しらたま

エッセイや短編小説、詩などを手癖とその気に任せて書いています。 如何なる反応も嬉しく欲しています。

〈エッセイ〉「他人(ひと)の名を着る人たちへ 〜現代の民藝を柳宗悦と探す〜」

1、民藝の父、柳宗悦(やなぎ むねよし)  当時、宗教学者であった柳宗悦は工藝に魅せられ、河井寛次郎、濱田庄司らと共に民藝運動と呼ばれる生活文化運動を始める。なぜ柳…

〈エッセイ〉〜アンネフランクはいつ殺されたのか 「アンネの日記」最大の功績〜

1、第二次世界大戦時とアンネフランク 1939年からヴェルサイユ体制が原因となって第二次世界大戦(以下WW2)が始まる。その中心となったドイツはイタリア、日本とともに…

〈小説〉〈詩〉「泡をすくって、早々とひらり」 〜プロローグ〜

空気の抜ける音。機会をうかがってぷすっ、ぷすっ、と顔を出す。  さっきまであった空気の勢いが潮の流れに阻まれて仕方なく顔を出す。  あまりにも惨めな瞬間。  さ…

〈小説〉(三題噺)「満員電車」「包丁」「厚焼きベーコン」

三題噺(さんだいばなし)とは、落語の形態の一つで、寄席で演じる際に観客に適当な言葉・題目を出させ、そうして出された題目3つを折り込んで即興で演じる落語である。三…

〈鑑賞、解釈、レビュー、批評〉新海誠監督作品「だれかのまなざし」を観て 理想の「普通」

※読む前に上記作品を視聴することを推奨します。7分弱の長さなので気軽に観れるかと。  自分の人生が作品として見られた時、人はどう思うのだろうか。  新海誠監督作…

〈エッセイ)私たちは「歌う壁」を愛せるか。

「A先生は怒っている。黒板に拳を叩きつけ、普段の温和な様子とはまるで違っていた。顔を警報ランプのように赤く染めながら、教室の壁を抜け、廊下全体に轟かすような声で…