見出し画像

お宝鑑定団の新たな形


 テレビ東京(以下テレ東)系列で放送している「開運!お宝鑑定団」(以下は鑑定団と呼ぶ)は、依頼者が自身の持っている「お宝」を各分野の専門家からなる「鑑定団」が査定し、そのお宝の値段に付けるというシンプルな内容だが、安価だと思っていたものが高価なものだと判定されることや高価だと思っていたものが安価に判定されることもあり、予想外の鑑定結果が出た時の依頼者の表情が面白く、1994年から続くテレ東の長寿人気バラエティ番組である。

番組が始まって以来、このスタンスは基本的には変わっていないが、依頼者が持ってくる「お宝」は最近変わってきている。

私がたまたま鑑定団を観た際、依頼者が持ってきたお宝は「ポケモンカード」だった。

最近ポケモンカードが高額で取引されていることは知っていた。驚きなのは、ポケモンカードの歴史はまだ20年ちょっとだということだ。まだ20年しか歴史がないにも関わらず、3000万以上の値が付いたポケモンカードも存在する。

ポケモンカードだけではなく、フィギュア人形やレトロのゲームソフトなども高値で販売されている時代だ。言ってみれば、「子供の娯楽品」であったこれらのものが高値になっているのだ。高値になっている理由はまた別の機会に話すが、現に子供の娯楽品が「お宝」となっている時代だ。

20~30代の若い世代も高収入を得ている時代だ。「若者向けのお宝に特化した鑑定団」があったら面白いのではないかと私は思う。

地上波の深夜かBSテレ東あたりで若者向けのお宝鑑定団を放送し、本家のお宝鑑定団と相乗効果を狙い、仮に本家お宝鑑定団の視聴率が低下したら、そのまま若者向けのお宝鑑定団にシフトすればいい。

若者を取り組むための実験的な意味合いでもいいのではないかと思う。今20~30代の若い世代ももちろん歳をとる。その世代が興味あるものを頻繁にお宝として番組で扱い、今のうちにその世代を囲み、10年後、20年後も観てくれる固定視聴者に育てるのも面白いと思う。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?