きよしこの夜、芹沢あさひの新たな表情を知った 【#シャニマスコミュ感想文2019】
■自己紹介に代えて
独断と偏見で決める芹沢あさひの好きな表情ランキング、いきます。
第三位
ニカっと歯を見せて笑う芹沢あさひ!!!!
対象コミュ多数
私の心の中のスキゾーさん
「にこやかな笑顔、好きですね~」
第二位
冬優子ちゃんと愛依ちゃんのダンスを見てどんどん表情が明るくなっていく芹沢あさひ!!!!!
対象コミュ:ファン感謝祭 shall we dance?
私の心の中のスキゾーさん
「あさひの中での世界が広がった事を暗示する青空、好きですね~」
第一位
プロデューサーの言葉を噛み締めて、ゆっくり微笑む芹沢あさひ!!!!!!!!!
対象コミュ:pSSR【ジャンプ!スタッグ!!!】 舞台は自ら助くるものを助く
私の心の中のスキゾーさん
「この空気感、いやぁ、好きですね~」
いきなり意味不明な出だしですが、本記事は現在開催中のイベント「きよしこの夜、プレゼン・フォー・ユー!~お客様の中にサンタはいらっしゃいますかSP~」での芹沢あさひさんについて感想を記したもので御座います。解釈が合う合わない等々あるかもしれませんが、個人の感想ってことで、ここは一つお許しくださいませ。
■あさひ、会話をしろ
きよしこイベのあさひを見ていて、真っ先に思った事があります。
「質問に質問を返すな...!」
もうね、とんでもないコミュニケーションの取り方ですよ。
摩美々が「なんでやねん」とボヤきたくなるのも当然です。
前々からあさひが"ヘン"な受け答えをするな~と思うことは結構あったのですが、ユニット外のメンバーとの会話が描かれた事で、より一層その異質さが浮き彫りになったような気がしています。
「今日の晩御飯何がいい?」って聞いて「何でもいい」って答えられるのはまだギリギリ分かるんですよ。一応コミュニケーションが成立しているし(※とは言え作る側の気持ちも考えてほしい)
ただ、「今日の晩御飯何がいい?」って聞いて「なんでそんなこと聞くんすか?」「あ、もしかして自分で考えるの、面倒なんすね?」って言われたら何やねんこいつは~~~!?って、なりませんか?なりますよね?私の心の中の冬優子ちゃんが頷いているので多分間違いないです。
芹沢あさひさん、そういう所がある気がするんですよね。
もう少し深堀りしましょう。
■芹沢あさひの歪な構造
芹沢あさひさんには、2つの大きな特徴があると思っています。
一つ目は「他人の感情に非常に鈍感」という点。
こちらについては、以下のブログで分かりやすく説明されています。
この一コマで、
「自らの物理的な痛みに鈍感で、他人から指摘されて初めて気がつく」
という性質が示唆される。
わかるわ…川島さんじゃないけど超すごいわかる。わかりみが高い。
因みになのだが、心理学の分野においては「物理的な痛み」と「心情的な痛み」、更には「他者の心情」はリンクしているらしく、この説に則って考えるならば、
「あさひにとっては自分の痛みも、自分の精神的な痛みも、他人の感情にも鈍感である」ということが示唆される。
二つ目は「他人の行動には非常に察しがいい」という点。こちらは、様々なコミュから類推したあさひの特徴になります。
▼ファン感謝祭コミュ。冬優子が"わざと"立ち位置を間違えたことに気付く1シーン
▼こちらもファン感謝祭コミュ。冬優子と愛依の成長を敏感に感じ取ります。
▼最近追加された「タッチしようとするPに気付いている」やり取り。
他人の感情には疎いが、行動には察しがいい。
上記の性質を踏まえ、きよしこイベでのあさひのやり取りを見ていきましょう。
この会話、噛み合わなさも甚だしいですが、ちょっとだけあさひの思考を想像してみます。
※かなり個人的な印象に基づいているので、その点ご容赦ください。
・「どうしてサンタに拘るのか」と聞かれた
・私にとってサンタに拘るのは自明なので、質問の意図が掴めない。
・どうしてこんな事を聞かれているのか?
・もしかすると、彼女たちはサンタをそこまで追いかけるつもりがないのかもしれない。
・なんでだろう?
