【ネタバレ?感想】ティラノゲームフェス2022参加作品 簡易感想メモ#2

はじめに

前回の記事に引き続き、フェス開幕までにプレイさせていただいた直後の新鮮な気持ちを忘れないよう健忘録として残す簡易感想メモです。第二弾は5作品の感想を書かせていただきました。

※なるべくネタバレ配慮して書いていますが、微ネタバレはありますのでご注意ください。
※ノベコレさまへは、フェス開始後に改めて加筆修正して投稿させていただく予定です。


初蘭町へようこそ!

懐かしさを感じるのどかで平和な田舎町「初蘭町」を舞台に、思いがけない非日常へ転がり落ちていくストーリーが見事な作品。何を信用したらいいのかわからなくなるようなハラハラ展開の連続で手に汗握りました。
また内容や結末の多様さの凄さはもちろん、一番驚いたのが分岐の仕方。あの選択肢で分岐してたのか!と後で気づくような仕掛けがあり舌を巻きました。構成力の素晴らしさ、半端ないです。

もう二度と会えないあなたが、どうか幸せでありますように。

タイトルから人間ドラマと予想していたので、思っていたよりSF要素が強く少しコミカルさもある序盤には驚きを感じましたが、作品の核心に触れた時やはり人間ドラマだったと感動する作品でした。
バッドエンドにも意味があったことがわかる結末と、TRUEエンドで語られるその後のお話やタイトル回収の見事さ、本当に素晴らしかったです。タイトルに込められた意味と結末の切なさに胸がいっぱい。

宵闇の燈

どこか浮世離れした夏祭りの夜を舞台にした、少し不思議な恋愛系ADVノベルです。記憶が曖昧な少女と夏祭りの夜というシチュエーションの妙と、独特の空気感がつぶさに表現された文章とでとても雰囲気がありました。
おおまかに分けると甘酸っぱいお話・妖しげなお話の2つに分岐します(ただしエンド数は3つ)が、全く違う展開だったのが印象的。個人的には彼の容姿(がツボなこと)も含め、妖艶で恐ろしくもあるEND2が好みでした。

死神と呼ばれた猫

「死神」という不名誉な呼び名を付けられた猫の目線で語られる、人間たちとのつながりを描いたお話。内容自体は奇をてらったものではないですが、主人公の猫の淡々とした語り口が心地よく、またそもそも地の文章が上手いので奇抜な設定などなくとも引き込まれるものがありました。
とても心温まる展開でしたし、ドラマチックな最後の演出も良かったです。ホロっときてしまいました。

灰と再生の導きの星

すべて失い心まで灰色に包まれてしまった主人公と、突如現れた光り輝くセイと名乗る少年との会話で綴られる一本道ノベル。概要蘭にある「それは、きみがはいになるまでがんばって、いのちをもやしつくした きみの、きみだけのいろだよ。」が作品のすべてを表していると思います。
心を浄化してもらえるような癒しの言葉の数々に感動でしたし、セイくんのような優しさをもって人と関わっていきたい…という心もちにさせてくれる作品でした。


おわりに

拙い感想ですが読んでいただきありがとうございました。前回に続き今回も素敵な作品ばかりでしたので、もし興味を持たれた方がいらっしゃれば嬉しく思います。

フェス開幕までの残りわずかな期間ですが、この簡易感想メモもあともう少し続く予定です。よろしければお付き合いください。

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