全力で推したいダジャレ 毎週ショートショートnote
「前から考えていた事だが、最近のお笑いは、我々老人にはナンノコッチャ良くわからん。
若者には受けている様だが、我々は置いてけぼりだ。つまらんではないか、我々老人をターゲットにしてくれる漫才師の出現を期待する!」
日本老人会会長は、大勢の会員の前で息巻いた。
確かに、老人の人口はこれからも増えていく。しかも彼らの懐事情は言うまでもない。若者に媚び過ぎたのは事実だ。
その発言を機に、老人のための漫才師の発掘が急がれた。
しかし、しかしながらだ。
若者は老人の笑いのツボがわからない。これでは、老人のための漫才師の育成は無理だ。
老人の笑いのツボが理解できるのは老人しかいない。
ならば、老人の老人による老人のための漫才師を育成した方が早道だ。
賞味期限は短くなるが。
そして、老人第一号の漫才師【だじゃれ】が登場した。老人会は全力で推した。
だじゃれの第一声は。
『だれじゃ、だれじゃあ〜?』『だじゃれじゃ〜」
これは今年の流行語大賞を受賞した。
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【だれじゃ、だれじゃ、だじゃれじゃあ】
早口言葉にいかがでしょうか😄