ミラキュラス レディバグ&シャノワール #44「スタイルクイーン」 個人的解釈

こんにちは!鈴香(@Suuu_miraculous)と申します。普段はTwitterで考察メインに創作活動を少しだけしております。

今回はそちらで上げたものをnoteにて再掲いたします。ネタバレや暗めな考察がありますのでご了承ください。

・今回のホークモスパパの持ってる花束の4本の白薔薇の花言葉は「死ぬまで気持ちは変わりません」

ちなみに赤薔薇は本数数えられませんでした()高画質な数えた人は教えてください…。
あと本編6分58秒のところで小さな白い花が見えますね。調べたらカスミソウだと思われます。ブーケによく添えられるのだとか。
ちなみにこちらの白カスミソウの花言葉は「無邪気」「無垢の愛」…アドリアンのことかな?
ミラキュラス内で頻繁に使われる薔薇の存在。解釈は色々出来ますが今回は赤薔薇→エミリーママ、白薔薇→パパ カスミソウ→アドリアンの表現なのかな〜 


この薔薇を元に今回のメインキャラ、オードリーママについて(日本未上陸ネタ含みます)

・クロエママは娘同様、何らかの理由でアドリアンパパに好意があった(恋なのか尊敬の意なのかは謎)ように見えた気がする

そもそもこの回、色んな情報凄いですよね 。
アドリアンパパの才能を見出したのはクロエのママであるオードリー。オードリー曰く「私が見出さなかったら今もパッとしないまま狭苦しいアトリエにいた」なのでアドリアンパパが売れる前からあの2家庭は関係があるみたいですね!めっちゃ驚きました。拠点がニューヨークなことを考えると、アドリアンパパがデザインを学びにニューヨークにいて知り合ったたいう考えも出来ますね。そしたらエミリーよりも付き合いは長いかも。監督も今後ニューヨークは関係してくるってトークショーで言ってたし。
そんなオードリーは今回アクマタイズされます。直前にアドリアンパパは地下で眠ってるエミリーに「すまない。こんなにも待たせて…。だが今回のターゲットをアクマタイズ出来れば今までで最強になるはずだ。彼女は最高傑作になる」と言ってます。(こじつけと言ったらそこまでだけど)オードリーのことは前からアクマタイズすることを決めてたような口ぶりですよね。もしかしたら、アドリアンパパがその人の内面を良く知っていればいるほど動かしやすい=力を発揮しやすい?なのかも。
あと影響力ですね。オードリーは有名人ということもあり自他共に影響力があるということは分かっていると思います。これは集団心理のように、著名人が行動を起こすとより人々にも影響されるのでは。ホークモスのアクマタイズは割と適当に見えますが()、ある法則を見つけることで最後の台詞である
「スタイルクイーンは最高傑作だったのに…こんなはずではなかった。私はどうしたら良い……?」
「アドリアンに理由を説明出来たならどんなに楽か…」
の意味が分かってくるのかな。誰か異議を申し立てください
①でお話したように、今回のエピで薔薇はアドリアン夫妻を示していると考えます。
今回の蝶が入り込んだのは薔薇。そもそもエピソードの中でオードリーは薔薇は持ってないので、エミリーに手向けた薔薇と何か因果があると捉えていいでしょう。

となると、昔オードリーとアドリアンパパは薔薇と薔薇の関係…恋人に近しい関係があった?のかな。
きっとアドリアン夫妻とオードリー、そして秘書のナタリーは一体どんな紆余曲折があったんだか。全てはアドリアンの為…そう思うと誰も悪役じゃないっていう監督の発言も分かりますよね。

・プラッグはオリジン回、サイレン回、今回を通して敵側に回ったことがある、または歴代シャノワールに酷いことをされたことがあると考えて良いと思う

プラッグってカマンベールチーズが強すぎて他の台詞無視しがちだけど、1つ1つの言動がとても寂しいなって。
まずはオリジン回。ジーニーみたい!というアドリアンの発言に対して「ソイツ知ってる。願いを叶えるやつだろ?でも俺のがイケてる」
ヌルはホークモスに「レディバグとシャノワールの力があればどんな願いも叶えられる」と言っていますよね。己にそんな力があることを知ってか知らずかこんな発言をするプラッグ。プラッグは「願いを叶えられる」ということに対しての積極性は低い、むしろ願いを叶えようとする姿を肯定しているようには見えません。むしろ破壊の力を持つ自分のがイケてる…。少なくとも人間の欲にはあまり良い印象は持ってなさそうです。
そもそもプラッグは何に対しても「嫌ならやらなくて良い」というティッキーとは打って変わってサバサバとした現実的な発言をしますよね。これがクワミの個体差、及び優しさの表現かなって思います。
同じクワミという妖精にしても5000年間、色んな主人との生活を経て各々考えることがあるのかもしれませんね。少なくともティッキーのようにポジティブな言葉よりも、気楽さを重視してるのは確かです。何せプラッグが持っている力は「何でも破壊できる」力ですから…「やれば出来るよ!」そんな言葉はプラッグには辛いのかもしれません。
こうしてアドリアンとプラッグは寝食を共にします。特にサイモンセッズ回は初めて父親が敵に翻弄されてしまい、アドリアンも相当ショックだったでしょう。これには普段アドリアンに深く関心を持たないプラッグも「大丈夫か…?」と声を掛けます。
大好きな家族のような存在が敵側に回る恐怖を、プラッグは深く知っているかもしれません。 

