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なんと言おうと#22 ~今場所の序ノ口事情~

皆さま、こんばんは。なんと言おうと#22です。このコンテンツは普段は人の意見に導かれたり、流されたりすることが多い僕がこの場だけは自分の考えを誰の意見にも惑わされずに言いたいという思いから成り立っています。

4月1日から道路交通法施行規則の一部改正に伴い、定員11人以上の車両1台以上または自家用車5台以上を所有する事業者に対して、運転前後のアルコールチェックが義務化されるのですが、ご存じですか?簡単に言うと4月からは社用車を運転する前後に酒気帯びの有無を目視で確認、その記録を1年間保存することの義務化、10月からはアルコール検知器を用いて確認することが義務化されます。※一般家庭でマイカーを運転する分には適用されません。
昨年、千葉の八街市で起きた白ナンバートラックの飲酒運転による死亡事故が端となってこういうことになったとのことで、それでも本来の計画よりは半年遅れなんだそうですよ。
ということを知って、僕は、カフェインが入っているので眠気覚ましという意味合いでオロナミンCをよく飲むんだけど、栄養ドリンクの類ってアルコール分が微量含まれていて(もちろんアルコール度数は1%未満なのでお酒ではないんですけど、飲んだ直後にアルコール検知器に通すと引っかかるんじゃないかな)、1瓶が120mlなのでそれを考えると飲んでから30分くらいは運転しないのが吉と感じたところです。いや、オロナミンCに限らずお菓子とか、酒かす入りの甘酒(僕は米と米こうじで作られたのしか飲みません!)とか、みりんとかでもアルコール分は含まれるので、注意すべきポイントが大幅に増えそうです(もちろん緑ナンバーの運転者は日頃から意識している事案です)。
そもそも、安全運転管理者を配置した事業者における飲酒検知(酒気帯び)の基準はどちらを適用させるのでしょうか。どこを調べてもこれと明記されたものが見当たらなくて、道交法の酒気帯びの基準(0.15mg/L以上)をとるのが、事業用の運輸規則の基準(アルコールを検知)でとるのか・・・。あくまで施規の改正なので多分前者なんだろうけど、日頃事業用の基準で見ている身としては①乗務員と内勤者で基準が違う②アルコール検知器は事業用仕様③管理の方法etc.と大きく引っかかるんですよね。これでもし将来、白ナンバーにも後者適用とかなったら暴動起きてもおかしくないですよ、道交法の基準は何だったんだって。
まぁ、事業用自動車(緑ナンバー)のアルコールチェック(運輸規則)に比べると全然厳しくはないのですが、自家用にまでそれを持ち込むのかと。記録の保存の義務もあるけど、浸透するんですかね?運輸業ならともかく、他の産業の会社だとそうしたノウハウなさそうだけどなー。

確かに、飲酒運転は当然許されないことではあるし、警察(と被害者)としては飲酒運転の根絶は彼らの悲願であるので、警察庁がそういう規則を作ったのは分からなくはないんですがね、「現実的に不可能なので守りようがない」「もっと厳しく取り締まらないと守れない」と勘違いするきらいもありますから。残り半年で全面施行・義務化させるには問題点ありまくりなんですよね・・・
少し考えを広げると、自分たちの悲願を成就させるためには「自分たちの意見を通す」という考えが一般的だと思いますが、そのアンチテーゼ?裏?として「いかに相手の悲願を打ち砕くか」という考えがはらんでいるのかなと思いましたね。ただ、それで何でもやっていくと巡りめぐって自分の首を絞めたり、自分の好きなものを封じられることにも繋がるということを忘れてはいけません。今回の場合酒を封じることで飲酒運転に臆病になって酒の消費が減り、酒は罪という風潮になって、その矛先は酒屋などにも向けられ、酒屋や酒蔵が儲からなくなって、というか酒類販売・製造業者への間接的な営業妨害に結び付いて・・・という状況だって考えられます。極端に聞こえるかもしれませんが、僕はその可能性はあると思っていますよ。あぁ、これだけで1本書けるよなぁ。

↓参考!

