ネット記事の教訓

気を付けろ。科学ジャーナリスト(笑)の渡辺雄二はペテン師だ。
恐ろしいのはスムーズに論点をずらしてくる点だ。それはむしろ、具体的なデータがないことでより違和感を感じにくくなっている。
割合、統計、値の推移。
言葉としてそれは出てくるが、数値として出てこない点。何よりも恐ろしいのが、それによって無意識に説明された気になってしまう事だ。
例としては二酸化塩素による空間殺菌剤への批判だが、二酸化塩素の対人体毒性、無菌環境での免疫の弱化、空間中の日和見菌の割合等、個々としては一応事実に近しいものを取り上げているが、死亡リスクの高い菌・ウイルス等蔓延時の防疫が目的であり、日常的な使用が目的ではないこと。また、通常の風邪等の低危険度の感染症にかかりやすくなるより、インフルエンザや新型ウイルス(昨今のCOVID-19等)の死亡リスクの高い感染症に対処する方が重要度が高いということ。その2点において履き違えている。
そもそも、毒性学の観点から言えば、この世に毒性を持たない物質など存在しない
生理反応その物が、繊細で複雑な化学反応の塊だからだ。つまり物質によってその程度は異なるが、少な過ぎず、多過ぎず摂取される事によって生命活動が維持される。
死亡リスクが高いものと低いものを見分け、適切に扱う事こそが求められる。
それには、対処すべき物と、利用する物の性質を、詳細なデータによって把握する事が大事だ。
もっとも個々のデータばかりを見ていると、同じような極論に行き着きかねないので、因果関係も把握する事。
自分にとって、どちらが、より安全かを判断する。
絶対的な物がない以上、相対的に判断するしかないという事を覚えておかなければならない。

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