というのがサイレン回。 レディバグが秘密を打ち明けてくれないことに怒ってヒーローを辞めようとするアドリアン。
「正体は誰にも知られてないし、誰も気にしないよ」
「俺は気にする…」
このやり取り、凄く奥が深いですよね。確かにアドリアンの正体がシャノワールであることを知っているのはプラッグ(とマスターフー)だけなんです。アドリアン的には怒っているということもありますが、自分がシャノワールをいつ辞めたって周りは悲しまないし、プラッグもきっと大丈夫。レディバグも自分がいなくても自立する。という思いは少なからずあったのです。これはレディバグもプラッグも自分を強く持っていて、秘密1つ知らないだけで焦ってる自分に負い目を感じてるようにも見えます。
それを否定するのが、あの人間に興味がなかったプラッグ。人間の願いに対して良いイメージを持っていなかったにも関わらず、アドリアンの危うい人間性に初めて固執したということだと考えると、いかにアドリアンと過ごした日々が幸せだった…かつてはもっと辛いことがあったのか考えざるを得ません。

「チーズは別の奴からでも貰えるけど…俺はアドリアンが良い」
いつもホッコリしてしまうプラッグのチーズ発言ですが、これを全て “チーズ=アドリアン以外の全ての人” と比喩すると色々なものが見えてくるかもしれません。
オリジンですぐチーズを欲しがったのも「アドリアンに全てを託してるんじゃないよ、嫌だったら辞めても良いんだよ」というメッセージ性のある言動だったかもしれないし、今回のこの発言は
“別のやつから貰える”→他の人にもミラキュラスの力を授けられる。だけど俺はアドリアンが良い…。 なのかなって。

ついに主人のアドリアンがアクマタイズの犠牲者になってしまったプラッグはフーさんの元に避難し、
「俺に似てきたけど最近は無茶をし過ぎなんだ。この5千年であんなに無責任なやつのクワミになるのは初めてだ」
とレディバグであるマリネットに伝えます。
俺に似てきたということはお互いに認め合える存在になったんだな〜とホッコリしつつ、やはりアドリアンは歴代シャノワールの中でも特殊だそうです。
レディバグのために何度も囮になり、難しい家庭環境に置かれてもなお元気に振る舞うシャノワールは、レディバグに恋をしていて…1番身近に見ているプラッグから見ても無責任(自分を大事にできない)と思っているそうです。

シャノワールが戦えない今回はプラッグがレディバグを助けなきゃ、と普段はダラダラなプラッグが意気込んでるのも色々ありそうですよね。フーさんが「それは危険すぎる」 と言ったのも含めて。
きっと今回レディバグを助けなきゃ!と意気込んでるのは日頃からシャノワールを見てて、少しでも主人を喜ばせたい、主人の大事な人は自分にも大事な人。多少のリスクがあったとしても、もう1つのシャノワールの存在としてレディバグの側にいてあげたい。なんて思ってたら嬉しいですよね。アドリアンと良い生活を送ってくれたんだな〜〜

そしてフーさんにも断られたにも関わらずプラッグはエッフェル塔でカタクリズムを発動します。
そもそもカタクリズムは触ったものを何でも壊せる、なのに触ってもない建物まで破壊し、その規模はパリ全体にまで。
「早めに戻して」
「マスターフーがあなたを止めた理由が分かった」
という会話からも、おそらくこれがフーさんがプラッグが単体で戦うことを拒否させたこと、クワミは人間とタッグを組んで活動することの全てだと思います。

最後に。プラッグの名前の由来は英語の疫病(plague)であると聞いたことがあります。スタイルクイーンであのようなパリを壊滅させることが出来る演出があった以上、ラスボスとまで言わずとも、今後もこの力は振るわれることでしょう。
母を突然失った1人の少年による破壊の力…アドリアンとプラッグはこれからも「平和」のために「破壊」を続けますが、彼らは最後何を「得る」ために何を「破壊」するのでしょうか?
海外S3もいよいよ大詰めですね!どんなラストが待っているのか今からドキドキです…!これからも沢山の考察をしたいと思っておりますのでお気軽にお声がけください!
最後までお読み頂きありがとうございます。