シンデレラボーイ
40代の中頃まで、たぶんワーカホリック(仕事中毒)でした。
仕事中毒というと、仕事が楽しくて仕方がない=中毒…みたいな感じですが、そーゆう感じはなく、仕事している時は安心できる。
そして仕事していない時は、不安や焦りで仕方がない。
そんな状況でした。
いつから?
どのタイミングの頃から?は不明なんですが、お店を始めた頃からは違っていて、むしろ楽しくてモーレツで仕方がない・・って感じでした。
ワーカホリックのピークの頃は、変な話ですが、時計の針が深夜0時を回らないと、ほんとにお店から帰れませんでした。
当然ながら、もう既に営業は終わってるのに、なにかしらやるべきことを見つけ、そして0時過ぎまでは自分一人でお店に残ってる。
誰が見張っている訳でもなく、でも帰れない。
そして時計の針が深夜0時を回ると、ほっとして安心して帰れる。
今日もよく頑張ったな…と、解放されるような気分でした。
そんな状況が、3,4年間は続いてました。
そして翌朝も朝7時半には出勤していたから、毎日が慢性的な寝不足でした。
でも一般職なら超ブラック企業な働き方なんですが、僕ら美容師にとっては、今でこそ働き方改革が叫ばれる世の中になったんですが、普通だったんですよね。
僕も見習いの頃は、先輩から「美容師なら、その日のうちに帰るな!」「お店が終わってからが勝負。もっと練習して腕を研け!」とよく激を飛ばされて育ってきました。
もちろんそれで得た物もありましたが、今思えばみんなバテバテ&寝不足でイライラ。
むしろ、営業どころじゃなかったのかも知れませんね。
長時間労働を競い合ったり、誇りに思ってる風潮もありました。
ちなみにこの「時計の針が、深夜0時を回らないと帰れない」問題。
結局は、友人にその悩みを相談したところ「あっ、シンデレラボーイだ~(笑」の一言ジョークで終わりました。
シンデレラボーイって…。
しかも意味違うし、いい歳したおっさんが、バカなことやってるな~としみじみ思いました。
で、じゃあ22時半には帰ろう!
いや22時??
いっそのこと、21時?
・・・とそんな感じで、普通の時間に戻っていきました。
そして案の定、12時前に帰っても、心配したことは何一つ起こらなかったんですね。
家族ともよく話すようになったし、自身も心身ともにリフレッシュしていった感じでした。
なんかムダな業務、ムダな仕事ばかりしてましたし、まじめ過ぎた。
12時過ぎまでお店残ってるってことが、最重要業務だったんですね。
でも、友人に相談してみるものですね(笑
まさか「シンデレラボーイね!!」と言われるとは思ってもみませんでしたが、モーレツに、しかも恐怖に追われるように働いている時って、自分を客観視することは難しいものですね。
いつもの風習、いつもの習慣を変えることは勇気も要りますが、ま、お互いチャレンジしていきましょう。
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