レース鳩とバードウォッチング
ボクが小学生のころ、空前のレース鳩ブームだった。それは、主に中学生に流行っていた。当然、親からもらう小遣い3000円ぐらい範囲で飼育した。ボクは親が生き物が好きだったので、5000円ぐらいの小遣いをもらえた。約100羽を買う事ができた。
今回はレースの話しはしない。レース鳩を作るメカニズムを記す。そして、意図的な仕組みとホトトギスなどの托卵という自然界の仕組みを比較しよう。
レース鳩を作るためには、三種類の鳩がある。まずは、種鳩。これは、かつてレースや血統が良い物が選ばれる。種鳩は、もっぱら体力をつける穀物を与え、繁殖期まで興奮剤となる麻の実や菜種を与えない。また、雄雌は分けて飼育する。繁殖期になると興奮剤を与え、ツガイを作る。良いレースの産卵をさせる。
これが、質の良いレースを拵える。約10日で後尾をして、一週間くらいで二個の卵を散乱する。産卵は春から秋にかけて二回目。都合4羽が誕生する。ボクらにとっては宝物同然だ。
さて、この卵を確実に良い4個の卵を得るために第三の役割を果たす鳩がいる。「仮母」という存在だ。親鳩が体力を損わないために、そして確実に二回生ませるために、幼鳥を育てる役割を果たして貰うのだ。体力のあれば、さして優秀な鳩ではなくてよい。レース鳩づくりには欠かせない存在だ。
他の動物はいかなるメカニズムがあるのかわからないが、「種鳩→仮母→レース鳩」は共通のテクニックだ。ボクの場合は、種鳩20羽・仮母10羽・レース鳩70話の構成であった。
ボクの鳩は、青森から600〜700kmで上位で活躍した。規定期間に帰還をできなかったが、1000km以上の北海道からも帰還した鳩もいた。
鳥は昔は食べ物。その語、飼って鑑賞や何かの競争をさせた。日本野鳥の会ができた1929年に野鳥は見たり聴いたりする事が提唱された。また、ボクはペットが、ボクより先に死ぬのが辛い。だから、今は日本野鳥の会の精神に賛同しバードウォッチングを楽しんでいる。
かわせみnote