もんてろソロ十八色目〜仙台FLYING SON〜

もんてろソロ十八色目は
仙台FLYGNG SONでの弾き語り企画
【泡沫vol.1】でした。

初めての仙台での弾き語りを
それはそれはとても楽しみにしていた
もんてろ

それは・・・仙台という地での思い出
感慨という深度の深さゆえ。

話を10年前に巻き戻せば
もんてろの前身バンド
「絶叫する60度」がデビューしたのが
2014年8月1日のこと。
(名古屋M.I.Dにてデビュー)

地元・名古屋で2本のステージに立った後
東京でも大阪でもなく最初の遠征の地として足を運んだのが仙台だったのだと言います。

さらに深掘れば
絶叫する60度のデビュー以前
ステージ慣れする為に「魁&もんてろ」として
活動していた時期に
顔を覚えてもらう意図もあって
スタッフとして仙台へ来ていた事もあったのだとか。

そんな
仙台への深い想いを決定的にする出来事として
その当時、もんてろは仙台へ来るたびに
「必ず」
原因不明の高熱に襲われたのだと言います。

その原因は
今にして思えば
箱入り娘としてめっちゃ愛を注がれて育った経緯から遠征(=旅)という経験自体が
ほぼ皆無だったこと。
だから遠征するって事がとても
嬉しくて嬉しくて
それで熱を出していたのではないか・・・と
懐かしそうに振り返るもんてろ。

それと同時に
もんてろの頭に浮かんだとあるエピソード

それは
「絶叫する60度」として初めて
仙台へ来た
2014年8月13日のこと。

その当時のフライヤーより

その日もやはり高熱に見舞われていた
もんてろ

高熱を押して頑張ったライブ
しかも
そんなフラフラな状態にも関わらず
めちゃめちゃ良いパフォーマンスを
見せる事ができ、
ライブ前に
"もんてろは熱があるからお留守番"
そう告げられ凹んでいた
「美味しいお肉を食べに行く」という打ち上げに
"頑張ったからお留守番は撤回"と
打ち上げへの参加を許されたのだと言います。

そこで口にしたお肉の味!!!

下積みという日常で口に出来るものなんて
たかが知れており
食事とは名ばかりの
コンビニでお弁当を買って
サッとお腹を満たすだけの生活。

そして、
その日のライブの達成感も相まって
大げさでもなんでもなく
こんなに美味しいものがあったのかと
号泣しながらお肉を食べたのだと言います。

「今が本当に幸せ」

そう心から思えるようになったのも

当時、
たいへんだと思っていたこと
辛いと感じていたこと
それらすべてが貴重で愛おしく思え
様々な経験の
延長上にある"しあわせ"だと気づくのです

幸せのルーツを遡った時に
必ず思い出されるのが仙台という場所

そんな
仙台での初めての弾き語り。

牛タンとずんだシェイクを堪能して
さらに幸せ度を増したもんてろが選んだ
この日のオープニングナンバー

これ以上相応しい曲はないのではないかという
「あの曲」を初披露してくれました
(魁ちゃんとのコラボで一回やったかなぁ?
どうだろう・・・?とは言え一人で演るのは初めてだと思います)

絶叫する60度の【しあわせ、だ】

てか、もんてろさん
いつの間にレパートリーに加えていたのですか!
というか
この日の再会のためにきっと
準備していたのですね!

そしてまさに
今のもんてろの「しあわせ度」を表すかのような
強く、優しく、弾むような演奏に
思わず体が揺れてしまいます。

そう!
この曲がかかると
ステージとフロアで幸せを確かめ合うように
揺れたあの「幸せダンス」です!

着座スタイルでしたから
思わず立ち上がってしまいたくなる衝動を抑えるのに必死

「揺れてくれてありがとう!懐かしいね」

もんてろのやさしいトーンから
心に浮かんだであろうあの日々への愛おしさが溢れていました。

続いては【カウントダウン】です。

共演者のモート。さん
渡邉華菜さん
素敵な二人のライブもあっという間に終わってしまいもうワタシの出番です。

イベントタイトルの「泡沫」の意味を汲み取って

時間は有限
だからこそ大切にしたいし
儚いからこそ美しく愛おしい
そんな想いを語ります。

そんな
イベントタイトルの
「泡沫」(うたかた)にぴったりな
「カウントダウン」を弾き語る
もんてろ。

この時のもんてろの
美しさたるやそれは・・・もう!

この日の照明は
点滅だったり、色味だったりを一切使わない
とてもシンプルな光(ライト)でした。

ステージ上に配置された
六基の照明からもんてろへ伸びる
黄金色の光

黄金のベールをまとったもんてろが浮かび上がります!
その美しさ、麗しさたるや!
さらに、六方から伸びる光が作る陰影が
儚げな表情をよりいっそう際立たせ
楽曲の世界観
歌詞に込められた想いが
心に沁み渡るのです。

あまりにも素敵で美しかったものですから
物販で真っ先にその事を伝えました。

すると
そのシンプルな光の演出は
もんてろ自身がお願いした事なのだといいます。
バンドの時はいいけれど
弾き語りの時はあまり派手な照明だと気が散ってしまう・・・。

想いを
言葉を
届けるために
できる限りシンプルにして
一人ひとりの心と対話したかったからだと
この美しい演出となった経緯を教えてくれたのです。

弾き語りと言うのはバンドとは違って
「対話」に重きを置くことによって
みんなとより心を近づけ
支え支られ
お互いが大切な存在である事を
確認し合えるから
本当に大好き!

