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ある朝起きると、部屋中が足跡で埋め尽くされていた。発光塗料で描いたように光っている。 玄関から何者かが侵入したかと思ったが、ドアは施錠されており、キッチンには足跡は一つも無かった。バスもトイレも変化は無い。 このワンルームだけに、降って湧いたようなこの現象。 ところが朝日が差し始めると、足跡は全て消えていった。 その日の夜中、変な気配で目が覚める。 薄明かりの中、誰か目に見えない者が歩いているのか。足跡がヒタヒタと増えていく。小気味良い歩みだ。 「誰だ」僕は声を上げた