・なるほど、彼女たちは「サンタを追いかけるのがよくない」と思っているのではないだろうか。企画にも遅れが生じるし、なんとなく”ダメと言いたそう感じ”もする。
・聞いて確かめてみよう
・「いっちゃダメって、思ってるっすか?」
思うに、あさひは空気が読めない子とはちょっと趣が異なるんですよね。
むしろ他人のアクションは敏感に察知出来るので、そこから類推して「こうなりそう」と予測を立てる事は出来る。その意味で、空気を読めるか、それとも読めないかと問われたら、あさひは圧倒的に「読める」。
ただ、さっきも述べた通りあさひは「他人の感情に非常に鈍感」なんですよね。空気を掴むことは出来ても、その背景にある他人の感情までは想像が及ばない。想像出来ないから、当然その感情に配慮して言葉を選ぼうともしない訳で(※これが良いのか悪いのかは今回はいったん置いておきましょう)
あさひの歪な構造から生まれるこうしたコミュニケーションは、ぶっちゃけかなりとっつきづらく、受け取り方次第ではかなり悪い印象も与えます。そりゃ当然「ダメ」と言われることも多かっただろうな...と納得してしまいました。
あさひ自体に悪気は一切ないのが、また切ないですね。
その後のコミュでは、そんなあさひと丁寧に向き合う摩美々と凛世の姿が描かれます。いや~、良い仲間に恵まれましたね。ありがとう283プロ。あさひを受け止めてくれて。
■いつもと違う二人
今回のイベントで、個人的に最も印象的だったのがこのシーン。
ここ、「ちょっと引っかかる」部分が2つありまして。
①あさひが思った以上に必死になっている
この時点でのあさひは「サンタに会う」という自分の興味関心を満たすアクションを既に終えているはずなんです(結果は不発に終わりはしましたが)
となると、ここまで必死になるにあたり別の「何か」があるのかな?と気になりました。冬優子の言うように、確かにちょっと見慣れない「ヘンな顔」ですよね。単純にマラソンの苦痛ともちょっと違う印象を受けます。
②冬優子の口調が文面からすると優しい気がした
冬優子ちゃんからすれば、ここから10分以上もタイムを縮めないといけない非常に切迫した状況です。
だから、もう少しあさひに強く当たってもおかしくなさそうではあるのですが、ボイスからはそのようなニュアンスはあまり感じ取れません。
冬優子の人の良さ故でしょうか。それとも、もっと深い部分で思うところがあるのでしょうか。
何というか、あさひも冬優子も、普段とは"ちょっと違う"気がしたんです。
ここからは、当シーンにおけるあさひと冬優子の心境をもう少し丁寧に紐解いていこうと思います。
■「冬優子ちゃん」像の変遷
半年ちょっとのストレイライトの活動を通して、あさひは冬優子ちゃんをかなり明確に意識するようになったと思います。
最初出会った時は「ユニットの1メンバーで、よく分からないアイドル観を持っている子」でしかなかったのが
「私にはない正しさを追い求める、好きになれる冬優子ちゃん」へと変わり
今では「絶対に負けなくないライバルで、共闘者で、頼れるリーダーの冬優子ちゃん」にまでなりました。
とても仲がいいか、と言われると
別にそんなことは無いかもしれません。
でも、少なくともあさひにとっての冬優子ちゃんは徐々に存在感を増していき、今では「かなり執着している」と見て差し支えないのかなと考えています。
■なんで「ヘンな顔」?
それで、きよしこイベの話に戻るんですけど。
あさひは聡明なので、状況の把握はできると思うんです。
・わたしの提案で、サンタに会いに行く事になった。
・結果10分以上の遅れが生じている
そして、前述の冬優子ちゃんへの執着度合いからすれば「冬優子ちゃんが今回の企画を絶対に成功させたいと思っている」のも、あさひは理解していると思うんです。というか、sSSRのコミュ1で実際に冬優子ちゃんは意気込みを語っていましたね。
・冬優子ちゃんが絶対に成功させたい企画に、結果10分以上の遅れが生じている
ここまで踏まえて、もう一度バトンパスのシーンを見てみます。
これまで何度も「あさひは感情に鈍い」という話をしました。
でも、あくまで鈍いだけ、思考回路が独特なだけだと思うんです。何も考えない機械的な処理をするロボットではない。
だから、もしかするとあさひの中では、本人も自覚出来ないくらい曖昧なものとして「自分が原因で遅れた分を取り戻そう」とか「一秒でも早く冬優子ちゃんにバトンを届けるんだ」とか、そういう他人の分まで背負った想いが芽生えていたのかもしれません(そうであったら嬉しいなという自分の色眼鏡がかかった見方かもですが)
だから、こんなに必死に走ったのかなと。ワクワクを追い求めるいつもの明るい表情でも、物事を突き詰める時の周りを寄せ付けない集中した表情でもない。
今まで見た事のない、あさひの新たな一面に出会えました。
■じゃあ冬優子視点はどうなのよ
そして冬優子ちゃん。
これまでの半年間、プロデューサーと変わらないくらい、下手したらそれ以上にあさひと向き合ってきた冬優子ちゃんです。
彼女視点だと、本当に最悪の状況ですよ。"また"あさひのせいで良からぬ事になるし、他のチームメンバーは体力お化けばっかりだし。もう現時点で、タイム的には企画達成へ黄色信号が出ている。
本当にあり得ない。
でも、そんなあいつのせいで、
フォローをするふゆの周りからの好感度
ばっちり上がってるみたいだからいいんだけど!
