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字抜き歌遊び

『酒は呑め呑め呑むならば、日の本一のこの槍を、呑みとる程に呑むならば、これぞ誠の黒田武士』

これは福岡県の民謡「黒田節」
私は福岡生まれの福岡育ち。黒田節は身近にある歌だった。

この歌の歌詞から「の」の字を抜いて歌う字抜き歌遊び。

『さけはめめむならばひもといちこやりをみとるほどにむならばこれぞまことくろだぶし』
と、歌う。

幼い私にとって、黒田節は童謡と同様に馴染みのある歌だった。

字抜き歌としてよく歌われる歌

•大きな栗の木の下で(「た」抜き)
•はるが来た    (「き」抜き)
•あんたがたどこさ (「さ」抜き)

この三曲は歌って遊んだ方も多いだろう。

子供達のレクレーション、子ども会の集まり等で、歌遊びをする機会が多かった。間違えると目立つので、間違えないように気をつけて歌ったが、目立ちたがり屋の男の子の中にはワザと間違えて、笑いをとっていた子もいた。

父は広島出身だが、お酒が入ると一人で、また飲兵衛達とよく歌っていた。
幼い私も黒田節を覚え、一緒に歌ったり踊ったりして、花を添えたらしい。

残念ながら私は覚えていないが、小さい頃は恥ずかしがり屋では無かったというのが今の私には信じられない。

当時、福岡では黒田節は酒席から歌遊びまで好んで歌われていたのだ。

今の福岡県在住の方々、特に子供達にも今でも馴染みの歌なのかと気になるところです。


字抜き歌遊びは、子供達の為の遊び歌だと思っていたが、今では、高齢者施設等で、身体や脳機能の活性化に効果があるそうで、積極的に取り入れられているそうだ。そして毎日の生活の質の向上をも期待できると聞く。

お年寄りの方々にも、人気の歌遊びだそうだ。なによりだと思う。

私の父も生前、デイサービスを利用させて頂いていたが、歌遊び等はお気に入りのひとつで、笑顔で楽しそうに歌っていたのを思い出す。

歌を皆んなで歌う事は、歌遊びで無くてもそれだけでも楽しい。

私は、今は家で一人だけで歌っている。窓はシッカリ閉めて。(家人は逃げ出す、失礼な)

歌うのは殆ど唱歌だが、黒田節も歌う。腹式呼吸で歌うと後、気分がスッキリする。おまけに様々な効力があるとなると一石二鳥。
大袈裟にいうと、心のバランスも少し整う気がするが、気のせいか。

できれば一人では無く、誰かと、大勢と歌いたい。
早くそんな日が訪れるといいなあ。

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朝ドラの主題歌、Alさんの歌う「アルデバラン」お気に入りだ。歌詞もメロディもグッと響いてくる。毎日見ている朝ドラの主題歌なので、AIさんの歌声を毎日聞く事になり嬉しい。

私は五月生まれだから、私への応援歌とも勝手に決めて聴いています。

この歌を歌う為の声も技術も持ち合わせていないので、一人静かに聴きながら一日のスタートソングとして力をもらっているのです。

AIさんにはお礼を言いたいと思っています。




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