをしに来てくれたと直感したそうです。

その後、取り乱す事なく、最も早く事実を受け止めたように見えました。

お通夜に来ていただいた初対面の小学校の先生から、こんな事を言われたと、後から教えてくれました。

あなたは、魂のレベルが高い。
お母さんを支えるために生まれてきた。
妹さんは、この先3回あなたを助けてくれるよ。
安心して、全然後悔していないって言ってるよ、今も笑ってる。みんな仲良く集まってくれて嬉しいんだって。

なんとも不思議な話ですが、実家や義実家と上手く行かず、家の中もギスギスしていたので、ドキッとしました。否定することもできない話なら、信じてみよう。

そう思いました。

この日から夏休みが終わるまで、妹が寝ていた場所へ布団を持ってきて、残った家族全員同じ部屋で寝てくれました。思い出を語り合い、馬鹿話で大笑いしたり。

こんなに笑う事、いったい何年ぶりだろう…。
しかもいちばん悲しい時に。
でも、笑える時は、思いっきり笑おう。

この年、ほぼ休まず学校へ行きました。
自分でお弁当を作って。

さらに、寝込んでいる妻に代わり、家事を進んでやってくれました。夕食はほとんどこの子が用意してくれました。何か、自分で掴んだのだろうと思います。

いま、なぜあの時学校に行けなくなったのかを聞いても、わからないとしか言ってくれませんが、すべての経験がこの子の糧となっていると思う。

どうか、自分の人生を生き切って欲しいなと思う。

もう、なにも言わないよ。

羽ばたいて空を飛んでいくのも良いし
ゆっくり大地を踏みしめて歩くのも良い。


なんでもいいよー、好きにやりな。

だいじょうぶ。

みんな、ちゃんと見てるから。

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