冬優子、好きだ......
失礼、取り乱しました。
私がここで言いたいのは「冬優子ちゃんは既に"あさひ案"にOKを出している」ってことです。
これはコミュ内で直接描写はありませんが、摩美々が「皆のOKが取れたらサンタに会いに行く」と言っているので、多分間違い無いです。
今回のあさひの提案が、もしもあさひの好奇心を満たすだけだったとしたら、冬優子は真っ先にNOと言ったのだろうと思います。
でも、それだけじゃなかった。困っている人を助けられる可能性が、そこにはありました。
冬優子は理想のアイドル像をしっかりと持っている子ですので、自分の感情以上に「アイドルふゆとして、どういう判断を下すのがベストか」を優先出来る強さを持っています。
その価値観であさひの話を受け止めた結果、自分の想いを後回しにしてでも、GOを出したのではないかと。
あさひに「ただし、絶対10分は過ぎるんじゃないわよ。次に走るのふゆなんだから。そこんとこ、ちゃんと分かってるんでしょうね?遅れたりしたら承知しないから」ってメッセしてる姿が目に浮かびます(幻覚)
結局、あさひは遅れてやってきました。
冬優子からしたらたまったもんじゃないですよ。
でも、冬優子はきっと分かっているんです。
摩美々と凛世がギリギリの限界まであさひをの想いを汲んでくれたことも、今あさひが必死に走っていることも。
そして何より、他でもない自分自身が「サンタにプレゼントを届けた上で、企画も達成する」という無茶を認めたことも。
だから冬優子は、あさひを責めません。
皆の想いを背負って、アンカーとして走り出します。
ここから先も非常に感動的なので、もっと語りたいところですが。
それはまた別の機会に。
■あさひにしか出来ないこと
これまで長々と語ってきましたが、あさひ個人の話というより「あさひの提案を真っ直ぐに受け止めてくれる仲間に恵まれた」みたいな話になってしまいました。これはこれで素敵な落とし所ですが、もう少しだけ、踏み込ませてください。
あさひが絡むイベントは、今回のきよしこイベに近い方向性のものが結構ある気がしていて。凄く雑に言ってしまうと、あさひが問題を引き起こして、それに皆が巻き込まれるといったパターンです。
でも、これって見方を変えれば「個性豊かな283プロのアイドル達すら牽引してしまうパワーを芹沢あさひが持っている」という事の現れでもあって。
あさひの破天荒さを受け入れる他メンバーの器量の良さが示される程に、あさひがインパクトのあるアクションを起こし周りを巻き込んでいる事実も同時に浮き彫りになっていると感じています。
今回はたまたま283プロでの話でしたが、これは例え芸能界の仕事でも、アイドルのステージでも、一対一のやり取りでもきっと同じでしょう。
自分の思うがままに突き進んで、私たちを今まで見た事のない世界まで導いてくれて。
あさひと過ごしていると、退屈に思えていた人生が、いつの間にか激変してしまう。
私はそんな、狂おしい程の刺激に溢れた日常が大好きなんです。
いつかはアイドルなんて枠すらもあさひは飛び越していくのかもしれないですが、そんな日が来るまでは、一緒に夢を見させてください。
それではまた。
本記事はシャニマスコミュ感想文2019 Advent Calendar2019(https://adventar.org/calendars/4564)に登録するものとなっております。素敵な企画に参加できたこと、光栄に思います。
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