道路交通法施行規則の一部を改正する内閣府令等の施行に伴う安全運転管理者業務の拡充について(通達)
https://www.npa.go.jp/laws/notification/tuutatuanzenuntenkanri.pdf

ちなみに、現役の力士は車の運転をできませんので飲酒運転は無縁かもしれませんね。前置きがながくなりましたが、今回は予定通り「序ノ口事情」を行います。何と今場所は中日(20日)に現地で観てきました!その時のレポートと合わせて取り上げていきたいと思います。大相撲観戦を振り返る回、スタートです。

今場所の序ノ口事情~中日観戦記録~

大学の時の後輩とともに中日を観戦しましたが、ここでは上位力士には一切触れず、午前9時30分から行われた序ノ口~序二段下位の取組について振り返っていきます。

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8時半の開場と同時に大阪のエディオンアリーナへ入場、館内に流れる相撲甚句を聴きながらうとうとしつつ(その日ネットカフェのチェックアウトの都合で5時起きでした)、9時半の取組開始を待ちました。

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9時半。序ノ口の取組開始。観客はまばらですが、この中で行われます。この日は注目力士(?)の取組は悉く前日の7日目に取組を終えており出場せず。しかも今場所は東西14枚ずつしか番付がなくこの日も序ノ口同士で組まれた取組はわずか4番でした。また、割の都合上序二段の取組で、琴勝峰の弟で今場所序ノ口優勝を果たした琴手計(後述)などが出場しました。

【8日目の序ノ口】
 西 - 東
●花房-大青山○
○若ノ勝-鷹司●
●美浦ノ湖-琴挙龍ことけんりゅう
○美ノ富士-霧乃華●

以上、4番。東西の力士がヌケヌケで勝利でする形になりました。1番1番感想書きたかったけど、レビューできるほど内容を覚えていないんですよね、申し訳ない。

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あの日午前中に見た力士が数年後関取になって活躍するかもしれないと思うと、体の小さい序ノ口や序二段の取組ってフレッシュで、わくわくしてきます。幕下以下は仕切りの時間が短いので土俵の進行が速く息つく暇なく、飽きる間もなく見られちゃうんですよね。もちろんその日は、昼食で場外に出た時間を除いて結びの一番、弓取り式、18時の打出までしっかり観戦しました。

今場所の序ノ口事情~春場所を通して~

ここからは、いつもやっている通りの序ノ口事情です。ツイッターのアップをしていないので、noteが初出となります。幕内は新関脇の若隆景が優勝しましたが、いかんせん、前述のとおり今場所の序ノ口は東西14枚、計28人しかいないのでトピックとして挙げられるものが少ないのですが、、、

琴手計、琴挙龍との同部屋対決の優勝決定戦を制し優勝
その他今場所序ノ口デビューの力士は全員勝ち越し
大天真、美ノ富士、初勝ち越し
隆太陸、初の全敗
勝ち越し経験がなかった加藤、今場所限りで引退

といったところでしょうか。特に、春場所で初めて番付に載った力士(序ノ口7人、三段目付け出し2人)全員が勝ち越しは珍しいような気がします。新弟子が少ない場所なら珍しくないけど、9人もいて全員勝ち越しってあまりないと思う。そもそも、春場所で初めて番付に載る力士(=初場所初土俵)は高卒・大卒力士が多く、卒業を前に一足早く入門した将来有望な力士が多いので、順当な結果だったとも言えると思います。

少し裾野を広げてみると、序二段下位では東92枚目の澤田が初の1場所5勝、東97枚目の澤ノ富士は初土俵から6年経って初めて序二段での勝ち越しを決めました。澤ノ富士に関しては初場所で負け越したにもかかわらず序二段に昇進したうえでの勝ち越しです(序ノ口で負け越して序二段に昇進することは珍しくなく、序二段と序ノ口は成績だけでなく、引退力士や新弟子の人数によっても番付編成、人数調整がかかるのでそうした例が出てくる)。
また、およそ6年間休場→番付外(序ノ口で全休した力士は翌場所番付外に落ち、前相撲を取ることで再出世できる)に落ちていた琴名和がついに引退届を提出。土俵に戻ることなく引退となりました。実質稼働1年、休場6年という極めて珍しい力士でしたが、これからの人生に幸あらんことをお祈りします。

今場所はこんなところだと思います。いかがでしたか。来場所は新弟子くんが多数序ノ口に入ってくるはずなので、序ノ口が盛り上がると思います。今後もこのコーナー、本場所が終わるごとに行いたいと思いますので、よろしくお願いします。

これ、本編よりOPトークのほうが長くない?これじゃ「ひだかくま(文化放送超A&G+)」と一緒だなー。

最後はこちらのコーナー!

今週の1枚!

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ポストの色と言えば多くの人が「赤!!」と答えると思いますが、大阪メトロ・阿波座駅近くにあるこのポストはなんと青。このポストは「速達郵便」専用のポストで、全国に35基しかなくそのうち20基以上は大阪にあるそうです。なぜ大阪に集中しているは不明とのことですが、再開発されていない古いオフィス街に残る傾向があるようです。とにかく、貴重なことには変わりありません。ぜひ、大阪に行った際は探してみてください。

それでは、また次回お会いしましょう!!

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