"魁ちゃんが"そう言うように

もんてろもまた
弾き語りの魅力
そして
弾き語りの自分への効力で
どんどん自分が変わっていく
可能性が広がっていく・・・

それが嬉しく、楽しく。
心から弾き語りのステージに立つ事への
感謝を伺わせます。

もんてろにとって弾き語りというのは
ただ歌を届ける
想いを届ける
それだけではなく
(もちろんそれがとても大事だと分かっている上で)
いかに自分というものを
ステージの上でさらけ出せるか!

隠しようがない
生身の自分で挑むしかない
弾き語りのステージに立ち
自分と
みんなと
真正面から向き合うことで
あまり自分のことが好きじゃないという
もんてろが
自分で自分を認め
受け入れられるようになってきたと
その心境の変化を語るのです。

完璧主義な傾向の強い自分。
出来ない自分だったり
弱い自分だったりが許せないところがあって
そしてそれは
絶叫する60度の時が顕著だったのだと振り返ります。

特に
ステージに立つ自分は
強くなくちゃいけない
弱いところは見せちゃいけない
涙なんてもってのほか!

・・・と。

その対極にいたのが・・・魁ちゃん。

そんな魁ちゃんを
とても羨ましく思っていた自分。

そんな自分を変えられたのは
三年の休符であり
そして
弾き語りを始めた事で
さらにその変化を自身で強く感じているのだと言います。

「皆さんは自分のことが好きですか?」

そう私たちにも問うた、もんてろ。

ワタシは大きく頷きながら
「好きだよ!」と答えました!
実はワタシも以前は
"自分が嫌い"でした。
嫌い過ぎて「酒」に逃げていたほどです

そんなワタシが自分の事を好きになれたのは
もんてろ
あなたのお陰。

そうそう。
フロアの中にはこの時
首を振った人が何人かいたらしいんだけど
「首を振ってたあなたの事をワシは大好きだからね!」と
自分のターンのMCで言った魁ちゃん

その言葉がスッと言える魁ちゃん

もんてろも同じ気持ちには違いないんだけれど
そこはまだ
恥ずかしさが勝るといつか
素直になれないというか・・・

ただ
こうやって弾き語りを続けていくうちに
いつかスッと素直に
心に思った言葉を出せるようになるかもしれないね。

そして改めて感じたのが
もんてろも変わったけど
魁ちゃんの方がもっと変わったと。
当然、「あの日」から休む事なく歩み続け
様々な経験が魁ちゃんを強くしていった事に
何の異論もないんだけれど
やはりいちばん大きかったのは
いちばん変えたのは
もんてろとの仲が劇的に改善したこと!
そう思えてなりません。
それによって
絶叫時代からのすべての出来事を
全肯定出来るようになった事。
それで
過去と今を結ぶ線が真っ直ぐ一本に繋がったこと。
それが何よりも大きいように思えるのです!

まもなく二人は
デビューから活動10年目を迎えます。
もんてろが
「私は3年休んでたから・・・」
そう言った時に
その三年は音楽で言うところの休符だよ!
休符は次の音を奏でるのに
必要なもの!
めっちゃ大切なもの!
だから
休んでたなんてワシは思わない。
もんてろだって10年目なんだよ!と
これ以上ない
言葉と想いのエールを送った魁ちゃん。

これからも続く
魁ともんてろのストーリー

どんな未来が待っているのか

ただこれだけは言えます!
というか
アーティストらしく
その想いを歌に込めて
もんてろは伝えるのです

【僕はぼく】と生きていく・・・と。

ぼくは「僕」であり
ぼくは「あなた」でもあります

私を大切に思ってくれる
あなた!
それは
魁であり
そして
フロアのあなたであり

そんな人たちと
そんな人たちのために
生きていく!!

そしてやはり、
自分をいちばん好きになれるのは自分
分かってあげられるのは自分

そんな自分を探しながら
今日もマイクを握り、叫んでいくんだと。

これが思い出の地、仙台で見た
もんてろの想い(心)の弾き語り。

この日のセトリ

しあわせ、だ(絶叫する60度)
カウントダウン
キャスト
あの花
僕とほく


《追記》

【僕とぼく】は本当に素敵な曲
弾き語りでいちばん好きな曲、それをラストに聞けて大満足!
ホント奇跡のような旅でした!
行きのバスが奇しくも一緒、しかも前(ワタシ)と後ろという
まるで何かのご褒美のような素敵な偶然から始まった今回の旅
そして旅の締めに「踏みチェキ」まで
生涯、忘れ得ぬ旅になりました!
そして
心からこう思ってます!

もんてろ

あなたと出会えて

しあわせ、だ

五年経ってもがっつり踏んでくれるのね(笑)

《追追記》

魁ちゃんのエグさが際立ったこの日
それは
共演者のファンがCDを全部買いしたほど!
しかし
もんてろの弾き語りも確実に届いており
その人たちがあんた何かのCDをも
購入してくれました!
また物販に並んだ「もんてろハンドメイド」
そしてファニコンへの勧誘の手書きのチラシ
そして何より最高の笑顔がそこに。
本当に素晴らしい仙台の夜でした。


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