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無意識の加害

江戸仕草ってご存知ですか?

ごきげんよう。ゆきです。

寒暖差はあるものの、すっかり暖かい季節になってきましたね。花粉の時期はもうすぐ過ぎ去り、過ごしやすい季節は一瞬で、あっという間に梅雨がやってきそうな気配を感じています。そんな折、最近街中で見かけるある光景がちょっと気になったのでお話したいと思います。

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冒頭の問いかけに戻ります。私が”江戸仕草”という言葉を知ったのは中学生の頃だったでしょうか。マナー教育の一環として歴史か何かの授業で教わったと記憶しています。具体的には「雨の日に傘をさして細い道で人とすれ違う時には、相手に雫がかからないよう外側に傘を傾けましょう」というような、相手を思いやった日常の些細な仕草のこと。Wikipediaを引用すると

江戸しぐさ(えどしぐさ)とは、芝三光が提唱し、NPO法人江戸しぐさが「江戸商人のリーダーたちが築き上げた、上に立つ者の行動哲学」と称して普及、振興を促進している概念・運動である。

とあります。傘の事例だけではなく、他にもいろいろ載っているので気になる方は調べてみてください。とはいえ、現代この”江戸仕草”に関して、「実際に江戸時代に行われていたわけではない」ですとか、反対派の意見なども出てきているようです。事実か事実でないかは置いておいて、個人的な意見としては、相手に不快な思いをさせないように配慮して行動するというのは大切なことだと思っています。

最近このような日常の仕草をまとめた本も出版されましたね。

パラパラと内容を拝見しましたが、至極当たり前のことばかり書いてあって「こんなことをまとめて本にしないといけない世の中なのか?」と驚愕しました。雨の日に濡れた傘を電車内でどう持つか、なんて、少し考えれば誰だってできるでしょう。「育ちがいい」云々ではなくて、人に迷惑をかけるなというだけの話。当たり前のマナーの羅列を「育ちがいいから知っている」みたいに書くのはどうなのかな、と正直思っています。「知らないと恥ずかしい常識」くらい書いてもいいんじゃないでしょうか。

どうやらこの本、売れているようなので大きな声じゃ言えませんが。

前置きが長くなりましたが、最近私が気になっていることというのはこのマナーについての話です。それは「長傘の横持ち」。

最近、非常に目につくようになった気がします。長傘の中心くらいを手で掴み、ブンブンと振りながら歩く人々。何を考えているのか、片っ端から聞いてみたいものです。

あれ、めちゃくちゃ危なくないですか?前を歩く人が横持ちをしていて、何度か体に突き刺さりそうになって慌てて避けた経験があります。実際に横持ちしている人はそんな経験はないのでしょうか。「持ちやすいからいいじゃん」くらいの気持ちなのでしょうか。迷惑千万です。

大人は自分で避けられるからまだ良いとしましょう。後ろを歩いているのが幼い子どもだとしたらどうですか。避けるのが間に合わず、傘が目に突き刺さって失明でもしてしまった場合、その子の一生を背負う覚悟が横持ち野郎にはあるのでしょうか。そこまで考えて行動できているのでしょうか。

以前、傘の横持ちの危険性を夕方のニュース番組で扱っていました(そんな特集をしなければいけないほど、マナーの悪い人が増えているんですね)。街頭インタビューで横持ちの人に危険性を伝えると「ああ、確かにそうですね。気付きませんでした」と応える人がほとんどで、それを見た私は恐怖でしかありませんでした。

マナー云々、というよりは、もう少し周りを見て行動出来たら、小さなトラブルもなく皆気持ちよく過ごせるのにな、と思うばかりです。

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これから梅雨の季節がやってきます。ということは傘を持ち歩く人が増えるということです。どこかのお子さんが被害に遭ってしまう前に、横持ちを注意できるような度胸のある大人になりたいな、というのが私の目標です。もちろん、その注意の仕方も相手を不快にしないような言い方にできればいいですね。

本日もお付き合いいただきありがとうございました。

本日のBGMはクリープハイプの♪社会の窓でした。

私がむしゃくしゃした時に大音量で聴いて歌ってストレス発散する曲です。続けて♪社会の窓と同じ構成を歌えば、心もすっきりストレスフリー!(笑)私にとって音楽は、マインドコントロールの材料にもなり得るのです。もちろん歌詞に込められた意味をかみ砕きながらちゃんと聴くことがほとんどですよ。でもたまには、ね、勢い任せで叫び半分歌いたくなることもあるわけです。クリープのゴリゴリの楽曲にはそんな時にいつも助けられています。大好き。

またお会いしましょう。ゆきでした。

See you next note.

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